概要
イベント(コミックマーケット、コンサート、博覧会等)やチケット販売(日本シリーズ等)の際にその開始前(前夜かそれ以前)から会場や売り場の前あるいは周辺に泊まり込んで待つ者のこと。特記されない限り、野宿である。
なお、この際の仮眠の有無は考慮の埒外とされることが大半であり、「夜を徹して特定の場所に居る」行為は立派な徹夜組のそれであり、「野宿して仮眠をとったから徹夜(組)じゃないもん!」というのは単なる屁理屈であり、認められないとするケースが多い。
もちろん、後述のコミックマーケットも仮眠の有無は無関係であると定めている。
コミックマーケットにおける徹夜
会場となる東京ビッグサイト近辺での徹夜組は毎回数千人ともされる。
開催主体であるコミックマーケット準備会では徹夜行為は認めておらず、カタログ等でも注意喚起している。
何故徹夜組という行為が禁止とされているか?理由は主に以下の通りである。
- 深夜の野外なので、安全上問題がある
- 深夜に人がうろうろしているということ自体が、周辺住民・周辺の施設への人へ不安を感じさせる=迷惑をかけている
- 上記の関係で、警備費用がかかる上、運営が裁判沙汰に巻き込まれるリスクを負っている。既に参加費やカタログ代にも跳ね返っている
- コミックマーケットが開催される夏(お盆前後)・冬(年末)とも気候は厳しく野外での野宿はそれだけでも体力などを奪う
- そもそも一般参加であれば始発電車で会場入りしても入場時間はほとんど変わりが無い
つまり徹夜行為にメリットはまったく無いのである。
しかしながら、このようなメリットの無さとデメリットの多さが示されてなお、徹夜行為が減らないのにもいくつかの理由があり、以下がその主な理由である。
- 上記の「徹夜行為禁止」の理由を「運営が意図的に流した虚偽」と捉え、従う必要は無いと考えている
- 「徹夜をしないと目当てのものが入手できない」という一種の強迫観念に囚われている
- 上記の派生形で、「以前、徹夜をしたら目当てのものが入手できた」がために、その後も徹夜行為を是として考えてしまう
- 「仲間がいる」「徹夜連中を仕切りたい」など、徹夜行為そのものに目的を見出している(つまり、目的と手段が逆転してしまっている)
- いい歳こいて反抗期や天邪鬼で、「ダメ」と言われるとあえてやらかすバカ
- その他、「徹夜組を見に来ただけ」「単に興味本位でいるだけ」「友達の付き添い」「徹夜組に説教をしに来た」などなど。ぶっちゃけ、同じ穴の貉である
なお、周辺住民が犬の散歩やジョギング目的で会場周辺を歩くのは「通りすがり」であるため、コミケにおける徹夜行為にはあたらないが、ただでさえ人家が少ない地域の、それも深夜帯にそんなことをする住民は決して多くはないだろうし、そもそも徹夜組か否かは見かけや雰囲気でだいたいわかる。
付け加えておくと、これらのいずれの理由も徹夜行為をする側が自らの行為を正当化するための屁理屈や開き直りであり、到底認められるようなものではない。
加えて、このテの連中は徹夜行為以外でもルール違反を犯す者が多く(盗撮に転売、デマの流布などなど)、夏コミにおいて風呂にも入らずに徹夜行為に勤しんだ挙句、会場内において公害レベルの異臭を放つなど、イベント開始後も変わらず厄介者である。
かように、連中は目先の欲望を満たそうとして、今後のイベントがずっと無くなるという大きなリスクを抱えるのである。
それでも、徹夜待ちしますか?
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それでも徹夜待ちするという人へ
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