通常の刺突(つき)を極限まで鍛え、昇華した技である。
深く腰を落とし刀の切っ先を相手に向け、その峰に軽く右手を添えた状態(ビリヤードのキューを構えたような状態と言えばわかり易い)から中距離の間合いを一瞬で詰めて突進、標的を貫く。
この技自体は原作者和月伸宏の創作であるが、斎藤一が「左片手一本突き」を得意技としていたのは史実であり、和月自身も少年漫画風にこれをアレンジしたものと単行本ワンコーナー内で公言している。
ちなみにではあるが、右手よりも柄頭付近を握る左手の方の力により重きを置くのは剣術・剣道においては基本(太刀筋の安定と距離が稼げるため)であり、この技や左片手一本突きの史実をもって斎藤を左利きであると思うのは早計である。
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牙突の型分け
壱式 |
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通常の型で、突進と共に最短ルートを真っ直ぐに刺し貫く。これだけでも尋常でない破壊力があり、左之助の肩に当たっても尚背後の土壁を粉砕してのけた。 |
弐式 |
通常の構えより少し柄尻を持ち上げたような状態から跳躍、斜め上から突き下ろす。 |
参式 |
構えから跳躍しつつ斜め上へ突き上げる、対空迎撃用。剣心の龍槌閃を発動前に撃ち落した。 |
零式 |
間合いの無い密着状態から腹筋・胸筋・背筋・両腕等上半身の撥条(ばね)のみで瞬時に極限まで振りかぶった刀を繰り出す、齋藤の奥の手。まともに喰らえば人体が真っ二つに千切れ飛ぶという非常識なまでの破壊力を誇る。(詳細→牙突零式) |
余談
pixivでは上記の構えをとっているポーズにも用いられる。
まれに左右逆転していてもタグが付いている。
作中では斎藤がこの構えをとっている(斜め前方からの視点の)コマは比較的多く、凡庸性が高く読者の脳内に残りやすい。
「ガトチュ」と言われることがあるが、英語吹き替え版の影響である。
(これは英語版に翻訳する際、英語圏の人には「つ」の発音がしづらく、「チュ」になってしまったのが原因である。)
さらに英訳版で「ガトツ・サードスタイル」「セカンドスタイル」「ゼロスタイル」などの発音が、「ガトチュ☆パンツスタイル」「ガトチュ☆石鹸スタイル」「ガトチュ☆エロス☆タイム」など、散々な空耳で呼ばれているが、実際にそう聞こえてしまうのだから仕方ない。
おまけに日本語版も「こたつ零式」などと呼ばれている。
MAD作品では牙突の突進状態のコラ画像をひたすら平行移動させるという荒技も多い。