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概要

作家の小松左京1983年に発表した小説。

突如発生した巨大な「雲」の謎と「雲」によって閉鎖された東京へ帰ろうとする人々の姿を描く災害シミュレーション風のSF小説となっている。


1987年に東宝配給で映画化された。


あらすじ

S重工勤務の会社員、朝倉達也は、出張先の愛知から自宅のある東京へ新幹線に乗って帰る途中予期せぬトラブルに遭遇し、浜松で降ろされてしまった。突如、東京方面との通信や交通が断絶したのである。

浜松で友人の佐久間と偶然出会った朝倉は、彼の運転する車に乗せてもらい厚木にあるS重工の中央研究所へと向かうことになった。

その日の午前7時過ぎ、突如東京上空に1000~1500mもの大きさを持つ謎の雲が発生。東京の中心から半径30kmの地点が包み込まれてしまったのだった。


S重工顧問で科学者の大田原剛造博士は雲の調査を開始するが、雲は竹槍や銃弾をも跳ね返してしまう。自衛隊は在日米軍と会合し、一日も早く政府の再建を目指すが、雲発生から10日後、雲から粒子ビームが発射され、飛行機や人工衛星が被害を受けてしまう。


米軍は雲の軍事利用を目論み、ソ連では外交官が拘束されるなど日本の立場が弱くなる中、科学者たちは雲は地球外から送り込まれてきた可能性を示す。


雲(物体O)

突如東京都心部中心に発生した半径約30kmにも及ぶ雲に似た巨大物体。

高さは約1000~1500kmにも及び、国道16号線内部より内側がそのまま雲の内部に入り込んでしまっている。

オゾンアルゴンが多少多いが水蒸気でできており、中に入ろうとすると20~30mほどで前へ進めなくなり、外部から攻撃しても跳ね返してしまう。内側からの電波は全く届かなくなる。

雲の周囲には重力場の乱れが発生するほか、上空を移動するものには何らかの攻撃的意図をもって高エネルギーの粒子線を発射し攻撃する。

本編では宇宙から送り込まれたサーベイヤーヴァイキングのような自動観測装置であると推測されている。


映画版では「物体O」と呼ばれているが、これは小松左京の同名短編小説に登場するもので、空中から落ちてきたものが日本列島に壊滅的ダメージを与えるというプロットが共通している。突如空から落ちてきたリング状の物体で、日本列島をズタズタに破壊しつくした。


その正体はなんと…


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