概要
ラーズ・アル・グール(Ra's al Ghul)。
暗殺結社「リーグ・オブ・アサシン」の首魁にして、デーモン・ヘッド(悪魔の頭)の異名を持つ魔人。
地球の生態系や自然環境のバランスを完全なものとするため、それに邪魔な人類の大部分の抹殺を目論んでいる国際的テロリスト。
「ラザラス・ピット」と呼ばれる特殊な泉の力によって数世紀以上の時代を生きており、死の淵にあっても蘇ることを可能とする恐るべき自然治癒能力を有する。
この長寿命と生命力を武器に、長きに渡る時間の中で活動資金のための莫大な富を蓄えており、さらに極限まで自らを鍛え上げて、剣術や格闘術といった武術においても凄まじい実力を持つ。
しかも元から天才的な知性を持っているのに加えて、遺伝子工学を始めとする科学から錬金術、魔術の分野にまで深く広範な知識まで身に着けているという完璧魔人。
単純なスペックだけで言っても、数いるバットマンのヴィランズの中でも最強クラスを誇るスーパーヴィランであり、同時にバットマン(ブルース)が目指している「超然的・象徴的存在」を実際に体現してしまった男でもある。
ライターのデニス・オニールとアーティストのニール・アダムスによって創造され、『Batman』#232(1971年)『Daughter of the Demon』で初登場した。
日本版では「レイシュ・アル・グール」と呼称される事が多い。