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強殖装甲ガイバーの編集履歴

2016-01-30 22:04:55 バージョン

強殖装甲ガイバー

きょうしょくそうこうがいばー

高屋良樹による漫画、およびそれを原作とするアニメである。

概要

高屋良樹SFヒーロー漫画で、30年以上に渡って連載されている。

最初は徳間書店刊行雑誌「少年キャプテン」にて連載されていたが、現在では角川書店月刊少年エース」にて連載中である。


生体装甲ガイバーに身を包んだ主人公が世界征服を達成した悪の組織クロノスと戦うという、他のヒーロー作品では中々見られない一風変わった設定の作品である。時たま古さは浮き出るものの、個性的で完成度の高いデザインのクリーチャー、大迫力の背景、練りに練られた重厚なストーリーから根強いファンを有している。


「劇場公開版」は、1986年12月13日公開された。1989年には「OVA(第1期)」、1992年には「OVA ACT II(第2期)」が発売された。

テレビアニメ『強殖装甲ガイバー』は、2005年8月6日から2006年2月23日までWOWOWにて放送された。全26話。


なお日本ではかなりマニアックな部類の作品では有るが海外でもクリーチャー好きのファンに好かれているため意外とワールドワイドなファン層を持つ作品である。当pixivでも海外ファンの投稿作品が多かったりする。


ストーリー

遙かなる太古、地球に降り立ち生物を創造した宇宙人「降臨者」が残した遺産の一つである生体ユニット「ガイバー」を偶然手に入れた高校生深町晶は、謎の秘密組織クロノスに命を狙われることになる。

愛する者をクロノスの魔手から守るため深町晶は殖装者ガイバーⅠとなって戦う事を決意するが、それは過酷な道であった。

もう一人の殖装者ガイバーⅢの登場と参列によってクロノスとの戦いは更なる激化をたどっていく。

数々の激戦を繰り広げるも、クロノスの攻撃は熾烈さを増してゆき、クロノス最高幹部十二神将の登場によって遂にガイバー達は倒れた。そして、宿敵を制したクロノスは世界征服を達成してしまった。地球を掌握したクロノスは仮初めの安寧を世界にもたらす傍ら、着々と人類に魔手をひろげていく。


だが、新たなる力であるガイバー・ギガンティックを手に入れ復活した晶は反撃の狼煙をあげた。やがて世界はガイバー達とクロノスとの戦いに巻き込まれてゆく・・・・。


登場人物

CVはテレビアニメでのキャスト

ガイバーⅠ一派

深町晶(CV:野島健児

ガイバーⅠに殖装する本作の主人公。平凡な高校生であったが、人類の尊厳を守るためにクロノスと戦う。後に巨人殖装ガイバー・ギガンティックを手に入れる。

瀬川瑞紀(CV:水樹奈々

晶の幼なじみ。同級生であり、晶の思い人である。クロノスとの戦いに巻き込まれたが、晶を私生活面でサポートしている。

瀬川哲郎(CV:高口公介

瑞紀の兄で晶の先輩。晶がガイバーに接触したところを目撃しており、それ以降ずっと晶を支えている。見た目よりずっと生活力があり、晶たちメンバーのまとめ役でもある。

多賀なつき(CV:足立友

哲郎の同級生。今は大学生であり、お尋ね者になった晶達に情報を送っている。

  • 唯一顎人からの呼称が不明。多賀くん、多賀さん、なつきくんのどれかかな?

村上征樹(CV:真殿光昭

晶を支援していたルポライター。その正体は獣神将(ゾアロード)を調整するために生み出された実験体プロトゾアロードの生き残りである。晶たちを守るために戦死したかに見えたが・・・。

小田桐佳雄(CV:西村知道

N県魅奈神山にあるクロノス遺跡基地の最下層を担当している研究主任。クロノスに反旗を翻し、晶達を匿い支援していた。ギュオーの攻撃によって戦死した。

速水利章(CV:大西健晴

小田桐主任の部下であり、クロノスの呪縛を解くべくあえてロストナンバーになった気骨の人。獣化形態ではバイオフリーザーと呼ばれ、極低温の冷気ガスを武器にしている。

アプトム(CV:稲田徹

クロノスが生んだ失敗作。あらゆるゾアノイドを吸収し、その能力を我がものにできる戦闘生物である。同僚の仇であるガイバーⅠを付け狙っていたが、現在は戦友の仲である。

麻生啓介

週刊誌のカメラマン。村上征樹の先輩であり、クロノスの実態を暴くべく奔走していた。晶とは偶然知り合い、現在の住まいを提供している。

常盤平保

麻生の職場の後輩カメラマン。物事をバカ正直に受け取ってしまうところがあり、麻生からはよくしかられている。


クロノス

オズワルド・A・リスカー(CV:石塚運昇

クロノス日本支部に本部から派遣されてきた監査官。コントロールメタルが破損して半ば暴走していたガイバーと接触し、ガイバーⅡとなった。戦闘技術に優れていたためガイバーⅠを圧倒していたが、コントロールメタルの故障を突かれて敗北しメガスマッシャーで消滅させられた。

ヴァルキュリア(CV:戸田恵子

リスカーの義妹。クロノス科学陣が試験開発した人造コントロールメタルに強殖細胞を合体させ、新たなガイバーであるガイバーⅡF(フューメイル)となった反逆者。元々は1986年に制作された劇場アニメのオリジナルキャラクターであり、20年越しで原作に逆輸入されたことになる。

  • 映画版のガレキでは3本目の高周波ソードらしき剣がデザインされていた。これに人造メタルが内蔵されていれば、ゾアノイド操るシンボルとなっていただろう。

巻島玄蔵(CV:緒方賢一

クロノス日本支部を任されていた製薬会社社長。卑劣な手段で巻島顎人の両親を破滅させたが、ユニット・ガイバーを巡る不始末の責任を取らされ対ガイバー用ゾアノイド:エンザイムに調整された。ガイバーⅠを倒すも、ギュオーに止めとして爆散させられて果てた。

ゼルブブス(CV:三宅健太

劇中最初に登場したハイパーゾアノイド。その戦闘力でガイバーⅠを追い詰めたが逆転され、敗退したところをガイバーⅢにトドメを刺された。

パナダイン(CV:宗矢樹頼

ゼルブブスと一緒にギュオーに連れてこられたハイパーゾアノイド。何の因果かゼルブブスと同じような末路をたどった。

ソムルム(CV:四宮豪

損種実験体(ロストナンバーズ)部隊の一人。最初にガイバーⅠにまみえたロストナンバーズであり、生体融合粘液で彼を苦しめた。

ダイム(CV:酒井敬幸

ロストナンバーズの一人。ゲル状に変質し大地に溶け込むことで仲間をサポートするバトルフィールドを生み出す能力の持ち主。ソムルムとダイムはアプトムの同僚であり、ガイバーⅠに倒されてからアプトムは仇を討つべく暴走することになった。

  • 寡黙だったが、TVアニメでは幼児退行した、それゆえピュアな男であることがわかった。

超獣化兵(ハイパーゾアノイド)五人衆

ゼクトール(CV:志村知幸

クロノスの最高頭脳Dr.バルカスによって調整された最強のハイパーゾアノイド。同じくバルカスによって生み出された者達で結成されたハイパーゾアノイド五人衆のリーダー。

エレゲン(CV:遠近孝一

電気ウナギのような容姿が特徴の五人衆メンバー。高圧電流を武器にしている。アプトムの融合捕食のターゲット第一号に選ばれた不運な人。

ダーゼルブ(CV:四宮豪

火炎放射と剛力が武器のパワーファイター。五人衆の中でも一際大柄で分かりやすい。アプトムの融合捕食で生きながらに食われてしまった。

ガスター(CV:園部好徳

パナダインと同じく生体炸薬を武器にした五人衆メンバー。脳波コントロールが出来る生体ミサイルを武器にしているが、その便利さに目を付けたアプトムによって捕食されてしまった。

ザンクルス(CV:河本邦弘

両腕に何でも切り裂く高周波ブレードを装備した剣士のようなゾアノイド。ガイバーⅢとの戦いに敗れたため、五人衆のなかで唯一アプトムの手に掛からなかった。

  • OVAで素顔が披露されたが、阿乱霊ご本人にそっくりでビックリ!!

クロノス十二神将

アルカンフェル(CV:松本保典

クロノスの総帥にして十二神将筆頭。太古の昔に降臨者(ウラヌス)の手で生み出された原初のゾアロードである。長い眠りから目覚めたあとに、人類を宇宙進出させるための秘密組織クロノスを立ち上げた。自分たち地球生命を身勝手に捨てた降臨者のもとへ詰め寄るためでる。

自らの命であるゾアクリスタルの胚核をクローン培養して作ったゾアクリスタルを任意の部下に与え、ゾアノイドを支配するゾアロードを生み出した。他のゾアロードは彼の能力を分配して与えられた存在である。その実力は残りの11人が束になっても適わないほどのものだが・・・。

  • 思考こそ超然的だが、その目的は家庭を持つという小市民的なことのように思える。それも結婚という意味ではなく、優しい兄・マサキ、遠くに住むハミルカルじいちゃん…というまさしく息子の立場から。瑞紀に会うまで女性というものをよく知らず、男家族ばかり揃えようとしていたのかもしれない。しかし笑ってはいけないのは、彼がというジャンルの走りの1人、ということだ。

リヒャルト・ギュオー(CV:有本欽隆

新参者の神将メンバー。重力を操る能力の持ち主で、最終兵器:疑似ブラックホールは地球上での使用が禁じられるほどの技である。アルカンフェルを裏切ったことで粛清されたかに見えたが・・・・。

ハミルカル・バルカス(CV:亀井三郎

十二神将最古参メンバー。アルカンフェルの眠りを覚ました人物であり、以来彼に絶対の忠誠を誓っている。クロノス最高の科学者であり、神将メンバーの相談役でもある。

  • 実写版1作目ではフルトン・バルカス名義で登場、獣神変した。場所が空き倉庫だったので判りづらいが…その全体像は後のレギオンを思わせ、口から第2の手が伸びる。頭部は何やら鹿のようであり、おそらく原作ではペリュトンに近い姿になるのでは…。

シン・ルベオ・アムニカルス(CV:松本大

神将メンバーのひとり。古株であり、バルカスとは親しい仲である。全身から強力な生体ビームを発する生体砲台とでも言うべき能力の持ち主で、後方支援を得意としている。

フリドリッヒ・フォン・プルクシュタール(CV:土田大

クロノスが世界制圧を達成した後、日本支部の責任者になったゾアロード。気象をコントロールする能力の持ち主で、雷を自在に操る強敵。

ラグナク・ド・クルメグニク(CV:麻生智久

アフリカ支部を統括するゾアロード。ユニット・ガイバーを手に入れるべく暗躍しており、秘密を知ったプルクシュタールを暗殺するなど、卑劣な性格が伺える。

カブラール・ハーン

小柄な老人の姿のゾアロード。クルメグニクに賛同しており、裏で暗躍している。ゾアノイドの肉体を吸収して巨大生物に変身する能力の持ち主。

ジャービル・ブン・ハイヤーン(CV:園部好徳

イスラム風の衣装に身を包んだソアロード。クルメグニク一派である。

ワフェルダノス

ひげ面の巨漢。彼は人間に生体調整を加えたゾアロードではなく、ゾアクリスタルの力で変身した降臨者の遺産である。その正体は植物のような姿をした兵隊とそれを統括する王でひとくくりにされる広大な森林型生体ユニットである。

エドワード・カールレオン

神将メンバーのひとり。謎の存在アポルオンと最初に戦ったゾアロードである。敵の攻撃が届かない虚数空間に実態を隠し、相手に一方的に攻撃ができる反則じみた能力の持ち主だったが、同じ能力を持つアポルオンの前に敗北。

李剡魋(リエンツイ)

隻眼のゾアロード。空間を思いのままに断絶し、空間ごと相手を切り刻むトリックスターである。

トゥアハ・デ・ガレノス

岩のような容姿のゾアロード。

  • とにかく無言なうえ、口からクリスタル光線を出すという人間離れした技を使う。そのためファン間ではアポルオンの正体に数えられたことがあるとかないとか。

イマカラム・ミラービリス

粛清されたギュオーに代わって加わった最も新しい神将メンバー。その正体はかつての晶たちの仲間である村上征樹。バルカスによって人格を破壊され洗脳まで施されたため、いまやアルカンフェルの忠犬になってしまっている。ギュオーを越える重力使いであり、アルカンフェルの能力も一部与えられている強敵。愛銃ゾアノイド・バスターは8巻時点で紛失した模様。


ゼウスの雷

巻島顎人(CV:小西克幸

クロノスに挑戦する野心家。ガイバーⅢの殖装者であり、クロノスの世界征服後はアメリカでレジスタンス組織「ゼウスの雷」を結成した。目的のためには手段を選ばない男である。

尾沼志津(CV:根谷美智子

祖父の代から巻島家に仕えている美少女。顎人のことを想っており、後にリベルタスを指揮する上位調整体グリセルダとなって彼をサポートしている。グリセルダはリベルタスをゾアロードの思念波から守り、傷の治療を行う後方支援役である。

尾沼与平(CV:麻生智久

志津の祖父で巻島家の使用人。顎人の数少ない理解者であり、冷酷な顎人も彼と志津には心を許している。イマカラムとの戦いで顎人を守って死亡。

アルフレッド・ヘッカリング

クロノス調整局のナンバー2であり、かつてはゾアロードの調整も指揮した天才科学者。人の身では越えられない怪物であるDr.バルカスに対するライバル心から顎人に協力し、ハイパーゾアノイドも越える調整体リベルタスを生み出した。

リベルタス

並のゾアノイドを遙かに超える実力を持った調整体。ゼウスの雷メンバーが調整された姿である。ゾアロードの思念波を受け付けないよう損種実験体として調整されており、彼らを指揮する上位調整体グリセルダに絶対服従している。状況に応じて形態変化も出来る万能型だが、無理な調整がたたって短命になっている。

その他

深町史雄(CV:宮田浩徳

深町晶の父親。人質としてクロノスに拉致された上に、ガイバーを倒すためのゾアノイド:エンザイムⅡに調整された悲劇の人。激闘の末ガイバーⅠの脳を潰したことが徒となり、自動防衛機構が働いたガイバーによって消滅させられた。たった一人の肉親を自らの手で殺めてしまったことは晶にとって深刻なトラウマとなってしまった。

山村晋一郎

村上征樹と一緒にクロノスに反旗を翻した最初の科学者。劇中ではすでに故人。死ぬ前に村上を脱出させ、希望を未来に残した。

アポルオン

ゾアロードのゾアクリスタルを付け狙う謎の存在。ゾアロードをも圧倒する実力の持ち主だが、背景は謎に包まれている。降臨者との関係がうわさされるが・・・?

降臨者(ウラヌス)

地球創世以来、地上の生命を操作してきた宇宙人の集団。星間戦争に使用するための生体兵器の開発を目的としており、地球という実験場にて様々な生物を産みだしてきた存在である。最終的にゾアノイド用の素体:人類を開発したが、その際に地球生命が自分たちに逆らいうる因子を持つことに気付いた。その後地球生命を”失敗作”と見限り立ち去った。クロノスは彼らが残した超科学の遺産を部分的に受け継いで世界征服を果たしたわけである。


…ただ宇宙人というのが問題で、本作が駆け抜けた30余年の間にスペースオペラの漫画が人類には早すぎることが露呈した…ように思われる。そこまでたどり着く時間がないし、神世紀伝マーズのような状況に追いやられたかもしれない。

早い話、14~15巻の0号編タイムマシンを投入、ガイバー・ウラヌスを捕縛することこそ完結へのステップとなろう。

なお寄生獣と同じく概念的には他の作品にも登場しており、

特にガルフォース宇宙章では"図らずも"主人公が地球を創世した降臨者、といえるオチになった。


名もなきゾアノイドetc

D-59号(1巻)

OVA以外の全媒体で実験体とだけ呼ばれる、筋力増幅型/損種実験体。本作のスターター

原作・映画'86では禿げたゴリラのような姿だが、OVAを機に一気にブラッシュアップ、筋肉質になった。

変身者はヒッチハイカー(漫画)、髭男(OVA)、父親(TV)の3パターンがある。

思えば、彼こそがガイバーⅡになるはずだった。

水沢さん

成沢高校の生徒会会計で瑞紀の同級生。ちょっと怖いのか晶から「女史」と呼ばれていた。

原作ではショートのカチューシャヘアで、OVAでは眼鏡っ娘

7話を最後に出演が途絶え、まさか降臨者の憑代にでもなっているのだろうか。


関連イラスト

倍率ドン!さらに倍!!Aptom Ver.Ⅳ

アプトム・オメガブラストネオ・ゼクトール


関連動画

テレビアニメ版OP(ノンテロップ)

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マンガ アニメ ガイバー 高屋良樹 SF 少年キャプテン 月刊少年エース


外部リンク

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