概要
加藤保憲と北一輝を足し損ねて、二で割り切れなかったキャラクター。
味方の犠牲が多い代わりに絶大な戦果を挙げたことから「戦神」と呼ばれるほどの戦略家で、帝国陸軍の大臣にまで上り詰めた超エリート。
シリーズで初めて(にして恐らく現時点で唯一人)、最期まで人間のままであり続けたラスボス。
声優に大ベテランを起用したこともあり、迫真の演技でプレイヤーに強烈な印象を与えている。
活躍
登場は以外にも早く、鉄拳制裁を受けて負傷した大神の前に雨が降り出す中、車から降りて登場する。
直後にさくらの父・一馬を「犬死にだった」と侮辱して、彼女の怒りを買う。
その後は、彼に惹かれる青年将校たちを集めて太正維新軍を結成し、11月9日に季節外れの雪が降る中、大規模なクーデターを起こす。
帝都の中枢機関である警視庁や秘密部隊である華撃団の大帝国劇場もターゲットにしていた。
大神隊長とさくらは、新配備された天武と共に窮地を脱して花組を無事救出。
帝劇に現れ、またしてもさくらを挑発して斬りかかられた時に鬼王を呼んでガードさせたことで、水狐達が言っていた「あの方」「あの人」であり、敵組織である黒鬼会を裏から操る真の黒幕だったことが判明する。
攻勢に出た花組の総攻撃によって黒鬼会の本拠地をわずか一夜で壊滅。同時に帝国海軍の活躍によってクーデターも鎮圧され、自宅で拳銃自殺を遂げる……
こうして、あっけなく最後の敵も倒され、帝国華撃団の勝利で帝都に平和が戻ってきたのであった。
以降、本編の核心に迫るネタバレ注意!
「ご苦労……鬼王。 それに、帝国華撃団…… ひさしぶりですね」
翌年の正月休みに、突如として黒鬼会本拠地で倒したと思われていた鬼王、金剛、土蜘蛛と共に復活。
実は、クーデター失敗の責任を取って死んだのはただの影武者に過ぎなかった。
大神とヒロイン以外の花組(と天武)を十字架のような物で閉じ込め、先の降魔大戦で死んだ降魔を回収して陸軍で極秘裏に開発してきた降魔兵器を実践投入する。
大神たちは撃退に成功するも、今まで戦ってきた場所を元に密かに計画を練っていた八鬼門封魔陣を解放し、帝都の怨霊そのものと言うべき巨大な要塞『武蔵』を復活させる。
そして、現在の帝都の破壊と新たなる帝都を創り上げることを宣言した。
武蔵の中枢、イドの魔で鬼王を倒した花組の前に現れる。さくらに止めを刺そうと全力の法力を放つが、掛けられていた術を破って鬼王(真宮寺一馬)が彼女をかばい今度こそ死亡してしまう。この法力は一発撃つとしばらく撃てなくなるという技だとか。
こういった術の数々を使えるのは古の陰陽師の子孫だかららしい。
武蔵の中心部にまで到達した花組に自身の理想を語る。それは、人と魔が共存する帝都を築くことだった。
大勢の人々を犠牲にするやり方を、花組は決して許さなかった。
どうしても相対する二つの意見にもはや問答は無用と、京極は武蔵に封じられていた
超巨大魔操機兵『新皇』に搭乗。サクラ大戦2最終決戦が幕を開ける。
戦闘パートの最後の敵(の操縦者)。
形態変化による多彩な攻撃手段と驚異的なしぶとさで花組を圧倒している。
最後だからなのだろうか、京極との戦いでは中断セーブすることができない。かなりの長丁場になるので
ラスボスとしての強さはもちろん、時間の確保や集中力を持続できるかが大きなポイントとなる。
必殺技は「諸力諸来・聖魔法陣」と「怨敵退散」の二つ。前者は第二形態で、後者は第四形態の時に使ってくる。
最期
第一形態では弱点部位を腕で隠すも、攻撃するには腕を振りかぶる必要があったため、隙を突かれて破壊されてしまい、真の力を解放しようとしたところで新皇に乗っ取られてしまう。
第二形態に移行し、カタツムリ(蜘蛛?)の下半身のような全身を現すが、弱点部位の尾を的確に攻撃されて下半身が吹き飛ばされる。
続く第三形態では、再び両腕を振り回しながら小型ビットを呼び出して応戦するも、花組のチームワークによって両腕を失い、いよいよ追いつめられる。
最後の第四形態では、怨霊の力を解き放って花組にぶつけるが、処刑用BGMと帝国華撃団の底力の前についに力尽き、大神隊長による全てを結集した正義の一撃で新皇ごと真っ二つにされ、「いつか、私の理想を継ぐ者が現れる…」と言い残して完全に消滅していった。