「ホロセウムの貴公子、ジャベリンの切れ味を見よ!」
概要
『カスタムロボV2』で登場。舞台となる町で凄腕のコマンダーとして名を馳せるコマンダー3兄弟の長男。ツルギ、ヤイバの兄。
緑の長髪に赤い瞳、頬の赤い模様が特徴の青年。服は黒いセーターにベージュのズボン。
ゲーム内の二頭身グラフィックでは細身に見えるが、公式絵の方ではそれほどやわな印象は受けない。
愛機はストライクバニッシャー型のジャベリン。なお同じ型のロボを複数持っているという設定。
「GX」にも脇役として登場しており「バトルレボリューション」では彼のデータが残っている。
旅立ち編
主人公の越してきた町で最も強いと噂されていたコマンダー。しかし強い向上心から大会などには出場せず、更なる成長の為に『タクマ塾』へ入門した末に、事故で帰らぬ人となった事が語られる。
タクマ塾入門直前に弟達の特訓用に100戦分のバトルデータを家に残しており、非常に弟想いだった事が窺える。しかしその最後の一戦を残した所で彼の死が知らされた事でツルギはバトルデータ攻略を放棄、ヤイバもダイブ拒絶症となった事で全データ終了が果たされず、夜な夜なロボがひとりでに動き出すという噂が怪談話として広まることになった。この最後の一戦を主人公がクリアする事で彼のジャベリンのデータが主人公の手に渡る。
物語後半で、実は亡くなったのではなく闇組織ゴライアスに身を寄せたのだという事が判明する。元々高いセンスを持っていたケンゴはタクマ塾への入門でみるみる力を上げ、すぐにタクマぐらいしか対等に渡り合えないほどの実力を身に付けたものの、それで満足できず、より高みを目指すべく裏の世界へ足を踏み入れたというのが真相だった。
事故死というのはタクマの嘘であり、悪の手先になったという事を彼の家族に話せなかったが故の作り話だったのである。
しかしゴライアスに入団して暫くの後に、そこが彼の求めた場所ではなかった事に気付き、逃亡しようとするも失敗。囚われの身となってしまった。
主人公達がゴライアスのアジトに乗り込んだ事で発見され救出される。ユリエには当初警戒されるも、タクマは彼のバトルを見て嘘をついていないと確信して自由の身にする事を決めた。
ホムラの作った『ロボ・リジェネレータ』の事を知っており、弟のツルギとヤイバもゴライアスのアジトに来ていると聞かされた時には、弟達が利用される事を恐れ血相を変えて飛び出した。しかし間に合わず、弟達を見つけた時には二人は既にロボ・リジェネレータで生み出された違法ロボ「ベイオネット」を使用し心身衰弱してしまっている状態だった。ケンゴは二人に寄り添い、主人公達に先へ行くように促した。
その後、ゴライアスは主人公達の活躍により壊滅、ポリス隊に連行される。
一応ケンゴも改心したとはいえ犯罪組織に与した立場のはずだが、恩赦が与えられたようで逮捕はされず、エンディングでは弟達に家で稽古をつけている様子が映し出された。
激闘編
コマンダーとして表の世界に正式に復帰。しかしゴライアスに入団した過去にまだ負い目があるようで、主人公にも迷惑をかけた事を謝りに来た。
グレート・ロボカップ予選では弟達と共に3人で出場。決勝まで勝ち進み、主人公と共に本戦出場を果たした。
本戦では3回戦目で主人公と再戦する事になる。なお本戦開始の直前に彼のバトルフォートがあり、そこで「グラビティガン」のデータをこれまでの罪滅ぼしとして主人公に渡してくれる。
余談
彼の愛機ジャベリンは、全ロボで唯一アタック時に無敵効果がついていないという変わった特徴を持つ。一方、ツルギ・ヤイバのロボを元にして作られたベイオネットはアタックの挙動が完全に一致した上で無敵効果もついており、いわば上位互換。弟達の「兄を超えたい」という想いが反映されたのだろうか。