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事件概要

2002年11月22日午前10時半頃、名古屋市西区のUFJ銀行押切支店で、支店に金を運びこもうとしていた現金輸送車に男が近づき突然発砲し、見張り役をしていた警備員(当時55歳)が両足を撃たれ、もう1人の警備員が車の陰に隠れたすきに現金約5000万円入りの袋を奪い逃走した。撃たれた警備員は重傷を負い、もう1人の警備員が男を追いかけ取り押さえ、男の身柄はそのまま愛知県警に引き渡された。

男はカツラ・マスクで変装していたが老人であり、靴はシークレットブーツだったが、靴底にはボンドが塗られており、警察の捜査を撹乱する仕掛けが施されていた。

老人は事件については一切語らなかったが、「銃器類については、自分は科学捜査研究所の専門官よりもずっと詳しい」と言い出し、銃に関しての知識と、自らの射撃技術に自信がある事については、何故か会話に応じたという。

愛知県警はこの男が何か重大事件にも関係しているのではないかと考え、指紋から前歴の洗い出しを行なったところ、その謎の老人の正体が判明した。

犯人の男の正体

男は、1930年に東京で生まれた。疎開先の水戸市の高校を卒業し、東京大学理科2類に入った。しかし薬品会社からペニシリンなどを盗む事件を起こし中退した。

1956年11月に東京都武蔵野市で、職務質問した巡査を射殺。この事件で無期懲役が確定し、1976年に千葉刑務所を出所した。

また01年10月にも大阪市都島区の三井住友銀行都島支店の駐車場で現金輸送車を襲撃し、発砲により警備員の男性に重傷を負わせたうえ現金500万円が奪っていたことも発覚した。

裁判

1審で名古屋地裁は殺意を認定、男に懲役15年(求刑・懲役20年)を言い渡し、男は事実誤認などを理由に控訴していた。

また、控訴審中に東京都内の貸金庫に銃器10丁と実弾約1000発を隠し持っていたとして警視庁に再逮捕され、銃刀法違反などの罪で東京地裁に起訴された。

2001年の事件に関しては無期懲役が確定し、今もなお服役中。

他の事件との関連性

本事件以外にも、銃の線条痕などから男の関与が疑われる事件は数多く存在する。

・警察庁長官狙撃事件(オウム真理教の関与が疑われた)

・八王子スーパー強盗殺人事件

・金沢市金融業者夫妻殺害事件

・大阪厚生信金深江支店強盗事件

・三和銀行玉出支店現金輸送車襲撃事件

・東海銀行今里支店現金輸送車襲撃事件


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