概要
カードの声を聞き、カードによる導きを得られる能力。
発現すれば、完璧なデッキ構築や最善のプレイングのイメージをカード自身が教えてくれるため、ファイトにおいてほぼ無敵と言える実力を持つようになる。
実例では、ファイトを行う前からフィニッシャーとなるカードを認識して、その通りにファイトを進めて勝利するといったものが確認されている。
但し、相手が自分を上回る完璧に負ける要素がないプレイングをした=何をどうやっても勝てない場合は、イメージ通りにいかないこともある。
アニメ版
レンとアイチが持つ特殊能力。さらにアジアサーキット編では、クリストファー・ロウと蒼龍レオンが加わっている。能力者に圧倒的な力を与える反面、人格の変化をもたらすなど危険なものとして描かれている。これについて櫂は「本当の強さではない」と漫画版同様に否定的。
当初のアイチには幻覚程度のものだったが、徐々に能力が開花し、完全に発動させた。アイチとレンが同調している描写もあるが、PSYクオリア自体のものかは不明。
その後アイチは櫂の説得に応じ能力の行使を自ら否定したが、能力そのものは封印していない状態。また、レンは過去に櫂の強さにあこがれる内にこの能力に目覚めてしまった。
その本質はカードファイトのためのものではなく、惑星クレイにおいて住民では決められない事態が起きた時に、地球の先導者に導いてもらうために先導者候補とクレイをシンクロさせる能力である。
アジアサーキット編でアイチはヴォイドによって力を暴走させられたクリスに、この力を「ユニットとファイターを結ぶ心の絆」と諭している。
続編であるヴァンガードGシリーズで、主人公・新導クロノが地球と惑星クレイを結ぶ道を開いたと言う事実が明らかとなり、視聴者の一部ではこれがレンやアイチ達がPSYクオリアに覚醒した遠因となったのでは?という推測が立てられた。
なおGシリーズ最終作である「Z」でカオスブレイカー・ドラゴンなどクレイ側に通じる者からアイチ=PSYクオリア能力者は「(惑星クレイの)祈り聞く者」と呼ばれている。
それによればPSYクオリアとは惑星クレイと地球、二つの世界を繋ぐ「運命力」と呼ばれる力を五感で直接感じ取れる能力であるらしい。
ショートアニメ「みにヴぁん」
本編とは違った番外編である「みにヴぁん」でもPSYクオリアは存在している。しかし、みにヴぁん自体はギャグストーリーなため、内容はユニットの愚痴を聞かされたり、パック購入時に使用したりとほのぼのとしたものが多い。ちなみに、アイチはパック購入時にPSYクオリアを使用してグレード3を引き当てている(PSYクオリアェ…)。店長のシンには、「パック買う時にPSYクオリア使うのは、止めてくださいよ…」と嘆かれた。
漫画版
アイチ、レン、立凪タクト、そして伊吹コウジが保有する。こちらのアイチのPSYクオリアは、キョウとの初戦の際に発動した。また、アニメ版と違い、自発的に使用できるわけではなく、強敵との戦いの際に自動的に発動するようである。テツの見立てによれば、「決着のついた相手との間では発動の必要がないのかもしれない」とのこと。
また、漫画版第一期ラストでは、短い間だけ櫂もこの能力を会得。アイチとの最終決戦で使用した。
こちらのPSYクオリアはユニットとの結びつきで覚醒する物のようで、二つの世界を見守る側であるタクトから惑星クレイと地球の運命力を乱しかねない力として警戒されている。