『探偵オペラ ミルキィホームズ』とはブシロード、クロノギアクリエイティブ企画・原作のメディアミックス作品である。
略称は「ミルキィホームズ」。ほか、「ミルキィ」「MH」と略されることもある。
キャラクターデザインはたにはらなつき。
概要
ゲーム版を原作とし、そこからカード、アニメ、コミック、ラジオ、ノベルと幅広く展開している。
原作総指揮の木谷高明氏によれば「なんとかエンジェルと名探偵コナンを足して2で割ったような作品」とのこと。
アニメとそれ以外ではまるでノリが違うあたり、たしかにギャr…なんとかエンジェルの面影が見え隠れする。
尚、タグとしての使用は「ミルキィホームズ」のほうが圧倒的に多いので検索の際はそちらの使用を推奨。
世界観
舞台は未来の「偵都ヨコハマ」。
トイズと呼ばれる特殊能力を持つ人間が存在し、そのトイズを振るう「探偵」と「怪盗」が争い合っている。
将来の探偵を育てるホームズ探偵学院があり、その生徒である四人の少女を中心に物語が展開していく。
登場人物
ミルキィホームズ
ホームズ探偵学院に在籍する4人の少女たちにより結成される探偵団。
尚、これは怪盗側の動きに対抗するため、試験運用的に結成されたチームである。
名前 | トイズ | 名前の由来 | 声優 |
---|---|---|---|
シャーロック・シェリンフォード | サイコキネシス | シャーロック・ホームズ | 三森すずこ |
譲崎ネロ(ゆずりざき) | ダイレクトハック | ネロ・ウルフ | 徳井青空 |
エルキュール・バートン | トライアセンド | エルキュール・ポアロ | 佐々木未来 |
コーデリア・グラウカ | ハイパーセンシティブ | コーデリア・グレイ | 橘田いずみ |
小林オペラ〔担当教官〕 | 不明(過去の戦いにて消失) | 小林芳雄(小林少年) | 森嶋秀太 |
怪盗帝国
怪盗アルセーヌを頂点とした怪盗組織。ミルキィホームズと敵対している。
怪盗としての美学を追求し、謎を振りまくことを目的としているが・・・
名前 | トイズ | 名前の由来 | 声優 |
---|---|---|---|
アルセーヌ/アンリエット・ミステール | 幻惑 | アルセーヌ・ルパン | 明坂聡美 |
トゥエンティ/二十里 海 | 変装 | 怪人二十面相 | 岸尾だいすけ |
ストーンリバー/石流 漱石 | 目を見た相手を人形化 | 石川五右衛門 | 寺島拓篤 |
ラット/根津 次郎 | 炎・発火 | 鼠小僧次郎吉 | 下野紘 |
Genius4(ジーニアス フォー)
警察により組織される怪盗事件捜査チーム。通称「G4」。
メンバーはいずれもトイズを持たないが、高い頭脳や武芸などそれぞれが突出した才能を持つ。
名前 | 才能 | 名前の由来 | 声優 |
---|---|---|---|
明智小衣(あけち こころ) | 天才的頭脳(ハーバード大学を飛び級で卒業) | 明智小五郎 | 南條愛乃 |
銭形次子(ぜにがた つぎこ) | 運転、操縦・射撃 | 銭形平次 | 沢城みゆき |
長谷川平乃(はせがわ ひらの) | 武芸全般(合わせて五十段) | 長谷川平蔵 | 新谷良子 |
遠山咲(とおやま さく) | 情報の収集・分析 | 遠山金四郎 | 田村ゆかり |
神津玲(かみつ れい)〔担当指揮官〕 | 状況分析・判断力 | 神津恭介 | 千葉進歩 |
メディア展開
ゲーム
<あらすじ>
かつての名探偵小林オペラはホームズ探偵学院の生徒会長アンリエット・ミステールに呼び出しを受ける。
渋々ながら学院へとやってきた彼はそこでシャロ、ネロ、エリー、コーデリアという4人の少女と出会う。
成り行きで共に事件を解決した5人はそこでアンリエットよりミルキィホームズの結成とその指導者となることを命じられることに・・・
作品全体の中心となるPSP用ソフト。2010年12月16日発売。
プレイヤーは主人公小林オペラとなり、ミルキィホームズを率いて怪盗帝国との戦いに身を投じることになる。
ちなみに、発売前に続編の製作が決定していたりする。
アニメ
<あらすじ>
怪盗帝国との戦いのさなか、突如トイズを失ってしまったミルキィホームズ。
能力に頼りきりだったために探偵として(むしろ人として)地に堕ちてしまった彼女たちは退学勧告を受ける。
なんとか三ヶ月の猶予をもらい、そのあいだにトイズを取り戻すべく奮闘することになるが…
2010年10月より放送を開始したJ.C.STAFF制作のTVアニメ版。ニコニコ動画でも随時配信中。
概要で記した通り他のメディアとはまるで雰囲気が違い、終始ギャグコメディが展開される。
その内容は極めてカオスで、アニメと他メディア(特にゲーム)を比べた際はキャラクターや雰囲気の違いに驚愕することだろう。カオスな割に無駄に丁寧に伏線が張られているあたり、余計にタチが悪い。
また、推理小説に限らず多くのパロディが含まれており、パッと見て誰にでもすぐ分かるものから、その作品に精通してなければ分からないであろうものまで様々。ただし、使われ方はおおむね酷い。
一応フォローしておくと、アニメ版では独自のキャラ付けのなされているキャラが多数おり、中にはゲーム等とはまるで別人のようなキャラすらいる。
しかし、あくまでアニメ限定のものであるため、ある程度の割り切りと住み分けをする必要がある。
ミルキィホームズ内の公式の胸囲差はどうやら大体【エリー≧コーデリア>>ネロ>シャロ】となる。
そもそもアニメではミルキィホームズの4人の成長している様子はあまり見られないが・・・
尚、時間軸上はゲームの後日談に位置するが、いくつかの矛盾点が存在している。そのため、ストーリーが繋がっているのかそれともパラレルワールドとなっているのかは不明である。(公式からも名言はされていない)
ちなみに、小林は存在していたこと自体は確認できるが、神津はそもそも存在していたのかすら怪しい状態にある。
コミック
月刊コンプエースにて2010年5月号より連載開始。作者は水島空彦。現在、第1巻が発売中。
ノベル
電撃G's magazineにて2010年5月号より読者参加型企画「探偵オペラ ミルキィホームズ 探偵はじめました♪」が連載開始。
また、電撃文庫よりゲームの前日譚となる小説「探偵オペラ ミルキィホ-ムズ overture」が発売中。
ラジオ
2009年9月よりHiBiKi Radio Stationにて放送開始。
パーソナリティは「三森すずこ」「徳井青空」「佐々木未来」「橘田いずみ」の四人。
2010年10月に「ミルキィホームズ 探偵学院放送室」が放送終了。現在は「ミルキィホームズ 探偵学院放送室2」を放送中。
ほか、「南條愛乃」がパーソナリティを務める「探偵オペラ ミルキィホームズ 明智小衣の取調室」が同じくHiBiKi Radio Stationにて放送中。