概要
競馬で着順結果により配当を行う投票券。通称は馬券（ばけん）。オッズが100倍を超えるものは万馬券（まんばけん）と呼ぶ。
日本ではJRAもしくは地方公共団体が発売を行っている。勝馬投票券は競馬場のほか、場外勝馬投票券発売所（場外馬券発売所、場外馬券売り場）で買うことができる。
JRAにおける馬券
2018年時点で9種類（単勝式、複勝式、馬連、枠連、ワイド、馬単、3連複、3連単、WIN5）の勝馬投票券を取り扱っている。かっこ内は読み方と英語表記。
購入単位は100円。これは1枚10円であるが、10枚分以上を1枚代表する券を発売できると競馬法で定められている。100円で馬券を買うと、「合計10枚」と印刷される。
- 単勝式（たんしょうしき/Win）: 1着になる馬を当てるもっとも単純な馬券。2頭以上の馬が出走する場合に発売する。馬番号で指定。
- 複勝式（ふくしょうしき/Place）: 2着までにもしくは3着までに入る馬を当てる馬券。5頭以上の馬が出走する場合に発売する。馬番号で指定。出走する馬が5頭以上7頭以下の場合は2着まで、8頭以上の場合は3着までが的中。
- 馬連（うまれん/Quinella）: 馬番号2連勝複式。1着と2着になる馬の馬番号の組み合わせを当てる馬券。着順関係なし。3頭以上の馬が出走する場合に発売する。
- 枠連（わくれん/Bracket Quinella）: 枠番号2連勝複式。1着と2着になる馬の枠番号の組み合わせを当てる馬券。着順関係なし。9頭以上の馬が出走する場合に発売するが、発売開始時に8頭以下となった場合でも、同じ枠に馬が2頭以上出走する場合は発売する。海外競馬では発売しない。
- ワイド (Quinella Place): 拡大馬番号2連勝複式。3着までに入る2頭の組み合わせを馬番号で当てる馬券。着順関係なし。4頭以上の馬が出走する場合に発売する。複数の馬が3着同着の場合は、3着と3着の組み合わせは外れとなる。
- 馬単（うまたん/Exacta）: 馬番号2連勝単式。1着と2着になる馬の馬番号を着順通りに当てる券。3頭以上の馬が出走する場合に発売する。
- 3連複（さんれんぷく/Trio）: 馬番号3連勝複式。1着、2着、3着となる馬の組み合わせを馬番号で当てる馬券。4頭以上の馬が出走する場合に発売する。1着、2着、3着の着順は関係なし。
- 3連単（さんれんたん/Trifecta）: 馬番号3連勝単式。1着、2着、3着となる馬の馬番号を着順通りに当てる馬券。4頭以上の馬が出走する場合に発売する。着順通りに当てないと的中しないため、難易度は高いが、高い配当が見込まれる。
- WIN5（ウィンファイブ）: インターネット投票、UMACAカードによるキャッシュレス投票で購入できる5重勝単勝式の馬券。JRAが指定する5つのレースで1着になると思う馬を選び、5レースすべての1着馬を当てる。
応援馬券
おうえんばけん。
2006年に導入。1頭の馬の単勝式と複勝式をセットで同時購入できる馬券。現金のみで購入可能。1頭の馬ごとに1枚の応援馬券を発売する。馬番号と馬の名前の上に「がんばれ!」と印刷される。このようなシステムの馬券は海外で"Each way"の名称で発売されており、応援馬券はそのシステムを取り入れたもの。
地方競馬における馬券
JRAにおける「馬連」「枠連」はそれぞれ「馬複（うまふく）」「枠複（わくふく）」と呼ばれる。JRAでは発売されない、1着になる馬の枠番号を当てる「枠単（わくたん/Bracket Exacta）」も発売されている地域がある。
別名・表記ゆれ
