「アンタの言う意味のある生き方か どうかはわからねえ
けど……目の前の奴等を守りてえ!!! いや……守る!!!
それこそがオレの生きる意味だ!!!!」
概要
CV.羽多野渉
英表記は「Gajil Redofox」。
「鉄竜のガジル」の異名を持つ。ナツ・ドラグニルと同じで年齢不明の「鉄の滅竜魔導士」。親のドラゴンの名は「メタリカーナ」。
外伝漫画『ロードナイト』では主人公を務める。
好きなものは鉄・ガラクタ、嫌いなものは空腹。趣味は音楽で、下手の横好きだが弾き語りが大好き。妖精の尻尾解散後は何度か一人旅をしていたようで、温泉通になっていた。
ザンバラの黒髪は背に伸びるほど長く、顔にはいくつかピアスが付けられている、口が悪く無愛想な性格で、極めて粗暴だったが、現在はギルドで時間を共にしていくうちに仲間の大切さを知り、少なからずではあるが穏やかな性格になった。「ギヒッ」という特徴的な笑い方をするため相棒であるパンサー・リリーにもうつってしまっている。
名前の由来は鉄を食べる時の音「ガジガジ」から。
活躍
第1部
元は「幽鬼の支配者」の一員。その頃他のメンバーからは、「ガジルさん」と呼ばれ恐れられていた。
妖精の尻尾の本部を破壊し、チームシャドウギアを闇討ちにして公園に磔にしたうえ、人質のルーシィ相手に目隠しして投げナイフの的にするなど悪行の限りを尽くしたが、ナツとの対決の果てに遂に倒された。
「幽鬼の支配者」解散後は同じギルドであったジュビア・ロクサーと、「妖精の尻尾」マスター、マカロフの導き(ただし妖精の尻尾への介入に対しては「許すとでも思ったか」などと言われている)により「妖精の尻尾」に移籍した。
この後、シャドウギアのジェット&ドロイからの制裁は甘んじて受けており、その態度に怒ったラクサスがBoFTを起こすきっかけになっている。
BoFTではナツと相克しながらもラクサスに挑み、自らの身体を避雷針に変えるという捨て身の戦法でナツの勝利を導いた(実際なんとか勝てたようなものであり、ナツ1人では決して勝てなかったと語っている)。
また、妖精の尻尾加盟の後、マカロフの息子(ラクサスの父)イワン・ドレアーが結成した大鴉の尻尾に二重スパイとして加入した。
エドラス編ではナツとウェンディには猫の相棒がいるのに自分にはいないことを不服に思っていたことが明かされ、エドラスで王国師団長を務めていたパンサーリリーを勝手に相棒認定し闘った。
エドラス国王・ファウストとの戦いではナツやウェンディと共に竜の力を解き放ち、人造ドラゴンドロア・アニムを打ち破った。エドラスとのアニマ流入が止まると、猫の姿になったパンサーリリーとパートナーになった。
S級試験編ではジュビアは選ばれたのに彼は選ばれなかった(リリー曰く「信用が無いんだろ、エルザの」)が、受験者に選ばれたレビィ・マクガーデンとパートナーを組んだ。それ以来、リリーも含めた2人と1匹で行動することが増えている。→ガジレビ
第2部
天狼島で7年間コールドスリープさせられていたが復活し、大魔闘演武ではBチームとして出場した。
剣咬の虎のローグ・チェーニとの戦いの最中、なんと影を食い、鉄影竜の力を入手した。結局戦いはナツがシメてしまったのだが、その最中にガジルは地下で竜の墓場を発見することとなる。
冥府の門との戦いでは九鬼門の一人トラフザーとの戦いで黒水の中に取り込まれ溺死寸前になるも、レビィのある方法で窮地を救われ、絶対的不利状況の最中、黒水の炭素を取り込んで鋼を作り出すという離れ業でトラフザーを撃破した。
第3部
レビィ共々評議院検束部隊に入隊していたが、妖精の尻尾結成後は元鞘に収まる。
スプリガン12との対決では、自分が妖精の尻尾に入ることで芽生えた感情が何だったのかを確信し、去っていった…かに思えたがすぐに戻って来た。
妖精の尻尾創立に関わったある女性により窮地を脱すると、「彼女」と共にバラバラになってしまったフィオーレ軍団の招集をかける。
鉄の滅竜魔法
全身を鉄の鱗に変えることで体を鉄の硬度に変え、攻撃力や防御力を上げるのを得意とする。持ち前の怪力に加え威力が上がり、回し蹴りの風圧だけで壁にひびを入れたほど。
好戦的な彼らしい戦闘向きな魔法でありながら、支援役としても優秀。炎や毒の滅竜魔法と比べると補給源調達が楽なのも利点だが、流石に水中では呼吸も補給も難しくなる模様。
鉄竜棍(てつりゅうこん)
腕や足を鉄の棒に変える。分離しても使えるようで、妖精の尻尾本部をハリネズミにしたのも恐らくこれ。
鉄竜剣(てつりゅうけん)
腕や足を剣に変える。
鉄竜の咆哮(てつりゅうのほうこう)
口から鉄の破片などを含んだ息を発して切り刻む。痛そう。
鉄竜槍 鬼薪(てつりゅうそう きしん)
手を槍に変えて連続で突きを繰り出す。
鋼竜剣(こうりゅうけん)
微量の炭素で鉄を鋼に変え硬度を上げた鉄竜剣。
滅竜奥義(めつりゅうおうぎ)
業魔・鉄神剣(ごうま・てつじんけん)
両手を鋼鉄の剣に変化させ強烈な斬撃を放つ。
人物関係
無愛想でドSなため友人は少ないのだが、同じファントム出身のジュビアからは何故か君付けで呼ばれており、アニメ版ではやや絡みが増えている(大体そのたびに「なんでグレイ様じゃないんですかぁ~~!!」と泣きつかれる)。
ファントム時代からナツとは凄まじく仲が悪く、エドラス編や大魔闘演武、冥府の門の九鬼門との戦いでも仲間割れしているほど相成れない。故に戦闘時にコンビを組んでしまった場合には、大概ナツの(ひいては自分自身の)ライバル心を利用して各個撃破を行うのがいつもの流れ。
シャドウギアの3人とは今ではすっかり打ち解けており、先述した通り天狼島の一件以降はレビィと行動を共にすることが増えた。
エドラスのガジル
エドラスにおけるガジル。 漫画版未登場。
王国の悪政を糾弾するフリーの記者で、エドラスの人々から疎まれている。
一人称は「僕」の丁寧な口調、髪型は後ろ髪がパーマで、ピアスは耳のみ、眼鏡とソフト帽とスーツを着用している。
「ギヒッ」という特徴的な笑い声は共通している。エドラスの街のバーでアースランドのガジルと出会い意気投合し、彼に協力する。