概要
不乱拳博士が数週間の内に完成させた、対鉄人用の巨大ロボット。
火炎放射器を内蔵している他、スリムなボディに強力なロケットと、急造品にもかかわらず鉄人を上回る能力を持っている。また操縦器は腕時計型であり、これは後継機のブラックオックスや、作者の後の作品「ジャイアントロボ」にも受け継がれている。
ブラックオックスとは操縦器以外にも頭部の赤い三角模様などに共通点が見られるが、バッカスはオックスと違い派生作品や改変版では不遇な扱いが多い。
本編での活躍
アメリカの大物ギャングの首領であるスリルサスペンスが、鉄人に対抗するために不乱拳博士を脅して開発させた。完成直後に鉄人と水中・空中戦を繰り広げ、鉄人の左腕とロケットをもぎ取り戦闘不能に陥らせ、まだら岩に展開していた海上自衛隊を殲滅し追跡を振り切った。
その後はサスペンス一味によって強盗に利用され多くの被害を出すが、警察のおとり作戦にかかり、再びの鉄人との激しい戦闘のさなか、突如バッカスが狂い出しどこかへと飛び去ってしまい、頼みの綱を失ったサスペンス一味はそのまま逮捕された。
一方バッカスが飛び去った先は不乱拳博士の隠れ家であった。博士が作ったより強力な操縦器によってサスペンスからバッカスを奪い返したのだ。しかしサスペンス逮捕後、敷島博士に預けられた操縦器でバッカスがいつ動き出すとも知れない状態ではまずいと考えた不乱拳博士は、なんとか敷島邸の金庫ごと操縦器を奪い出すが、バッカスに付けられた発信機で隠れ家が発見され、裏口から逃走し警察を振り切ろうとするも、先を阻む鉄人との戦闘の際、バッカスの操縦器を破損したことでバッカスが狂い、博士を締め上げて殺害してしまう。その後、暴れるバッカスとの最後の一騎打ちで、装甲で勝る鉄人がバッカスを粉々に砕き勝利した。