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中間管理録トネガワの編集履歴

2017-10-21 23:46:38 バージョン

中間管理録トネガワ

ちゅうかんかんりろくとねがわ

中間管理職は大変なんです。

概要

福本伸行の漫画『賭博黙示録カイジ』に登場する、

帝愛グループ最高幹部の1人・利根川幸雄を主人公としたスピンオフコメディ漫画。

連載は原作「カイジ」シリーズの連載されている週刊ヤングマガジンの兄弟誌、月刊ヤングマガジン


原作は萩原天晴、作画は橋本智弘三好智樹

前述の福本氏は、本作に関しては「協力」という立場で基本的に関与しないが、単行本第一巻・第四巻にて書き下ろし漫画を寄稿している。


作風

多額の金と命が肉薄する死のギャンブルやその最中の各々の心理描写など、非常にシリアスな物語が展開される原作とは打って変わり、帝愛の最高幹部でありながらも、会長の兵藤和尊(上司)と配下の黒服達(部下)との間で板挟みとなる利根川幸雄を通し「中間管理職」故の苦悩をコミカルに描かれている。


原作では主人公のカイジたちが参加する死のゲームのコミッショナーとして畏怖される存在だった利根川が、部下たちと連携を深めるために様々なイベントを企画したり、気まぐれな兵藤会長の顔色を窺い気を利かせたり、それらの多くが裏目に出たり失敗したりと、本編では見せたこともないような人間臭い側面が描かれている。


作画も然ることながら、独特の台詞回しやその間の取り方など、福本氏による原作と見紛うほどの高い再現力や、原作のワンシーンを意識したパロディネタなども見所の一つである。


なお、時系列としてはエスポワール号での「限定ジャンケン」開始よりも前とされる。


あらすじ

昨今のテレビや映画、音楽などに飽き飽きしている兵藤のために「死のゲーム」の企画を命じられた利根川。


十余名の黒服たちを招集し企画会議を開始するが、冒頭から没個性な黒服たちの顔と名前を覚えることに苦悩する。果たして企画はまとまるのか…?


登場人物

利根川幸雄(とねがわ ゆきお)

主人公にして本作屈指の苦労人。

帝愛グループの最高幹部という高い地位でありながら、兵藤会長の気まぐれに付き合うために休日返上で勤務している。本編開始時も、ゲームを企画するにあたり週末のゴルフの予定が流れてしまったことを悔やんだり、出張の際には20連勤も珍しくないと発言している。…なんという社畜


本編では概ねツッコミ役。

黒服たちと連携をとる上で部下の指導に関するマニュアルを購読したり、社員旅行や打ち上げ会で親交を深めようと試みるが、なかなか思い通りにならず苦悩する。黒服たちからは「利根川先生」と呼ばれている。ときにはインフルエンザ対策のために手の洗い方を指導したり、伸び悩む若手の黒服に個別指導を行ったり、部下の冠婚葬祭にちゃんと出席したりと、なんやかんやで面倒見が良い。仕事が違法である事を除けば、理想の上司と言う意見も少なくない。


一方で、偶然見つけた「焼き土下座装置」をその用法を知らないとはいえ特大のバーベキュー用のプレートと勘違いしたり、原作でのカイジの心理描写のパロディをやってのけたりなどボケに転じることもしばしば。


兵藤和尊(ひょうどう かずたか)

帝愛グループ会長。

原作同様に狂気じみた趣向を持つ老人で、尚且つ非常に気まぐれ。帝愛に長年勤める利根川ですら彼の心理は読めないとのこと。己の機嫌一つで社員を切り捨てるなどから非常に怖れられる存在であるが、寄る年波には勝てず居眠りをするなど「圧倒的おじいちゃん(原文ママ)」ぷりを垣間見せることも。


福本氏による第1巻描き下ろし版では、帝愛の新たなエンブレムを制作しようという会議に直々に参加し、黒服たちのボケに切れのあるツッコミを入れたり、焼き土下座までさせようとするなどかなりアクティブな姿もみせている。


黒崎義裕(くろさき よしひろ)

帝愛グループ最高幹部の一人であり、利根川のライバル的存在。

普段利根川が兵藤会長に言ったら叫責される様な言葉を発言しても、許してもらえる要領の良い人物で、唯一会長の逆鱗に触れていない。

会長の無茶振りを断っても気に入られている為、利根川から密かに嫉妬されている。


チーム利根川

利根川主催の「死のゲーム」の企画会議に参加する黒服たち。

中間管理職である利根川は、管理者として彼ら一人一人の名前と顔を認識しなければならないが、名前が似た者や、ややこしい名前の者が多かったり、総じて同じ趣味であったりとで苦戦を強いられる。


山崎健二(やまざき けんじ)

30歳。実直な性格の持ち主。趣味はボウリング。

当初、会長にあわせて意見を二転三転させる利根川に不満を抱いていたが、徐々に軟化していった。以降は基本的に利根川の傍で行動を共にすることが多く、彼に一般人視点での意見を述べたり現状報告を行うなど、チーム内での利根川の片腕的存在。


チームの中で唯一兵藤会長に仕えていた過去があるため、会長の仕草や癖を把握している。会長の影武者として見出したまさやんの教育役も担った。


川崎敏政(かわさき としまさ)

30歳。実直な性格の持ち主。趣味はボウリング。

山崎と苗字が似ていて分かりづらい。


荻野圭一(おぎの けいいち)

35歳。実直な性格の持ち主。趣味はボウリング。

作中にて結婚式を挙げるが、式内で公開された彼の半生を綴ったスペシャルムービーにてアフリカ南部ザンビア共和国出身で、25歳のときには漫才コンビを組んでお笑いの世界に行ったという衝撃的な過去が明らかになる。


萩尾純一(はぎお じゅんいち)

35歳。実直な性格の持ち主。趣味はボウリング。

荻野と名前の構成が似ていて分かりづらい。

よく似た弟がおり、彼もまた帝愛に入社するために面接会場を訪れたが、面接官の山崎に「(兄と似すぎて)ややこしくなる」という理由で不採用とされた(山崎の隣に居た利根川はこれを全肯定)。後に南波照間支社に異動される。


佐衛門三郎二朗(さえもんさぶろう じろう)

23歳。チーム利根川の最年少。趣味はボウリング。

名前が長過ぎる上に区切りが分かりづらく、最近は略して「佐衛門」と呼ばれる。

若手ではあるが今回の企画会議では多くの意見が採用されており「限定ジャンケン」の原型となる「カードジャンケン」をパワポでプレゼンし周囲を驚かせた。


良くも悪くも枠に囚われないため有能ではあるがそれ故やや増長しやすい節もあり、一時期洒落た出で立ちで出社したのを皮切りにチーム内にお洒落ブームを巻き起こしてしまったことも。


また、新人である西口には恋心を抱いている。


中田(なかた)

32歳。チーム利根川イチのボウリング好き。もちろん趣味はボウリング。やや天然気味。


権田(ごんだ)

49歳。チーム利根川の黒服たちの中で最年長。趣味はボウリング。

インフルエンザにより自宅療養となった利根川に代わり企画の指揮を任されるが、これまで責任ある立場を回避して人の上に立つこと無く生きてきたために悪戦苦闘する。


堂下浩次(どうした こうじ)

32歳。実直な性格の持ち主。学生時代はラグビー部キャプテンだった体育会系。趣味はボウリング。

利根川の代理に不安を抱える権田に対し、彼の意見に従った結果、限定ジャンケンで使用するカード用ホルスターが良いデザインになったことを称賛し励ました。健康診断に引っかかった利根川には過剰なまでに健康を気遣っている(例として、利根川が自分のご褒美として買った生姜焼き弁当を一口も食す前にゴミ箱にブチ込む等の暴挙に走った事も)。


長田(ながた)

37歳。実直な性格の持ち主。趣味はボウリング。後に南波照間に異動。


菊池(きくち)

35歳。実直な性格の持ち主。趣味はボウリング。後に南波照間に異動。


海老谷(えびたに)

25歳。佐衛門三郎とは同期。

熱意は人一倍あるが、いろいろと照準がズレたKYな人物。佐衛門の活躍に焦る心情を察した利根川から「(責任はとるから)驚かせてみろ」という激励を受け、その言に従い会長からカード用の手形をもらおうとして解雇処分となる。利根川は減俸となった。

解雇後、利根川に償いをしようとマルチ商法に勧誘したり、自作の商品で企業を立ち上げる上で利根川たちをヘッドハンティングしようとするなどズレた行動をする。

その後、住居を失い無一文になり、帝愛を潰すためにTwitterでアカウント名帝愛潰すアカウント(@teitsubu)」になりすましてフォロワー数を稼ごうとするが、佐衛門三郎の機転でバレてしまい、帝愛公式アカウントのフォロワー数を10万人に達成させるまで地下牢に幽閉される。


津久井(つくい)

異動となった3人に代わる新メンバー。派遣社員。実直な性格の持ち主。


八乙女中(やおとめ あたる)

異動となった3人に代わる新メンバー。中途採用。実直な性格の持ち主。

帝愛入社前はセールス業に務めており、その道のプロになった。

兵藤会長を異常なまでに煽てていた。その結果、会長に気に入られ僅か数ヶ月で「会長秘書」にまで出世する。


西口冴子(にしぐち さえこ)

異動となった3人に代わる新メンバー。黒服では珍しい女性社員。実直な性格の持ち主。

利根川にアロマを届けたり、ケーキをメンバーに差し入れしたりする等気配りも良く、親友とビキニを着て、プールに出掛けたりする女の子らしい一面を持つ。

彼女の携帯に載っているヒロくんとは、彼女の兄のことを指し、妹で博多弁だと判明。


利根川の協力者

東さん(とんさん)

「人間麻雀」の解説のため、利根川に召集された黒服。

呼称の由来はその際に着用したシャツに貼られていた「東」の文字から(本名は不明)。

以降も雑用係として不定期に登場している。


本田正安(ほんだ まさやす)

通称「まさやん」。

兵藤会長の影武者となる人材を探す利根川と山崎が奇跡的に遭遇した、会長と瓜二つの飲食店従業員。複雑な鼻の形や特徴的なシミの位置など細部まで完璧に一致しているが、性格は会長とは正反対の、人当たりが良く仕事熱心な人物(…だった)。


帝愛の重役である利根川きっての願いで兵藤会長の影武者役を快く引き受ける。以降は山崎指導の下、会長の言動を完璧に真似できるようにその人格からしぐさまで徹底的に再教育され、最終的には会長同様(もしくはそれ以上の)野性味溢れる狂人への変貌する。しかし、その頃にはすでに会長の中での影武者ブームが去っており、御役御免となってしまう。事情を聞いた遠藤が気を利かせて野生に返す(?)が、長い特訓の末にまさやんに愛着を持っていた山崎の懇願で捜索され、以降もチーム利根川で彼を監理することとなった。

老人離れした身体能力の持ち主ではあるのだが、吊り輪から制裁で振るう杖の素振りでは離れた所にある蝋燭の火を消すなど、明らかに方向性を間違えている特訓を実行している。


関連タグ

カイジ 賭博黙示録カイジ スピンオフ

利根川幸雄 中間管理職 帝愛グループ

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