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ゲームボーイの編集履歴

2016-11-01 01:23:42 バージョン

ゲームボーイ

げーむぼーい

1989年4月21日に任天堂より発売された携帯ゲーム機。

1989年4月21日に任天堂から発売された携帯ゲーム機。湾岸戦争で爆撃されても壊れないすごいマシン(中身は無事だったものの、液晶はさすがに熱で溶けたので交換することになった)。


当初は懐疑的に見られていた「携帯ゲーム機」でも当時の据え置き機で扱われていたほぼ全てのジャンルのゲームを扱えるという可能性を示し、他社も同様の携帯ゲーム機を開発するなど新たな市場を開拓・定着させた革命的なハードである(ソフト交換可能な携帯ゲーム機自体はゲームボーイが初ではない)。


最大4人対戦も可能であったが、4人用アダプタと通信ケーブルが三本必要で対応ソフトもあまり出なかった。


発売から多くのソフトが作られ、「そこそこ」流行して1996年頃には新作ソフトも年に数本ペースまで落ち込んで寿命を迎えつつあったが、同年に『ポケットモンスター 赤・緑』が発売され大ヒットしたことでゲームボーイ市場そのものが大きく復活。

それまでの「ポケモン前のゲームボーイ市場」と同等の規模を盛り返した後に記録し、GBADS3DSと続き現在に至る。

ちなみに年代ごとに新作ソフトの発売数をグラフにすると、ポケモン発売の年を中心として綺麗にほぼ等しい大きさの山が前後にできている。一度流行の終焉を迎えたハードが、たった一本のソフトの爆発ヒットによって蘇生した事が明確に分かるグラフである。


当時はリチウムイオン電池のような充電池も一般的でなく、単3電池を4本も要し、電池の寿命などの関係から白黒4色の画面というものでカラー液晶かつ電力を食うバックライトを搭載せず電力消費を抑えていた。



キャッチコピーは「君とならどこまでも」。

スペック

  • 表示色は4階調モノクロ
  • 解像度は160×144ドット

と、一見して性能はファミコンを下回るかに思えるが、それは早合点というもの。

  • CPUの周波数はファミコンの1.79MHzに対し4MHzに(…と思いきやファミコンのCPUの方が1命令あたりのクロック数が少ないのでこの周波数差で同等くらい)。
  • メモリはワーキングRAM・VRAMともにファミコンの2kBに対し8kBに。
  • BGは1枚のままだが、それに加え「ウィンドウ」というレイヤが加わり、透過できずスクロールも制限があるものの、ある意味BGが2枚といえなくもない仕様に。
  • 基本的にROMの固定されたキャラクタを表示するだけのファミコンに対し、動的に生成したキャラクタをRAMに置いて使う仕様になり表示の自由度が大幅に向上。(ファミコンでもカートリッジにRAMを積めば可能だが)
  • 最大表示スプライト数はファミコンの64個に対し40個と、減ってはいるものの面積比では増加。
  • スプライトの横並び制限はファミコンの8ドット×8個に対し8ドット×10個に緩和。
  • ファミコンには無かったタイマ割り込みが実装され、複雑なラスタスクロールなどが可能に。
  • 音声がステレオになっている。(ヘッドフォン端子使用時のみ)

と、多くの点でファミコンを上回る高性能マシンなのだ。

それがファミコンより大幅に小さい筐体で、液晶画面が加わったにもかかわらず価格も安くなっているというのは、技術の進歩に驚嘆を禁じ得ない。

ちなみに、ケーブルを使った通信機能は「とりあえず余裕があるから入れとこうぜ」ということで入っていた機能だったのだが、それがポケットモンスターによるゲームボーイ復活の原動力の一つになるのだから、世の中何が起こるかわからない。


現在は役目を終えているが、一部のタイトルはバーチャルコンソールで配信・再版、ゲームボーイ世代を生きた任天堂ファンも、ゲームボーイを知らない新規の任天堂ファンも興味を持ったタイトルの再販を期待しよう!

派生機

ゲームボーイBros.

初代ゲームボーイの色違いとして発売された商品。色が違うだけで機能は同じ。

「ゲーム機の色を選べる」というコンセプトが好評だったようで、後のゲームボーイポケット以降は初めから複数の色が発売されるようになった。

なお、ステレオイヤフォンは同梱されなくなった。


スーパーゲームボーイ

スーパーファミコン用の周辺機器。ゲームボーイのソフトが付きかつテレビ画面で遊べるというもの。ゲームボーイカラーの登場で消えたハードではあるが、当時はテレビでゲームボーイソフトが色付きで遊べるという画期的なものだった。

後に通信端子を搭載し、初代で起こっていた本来より動作速度が速い症状が改善された「スーパーゲームボーイ2」が発売された。

ニンテンドウ64用で、ゲームボーイカラー用ソフトに対応した「スーパーゲームボーイ3」の開発も行われていたが、発売中止となった。

ちなみにかつてローソンの『Loppi』で行われていたSFC・GBの書き換えサービスの『ニンテンドーパワー』での店舗側SFC互換書き換え端末に周辺機器として暗灰色の『スーパーゲームボーイ』がGBソフト書き換え・起動テスト用として存在していた。仕様としてはスーパーゲームボーイ同等でそれのカスタムタイプと推測される。


ゲームボーイポケット

ゲームボーイを小型化したもの。単四電池2本で動く。電池残量が無くなると強制的に電源がオフになる。BATTERYランプが廃止されたため残量把握が難しくなったが後期生産型で復活した。ゲームボーイより精密で壊れやすいため、名前通りポケットには入れないように。液晶の視認性もゲームボーイより上がっている。

汎用性の高い単三電池ではなかったのが場合によっては電池の使い回しで不便だった。


ゲームボーイライト

液晶にグリーンのバックライト機能を付けたもの。画面が液晶の反射で見にくいという問題点の解決のために作られた。ゴールドとシルバーが存在。

再び単三電池に戻り2本で稼動する。


ゲームボーイカラー

反射型TFTカラー液晶を搭載し32,768色中、最大56色の表示が可能になったうえ、使用する電池も単3電池2本に減ったにもかかわらず、寿命も(アルカリ電池で)約20時間と大幅に向上した。

また、一部のソフトにはゲームボーイカラー専用のタイトルも存在(ドラゴンクエスト3ポケットモンスタークリスタル など)


余談

今となっては古い仕様だが、単三乾電池の電池ボックスが仕込まれており電池だけでも遊べる。送電施設等のインフラが整っていない場所でもゲームが楽しめる為、そういった地域では根強い人気があるらしい。

据え置き型ゲーム機と異なりエリアプロテクトがない為、いわゆる海外版がそのまま動くので洋ゲー入門には適していた。これはニンテンドーDSまで続いた。


開発責任者であった横井軍平自身が「ゲームボーイは私の失敗作」と語った事がある。何故?と思う人が多いと思うが、これはゲームボーイの液晶がプロトタイプと製品版では当初異なっていた為。

当初の液晶でいくつもりが、ゲームボーイをプレイするにあたって致命的な欠点(正面からは見えづらい)が判明した事による。

既に液晶の生産体制がシャープで直ぐにできる状態(この為に生産ラインをシャープが設備投資して作っていた)だった為、このままだとゲームボーイの生産どころかシャープまで危うい事態になったのである。ところが、土壇場で製品版で実装された新型モノクロ液晶が完成した為、なんとか危機は去った。

一歩間違ったら任天堂とシャープが大損害を被るかもしれなかった事態がゲームボーイ誕生の裏では起こっていたのである。


カートリッジ

  • グレー

初代からカラー以前は全てこのタイプ。唯一の例外は「テリーのワンダーランド」の初期生産版がカラー対応なのにグレーカートリッジで発売されていた事である。

  • ブラック

モノクロ・カラー両対応。形状はグレーと全く同じ。「ポケモンカードGB」のみカートリッジに赤外線通信機能がある為、黒でありながらやや透過したカートリッジが使われている。

  • GB Kissカートリッジ

ハドソンタイトルの一部タイトルのみの特殊カートリッジ。赤外線通信機能があり、共通で小さなアプリケーションを使える機能もあった。

  • ホワイト

「Loppi」の書き換えシステム用カートリッジ。書き換えラインナップタイトルを容量が許す限り複数入れる事も可能。


CM


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任天堂 携帯ゲーム機

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