概要
エルドランシリーズの(TV放送上の)最終作であり、シナリオ・作画・音楽・演出などあらゆる部門のクオリティが非常に高い作品。
個性豊かな18人の小学6年生たちが織り成すシリアスな物語は、前作『元気爆発ガンバルガー』のコミカルな作風と好対照をなしている。
迫力のロボットアクションも円熟の域を迎え、荒れ狂うマグマの中を恐竜たちが駆け抜ける合体・必殺技バンクシーンは一見の価値あり。
根底に流れるテーマは『心の力』であり、心を持たない機械化帝国の冷酷な策略に立ち向かうザウラーズの勇気や友情の力が戦いの鍵となる。
あらすじ
全宇宙に鋼鉄の秩序をもたらすべく、あらゆる有機物を機械にしようとする『機械化帝国』。
その野望を感じ取った光の勇者エルドランであったが、6400万年前にまで及んだ侵略を阻止するため身動きが取れない。
やむなく彼は峯崎拳一をはじめとする春風小学校の6年2組の面々に恐竜ロボ・ゴウザウラーとともに地球防衛の使命を託すことになる。
こうして『ザウラーズ』を結成した6年2組は時に対立しながらも機械化帝国の脅威に立ち向かうのであった。
登場人物
ザウラーズ
CV:高乃麗
マッハプテラ及びゴウザウラーのメインパイロット。明るい性格だが口が悪く、クラスのトラブルメーカー的存在。
しかし本当は仲間思いの熱血漢で、戦いの中で大きく成長していく。下膨れの顔が特徴。
CV:林原めぐみ
おとなしく控えめな少年で、ランドステゴのパイロット及びゴウザウラーのサブパイロット。
漫画を書くのが趣味だが、作品の内容は既存作の二番煎じ(…をごった煮してかき混ぜたようなもの)だったりする。
CV:天野由梨
サンダーブラキオのパイロット及びゴウザウラーのサブパイロット。気が強くしっかり者で、拳一とはいつも喧嘩ばかり。
しかし終盤では機械化された拳一を心配して涙を流すなど、実は拳一に惹かれてもいたようだ。
剣道が得意で、拳一に代わりゴウザウラーの操縦及び必殺技を行ったこともある。
CV:島田敏
ランドステゴの武器管制及びゴウザウラーの戦略・分析担当。硬派な柔道少年で、意外に紳士的。
だが女子が苦手な一面もあり、特に泣き虫の結花との相性は最悪…だったはずなのだが中盤以降急接近。
更に熾烈化する戦いの中で専用ロボ・マグナザウラーを得てメインパイロットになったりと結構な勝ち組である。
愛称は『金太』(見た目や名前のアナグラムが由来)。貴重なデブショタキャラとしてその筋の人には妙に人気がある。
CV:篠原あけみ
マッハプテラの情報分析及びゴウザウラーの戦略・分析担当。典型的な優等生タイプだが優柔不断な面がある。
中学受験を目指しており、受験勉強とザウラーズの使命の狭間で苦悩したこともある。
後に新ロボット・グランザウラーのパイロットとなり、前線に出て戦うようになる。
CV:上村典子
サンダーブラキオ砲撃手(サブパイロット)及びゴウザウラー武器担当。ザウラージェットのメインパイロットでもある。
真面目な学級委員長だが威厳に欠けるところがあり、あまりみんなに話を聞いてもらえない。
そのせいか騒ぎのたびにキレるクセがあり、度を越すと『ばくはつ』して顔面が崩壊し、誰にも手がつけられなくなる。
ちなみにその回(第36話)のサブタイトルは『大噴火!ばくはつ五郎』である。
機械化帝国
CV:青森伸
機械化帝国の主にして、その正体は超巨大な紫の人型ロボット(エルドランに酷似)。
元々は宇宙の果てのとある惑星の機械で、その星が戦争を原因に滅びたことから『心』を敵視するようになったらしい。
そのため機械が心を持つことを極端に嫌うが、当の機械神本人も最終決戦に際し感情のようなものを見せていたのは皮肉だろうか。
CV:菅原正志
機械神が送り込んだ第一の機械王。ゼンマイをモチーフにしており、配下のギーグとともに地球機械化を狙う。
CV:佐藤正治
白熱電球をモチーフにした第二の機械王。正々堂々とした力同士のぶつかり合いを重んじる武人。
スーパーロボット大戦NEOではイオニア組がアースティアに行っている間にグレートマジンガーと因縁を結んだりしていた。
戦闘ロボデスボルトに乗り込み、ザウラーズ打倒を目指す。
CV:菅原正志
ターボエンジンモチーフの第三の機械王。慇懃無礼で、自ら製作した部下のギルターボとは親子のような関係。
人間の『心の力』に目をつけ、それを手に入れて機械神に反逆する野心を持っていたが…?
CV:梁田清之
原子核モチーフの原初の機械王。
6400万年前の世界でエルドランと戦っていたが、ひょんなことからゴウザウラーのデータを手に入れ、ダークゴウザウラーを製作。
過去に跳ばされてきたザウラーズと死闘を繰り広げることとなる。
関連イラスト
関連タグ
絶対無敵ライジンオー(前々作)
元気爆発ガンバルガー(前番組・前作)
完全勝利ダイテイオー(次回作)