概要
CV:田中秀幸
男塾三号生筆頭にして男塾総代。十余年に渡って男塾を支配し、男塾の帝王と呼ばれる。就職しろよ。
その余りにも大きい影響力のため、教官達は三号生に手は出せず、塾長の江田島平八と並び、実質「男塾の頭が二つある」状態になっていた。平時は三号生を従え、鎮守直廊奥にそびえ立つ天動宮に座を構えている。大豪院流、氣功闘法の使い手。
なお、その江田島平八には男塾の頭の座をかけて勝負を挑んでいるが、邪鬼は平八にまったく歯が立たず完敗、という結果に終わっている。
その体躯は10mほどもあるように見えるが、これは目の錯覚であり、実際の身長は2m強(もっとも、巨漢の範疇に十分含まれるレベルではある)。
あまりに邪鬼が強いため、威圧により恐竜のような巨漢に見えてしまうらしい。ビール瓶? 刃渡り5mの大剣? なんだそれは。
とまあ、このように散々ネタにされていたのだが、第3部『極!!男塾』で遂に真相が明かされ、やはり錯覚でも何でもなく自身の大きさを自由に変えられる事が判明。最大で冥鳳島を丸ごと移動させられるほどの巨人にまでなれる。今までこの能力を大っぴらに使わなかったのは本人曰く「いくら食費があっても足りなくなる」という非常にリアルな理由だった。
存在自体がギャグなのでは? という意見はともかく、言動や行動ではギャグ的要素は作中まったくと言っていいほど皆無だったが、奥義「風舞殃乱鶴」では刃をしこんだ折り鶴を氣功闘法で飛ばしている・・・ のだが、だとすれば邪鬼はその折り鶴を普段持ち歩いているということになる(邪鬼が折り鶴を折っていたというなら、なおさらシュ-ルである)。他にも江田島平八の写真の入ったお守り(?)を持っているなど、やはりこの人も男塾の他のキャラに負けず変わった面をもっている。
続編やスピンオフ作品での去就がはっきりしないのも特徴。
続編である『暁!!男塾』では天挑五輪大武會での死亡が確定しているものの、在学中に一子を儲けた事になっている。また、スピンオフ作品である『天より高く』では天挑五輪大武會での死亡がなかったことにされて堂々と生存、しかも後輩共々卒業後は政界入りして防衛庁長官に就任した旨が語られている(同作連載当時はまだ『防衛庁』だった)。
更に、別のスピンオフ作品『私立極道高校2011』では最終回に登場当初同様の身の丈十メートル強の巨人として登場。男塾に入学できなかった事で男塾に愛憎相半ばする感情を持つ甥(彼もまた身の丈十メートル強の巨人)を拳で諭している。
これらの矛盾については、ファンの間では「男塾では、まあよくあること」の一言で片づけられている(男塾においてこの程度でいちいち疑問にしてたら、正直やってられん、というレベル)。
2015年5月より、彼が主役を務めるスピンオフ作品『男塾外伝 大豪院邪鬼』の連載が始まった。こちらでも存在感は抜群で、竜巻を一撃で粉砕、音速を超える敵を補足、岩盤ごと仲間を投げ捨て火砕流から逃がすなどの離れ業を見せている。
技
愀象刀金剛丸(しゅうぞうとう こんごうまる)
重量50㎏もの重さを誇るインドの刀で、一振りでインドぞうすら真っ二つにすると言われる破壊力を持つ。剣桃太郎に折られてしまう。
真空殲風衝(しんくうせんぷうしょう)
全身を激しく動かすことで鎌鼬を発生させ、敵を切り刻む。象のような巨大な牛が、自分が死んだことすらわからない程の速度で骨だけになってしまうほどの速度と威力を持つ。『男塾外伝』では一撃で高さ数十mの巨大竜巻を消し飛ばした。
風舞殃乱鶴(ふうぶおうらんかく)
真空殲風衝の応用で風を起こし、翼に刃物を仕込んだ無数の折り鶴を飛ばす。
クチバシに刃がついた折り鶴が一羽だけ混ざっていて、コイツを相手にひっそりと突き立て、拳速を僅かに鈍らせるというのがこの技の真髄。
男塾の帝王の切り札としては、あまりにも地味でみみっちい技。だが効果は高い。
氣功闘法
気を練ることで、身体や持ち物に様々な特性を付与する技。
桃も体得しており、先に披露してきた桃に対して反撃する形で使用。
邪鬼は身体を硬質化させたり、繰条錘(そうじょうすい)という両端に錘を付けた針金を自在に操ったりしていた。