概要
『MASTERキートン』とは、勝鹿北星・浦沢直樹著の漫画作品。
明言はされていないが題名はアメリカの喜劇俳優「バスター・キートン」の名を捩ったものと思われる(さらにこの作品の題名を捩った作品も存在する)。
原作にほぼ忠実なアニメ化もされている。
一回 刊行後謎の絶版になり、いろいろ言われていたが、後に完全版が刊行、ついでに『MASTERキートン REMASTER』が何回か発表された。
主な登場人物
本作の主人公。日本人の父とイギリス人の母を持つ日英ハーフ。
遺跡発掘などの研究をする考古学者を本業としているが教職の方は安定した雇用先に恵まれず、生活のため副業としてロイズ保険組合の調査員(オプ)としての仕事もしている。
劇中で描かれる活躍は調査員の仕事上でのものが多い。
専門の考古学に限らず歴史全般に造詣が深い知識人で、複数の言語を自在に操るマルチリンガル。
日本の自宅にいる時以外は、発掘作業中であっても基本的にスーツを着ている。
元SAS曹長でサバイバルのスペシャリスト。かなりの功績を挙げているものの本人自身が『徹底した現実主義的な軍という組織』に馴染めなかった為、惜しまれながらも依願除隊している。
英国特殊部隊で先生をやっていたので、そこの生徒から『マスター(上にプロフェッサーと言うのがいる)』の尊称をもらう。
軍属経験者であり、必要とあれば相手側が死に至りかねない攻撃もするが、面と向かって相手を射殺する事には非常に強い拒否感を見せる(その一方でどこに当たるかわからないのに相手に背を向けた状態で平然と発砲した事もある)。
母親のパトリシアさんは、イギリスで実業家として成功しているらしいのだが劇中ではイメージシーンでの後ろ姿が一度描かれただけで登場人物としては一回も出てこない。
なお同じく、作品に全く出てこないキートン夫人(日本人)はアメリカで方程式さんと不倫の後、「REMASTER」では正式に離婚。
平賀太平
声:永井一郎
太一の父で動物学者。下半身が元気すぎるエロじじい。
明確な描写はあまりないが動物学者としての能力は高いらしく、また旧日本軍に在籍していたなどの経歴がある事から多方面に顔が利く人脈の広さを持っている。
太助というチャウチャウの血が混じった雑種犬を筆頭に、その他に数匹の動物を飼っている。
彼をメインに一応据えた「キートン動物記」と言うのもある。
声:桑島法子
太一の娘で、母親譲りの気の強さや現実的な面と、父親譲りの堅実さやロマンチストな面を持つ利発な少女。
父親のライフワークである「ドナウ文明」の研究者で、太一に多大な影響を与えた恩師であるユーリ・スコット教授の名にあやかって、百合子と名付けられた。
父親のお人好し過ぎる所は「尊重すべき欠点」と見なしている模様で、当人もややもすればお節介焼きである。
声:菅原正志
太一の幼なじみの有名探偵。
イタリア系で、仕事の上では太一をライバル視しており、素早い事件解決をモットーとしているため、彼の調査に疑問をはさむ太一に苛立つこともあるが、その一方で自分以上に度胸の据わっている太一を認めている。
惚れっぽい上にマザコン。