概要
「皇紀」は、日本の初代天皇である神武天皇が即位したとされる年を元年(紀元)とする日本の紀年法。「神武天皇即位紀元」ともいう。日本の国暦(神武天皇紀元)を皇紀といい、海外の西暦(キリスト紀元)を西紀という。
神武天皇の即位を日本の歴史の紀元とする見方は、古代・中世・近世を通じて一貫してつづいた伝統的なものであったが、皇紀を公的に「制定」したのは明治5年のことであり、これは古代以来使われてきた神武天皇即位紀元の意義を再確認した結果である。
皇紀を使った最も古い文献は、平安時代はじめごろの『歴運記』とされており、神武天皇の即位から第52代嵯峨天皇の弘仁2年までを、「一千四百七十一年」としている。『日本書紀』の年代によるかぎり正確な計算である。
現在の日本においては閏年の換算は、法令に基づき皇紀を基準に行われている。
なお白川静は、辛酉革命から逆算しているため「660年のタイムラグが出る」点を指摘し、その数字を引いたのを正しい皇紀と主張している。
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零式艦上戦闘機:皇紀2600年採用なので「零式」である。同時期の他の兵器も同じで、九七式側車付自動二輪車なら2597年採用。