概要
占いツクールで使われる用語の一つで、主人公側にいながら主人公達の邪魔をして嫌われる、嫌われなくても迷惑がられるヒロインの事。
例えば『この素晴らしい世界に祝福を!』のアクアとか『アホガール』の花畑よしことか。
・・・とまあ作品的にネタとしてキャラが愛されているうちはいいのだが…。
作品内では主人公や周囲に嫌われなくても、
- わがままが過ぎる
- やたら主人公を罵倒したり理不尽な暴力をふるう
- 意味なく出てきて人質になる
- 話の展開にそぐわないところでキャラクター属性(百合、ヤンデレ等)を発揮したり、露骨なテンプレ行動(何もない場所で転んでパンチラを見せる、料理が度下手だが一切味見せずに他の人間に食べさせる)が目立つ。
- 場も考えずに脳内お花畑な発言をする
- 無駄口が多い、反面物語的に重要なことを理由もなく全然話そうとしない
- 思いを寄せる男性に気付かない難聴鈍感系、気付いていてもそれをいい様に利用する
- 日和見主義、ダブルスタンダード
- 動かなければならないところをウジウジしているばかりで行動に移さない
- 主人公に対する依存心又は自我が強く自分の考えを他人に押し付ける傾向が高い
- よそからの厄介事を引き受けるが、自分では解決せずに主人公らに押し付ける、または無理やり手伝わせようとする
等で読者視聴者から嫌われるヒロインも多い。
どうしてこうなった
意図的に嫌なヒロイン像(『ラグナロク ジ アニメーション』のユーファとか)を作り上げられることもあるが、大抵は作者やスタッフがヒロインのかわいい要素を読み違えたり、キャラに思い入れが無かったり、ヒロイン(だけに限らず)を生かせる話づくりが下手な結果こういったヒロインになってしまったということが多い。
女流作家の場合、ヒロインの相手役の男性に自分の理想の男性像を投影したら相手役がヒロインの言うままに動いて逆にヒロインに何の魅力もないように見えてヒロインがいない方がこの作品は面白い…なんてことも起こりうる。
この手のヒロイン自体は昔からいるが多くは物語的にキャラの成長を促すためでもあるものの、近年は送り手がキャラを成長させる話づくりができない(話数的にそうさせる余地が無い、ファンも待てないせいもある)ため、ウザさだけが残る結果になる。
中にはヒロイン自身に問題が無いが「女性ファンが理想とする男性像のキャラの身近にいたために嫌われる」とか「男性比率が多くて女性ファンからBL要素を求められていたので出てきただけで嫌われる」、あるいは「二人以上ヒロインがいた場合、一方のヒロインのファンからは邪魔者で、もう一方のヒロインのファンからは前者のヒロインの方が嫌われる」ということもある。
また男性には理想のヒロインでも女性には男性に媚びた女性像と捉えられ、女性には理想像として取り上げられても男性の視点からでは自己主張ばかり激しい嫌な人間に映ることもあるのでまったく問題のないヒロインというのは難しいのである。
なお、これらはヒロインを男性キャラに置き換えても起こりうることである。
関連項目
メンドクサイン…人によってはこちらとも受け止められる
スクウェア三大悪女…代表例