概要
1974年に映画配給会社として設立。
1979年からTVアニメの製作に関与するが、製作当初は放送枠の確保に辛苦し、葦プロダクション(現:プロダクションリード)との共同制作という形で『宇宙戦士バルディオス』等の作品を送り出す。
『銀河旋風ブライガー』をはじめとする『J9シリーズ』のヒットで知名度が上がりはじめ、80年代前半のアニメブームを支える一角となる。
しかし、1984年にメインスポンサーのタカトクトイスが倒産したことにより資金繰りは悪化、経営危機に陥ってしまい、1985年の『ふたり鷹』の放送打ち切りと同時に倒産した。
また、かつての国際映画社作品の著作権表示は、国際映画社の名前と同社でプロデューサーを務めた壺田重夫(表記はつぼたしげお)の名前があるため、現在も会社自体は存続していると推測される。
国際映画社のロボットアニメの特徴には以下の物がある。
メカデザインはサンライズ等の他の製作会社ではスポンサーの要望に合わせてデザインされるのが一般的だったが、国際映画社のメカデザインは製作者側が玩具に縛られない形で既にデザインしていたことで知られ、『亜空大作戦スラングル』『超攻速ガルビオン』などはその最たる例である。
また、劇中BGMや挿入歌、OP作画にも異様なほどこだわっていたことでも有名。
しかしそれが制作費を圧迫してしまい、本編の作画のレベルは低いものとなってしまったのも事実であり、スポンサーのタカトクトイスにも大きなリスクを科してしまい倒産に関与してしまったとも言われており、結果として国際映画社自身も倒産に繋がってしまっている。
主な作品
・めちゃっこドタコン(1981年)
・若草の四姉妹(1981年)
・ハニーハニーのすてきな冒険(1981年~1982年)
・魔境伝説アクロバンチ(1982年)
・おちゃめ神物語コロコロポロン(1982年~1983年)
・愛の奇蹟 ドクターノーマン物語(1982年12月24日、1話完結)
・亜空大作戦スラングル(1983年~1984年)
・ななこSOS(1983年)
・超攻速ガルビオン(1984年)
・宗谷物語(1984年)
・ふたり鷹(1984年~1985年)
・銀河旋風ブライガー(1981年~1982年)
・銀河烈風バクシンガー(1982年~1983年)
・銀河疾風サスライガー(1983年~1984年)
葦プロとの共同制作
・くじらのホセフィーナ(1979年)
・ずっこけナイトドンデラマンチャ(1980年)
・宇宙戦士バルディオス(1980年~1981年)
・ふたごのモンチッチ(1980年)