軌跡シリーズ(空の軌跡など)に登場する組織である。作中では結社、等とも呼ばれる。
現在までの作品(閃の軌跡Ⅱまで)では全容は不明であるため明らかな点のみを記述する。
組織構成
組織としては盟主(マスター)を中心としており使徒(アンギス)と執行者(レギオン)と続いている。国家に属さない組織ではあるが非常に高い技術力を誇っていることが明らかにされている。
盟主(グランドマスター)
「身喰らう蛇」を統べる最高権力者。現時点では姿は登場していないが空の軌跡the3rd(以下3rd)によると女性の声である。慈悲深いようであり(本心はわからないが)ワイスマンやレーヴェの死を自分の責任と言っていた。実際に盟主というだけあってカリスマ性は高いのではないかと思われる。
蛇の使徒(アンギス)
最高幹部たち。第一柱から第七柱までの7人で構成されている。使徒達の立場は数字に関わらず対等。
第一柱
3rdでは使徒の中ではそれを取りまとめるような会話が聞かれたが詳しいことは不明。丁寧で優しげな口調の男性であるようだ。
第二柱
「蒼の深淵」の異名を持つ女性。『空の軌跡the3rd』と『碧の軌跡』では台詞のみ登場し、姿を見せたのは『閃の軌跡』が初めて。表向きは帝国歌劇場のトップスターとして活動しており、透き通った歌声と美貌で「蒼の歌姫(ディーヴァ)」と呼ばれている。「グリアノス」という瑠璃色の鳥を使役している。
第三柱
「白面」の異名を持つ。性格は極めて劣悪で嗜虐的。「空の軌跡FC」および「空の軌跡SC」における、ほぼ全ての事件の黒幕。最初は人のいい貧乏考古学者「アルバ教授」として登場する。「空の軌跡SC」のラストバトル後に死亡した。
新第三柱
ワイスマンに代わる、第三柱。サディスティックな一面を持つ我の強い女性で、お嬢様然とした口調で話す。錬金術師の一族で、霊的な位相空間を築いたり、魔獣や古代の機械人形を使役できる。初登場は「碧の軌跡」。
第四柱
3rdによると荒々しい口調であるが詳細不明。
第五柱
3rdによると老人の口調であるが詳細不明。この人物と第四柱のどちらかが「破戒」の二つ名を持つ事だけが判明している。
第六柱
F.ノバルティス。ノバルティス博士と呼ばれる人物であり結社の技術所「十三工房」を率いていることが明らかになっている。ヨシュア曰くは「得体のしれない人物」。レーヴェやワイスマンのことよりもレンが組織を出て行った(というよりはパテル=マテルを連れて出て行った点)ことについて嘆いていた。碧の軌跡で登場した。
第七柱
「鋼の聖女」アリアンロード。3rdでは会話のみで登場。かつてレーヴェと手合わせをしたことがあるという凄腕の剣士でありワイスマンの死よりもレーヴェの死を嘆いていた。碧の軌跡で登場。「人間の身では勝てないことが決まっているかのような強さ」と言わしめるほどの圧倒的な武力を誇り、星見の塔で戦闘した時は非常に高い実力を持って襲い掛かってくる。全身を白色の鎧で覆っている、金長髪の女性。推測としては250年程前に帝国の内戦を終結させた英雄の一人で槍の聖女「リアンヌ・サンドロット」のようであり本人も肯定しているが詳細不明。
執行者(レギオン)
何人いるかは不明であるが大アルカナのようにローマ数字で番号を持っている。最高位のエージェントとして一応使徒の手足となって動くようであるが本人の自由はあるようであり絶対服従というわけではないようである(空の軌跡SC(以下SC)などを見ればわかりやすい)。
なお、執行者以外の人物も実力者揃いだが、精神面に何かしらの闇を抱えた人物でなければ執行者に任命される事はほぼ無い。
No.0
道化師カンパネルラ。SCで登場。ワイスマンの部下といっていいのかわからない行動をとっているが実際にはワイスマンの福音計画を監視するために組織から派遣されていたようである。戦闘力はあまり高くないと本人が語っており空の軌跡シリーズでは直接対決をすることはないが碧の軌跡では対決することになる。なお、年齢は不明でありヨシュアが組織にいたころから年齢は変わっていないとのこと。
No.Ⅰ
マクバーン
「劫炎」の異名を持つ執行者。常に気だるそうな態度で何もやる気を見せないが、その実力は執行者最強クラスにして、第七柱「鋼の聖女」アリアンロードに匹敵すると言われる。魔剣「アングバール」を持つ。
No.II
剣帝レオンハルト。SCで登場。詳細はレオンハルトの項目を参照のこと。
No.VI
幻惑の鈴ルシオラ。SCで登場。鈴の音を用いて相手に幻影を見せる技を持つ。シェラザードとは浅からぬ縁を持っており、シェラザードにとっては姉貴分といえる立場であった。SCの終盤でかつてシェラザードと共に属していた一座の解散の理由をシェラザードに告げるとリベル=アークより飛び降りる。その後the3rdでも登場するがそもそもパラレルワールドのthe3rdで登場しただけなので生死不明。……であったが、碧の軌跡によると生存しているようである。
No.VIII
痩せ狼ヴァルター。SCで登場。サングラスが特徴的である。リベールの王城の城門を素手で破壊したり四輪の塔から飛び降りたり、という体術を得意とする。ジンとは兄弟子でありキリカとは恋人の関係であった。the3rdでもルシオラ、ブルブランとともに登場する。
No.Ⅸ
《死線》の異名を持つ。閃で登場。シャロン・クルーガーの項目を参照のこと。
No.X
怪盗紳士ブルブラン。SCで登場。怪盗Bとして大陸でも名が知られている。自称・美の探究者。クローゼの美しさに対して密かに狙ったり、美の探究者としてオリビエを狙ったりと変態の行動が目立つ。物を盗む(狙う)際にはかならず挑戦状を出すというお決まりもあり挑戦状という意味ではFCでもすでに登場をしていたといえる。しかしながら変装については達人でありそれを見破ることはほぼ不可能に近い。他の執行者がSCの終盤には出自や正体がほとんど明らかになっている中においては唯一、不明な点が多く、the3rdでは彼の出自に対する解釈がなされる扉が存在する。
No.XIII
漆黒の牙ヨシュア。ヨシュアの項目を参照のこと。
No.XV
殲滅天使レン。殲滅天使の項目を参照のこと。
目的
目的などは具体的に明らかになっていないが「人の進化を促す」ための計画であるようである。空の軌跡ではその一環として「福音計画」が実行され3rdで第二段階として「幻焔計画」が存在することが明らかになっており、碧の軌跡ではそれが実行されていることが描写されている。