六百六十円の事情

ろっぴゃくろくじゅうえんのじじょう

入間人間の小説作品。メディアワークス文庫から刊行された。

概要

入間人間の小説作品。メディアワークス文庫から2010年5月に刊行された。

挿絵は宇木敦哉が担当した。

章ごとに異なるキャラクターが主役となる群像劇であり、それぞれが意図しない形でお互いに影響を与え合っている。

あらすじ

ある日、地元の小さなネット掲示板に『カツ丼は作れますか？』という書き込みがされた。

なんてことはない書き込みであったため、返ってきた書き込みは1件のみ。

そこで終わった話かと思われたが、この書き込みが何の関係もない人々を1つの糸に繋いでいく。

ダメ人間もしっかり人間も、世の中のいろんな人たちが描く日常系青春ストーリー。

登場キャラクター

一章「While my guitar gently weeps」

• 三葉由岐

ハンドルネーム「ギアッチョ」で掲示板を利用している女性。

二十歳過ぎだが、無職でギターばかり弾いている。

• 丹羽静

由岐と同棲している彼氏。

「北本食堂」の厨房で働いている。

二章「生きてるだけで、恋。」

• 竹仲

ハンドルネーム「川崎」で掲示板を利用している男子高校生。

「各務原書店」でしばしば万引きをしている。

• 北本

竹仲と同学年の女子。

「北本食堂」の子で、接客や出前などの手伝いをしている。

三章「パタパタパタ」

• わたし

ハンドルネーム「ドミノ」で掲示板を利用している小学4年生の女子。

親が共働きで忙しく、ほとんど顔を合わせることがない。

• 竹仲

二章の竹仲の弟。小学4年生。

家庭に不満があるらしいが…。

四章「愛とか祈りとか」

• 各務原雅明

ハンドルネーム「各務原雅明」で掲示板を利用している。

23歳のニート。

父は「各務原書店」を経営している。

• 中家ソウ

雅明の彼女。こちらも23歳で、ニート。

五章「老人と家」

• 私

北本の祖父。「北本食堂」を始めた男だが、妻を亡くして以来すっかり無気力になってしまっている。

関連タグ

小説