岩手県南部に所在する町。自治体としては岩手県西磐井郡平泉町。
11世紀後半より、藤原清衡を初代とする奥州藤原氏の4代約100年間にわたる本拠地となり、海外を含めた広域交易の利益を得て大いに栄えた。
1189年、奥州藤原氏が源頼朝により滅ぼされると都市としては衰退していき、江戸時代初めの1689年に歌人・松尾芭蕉が「奥の細道」の旅程でこの地を訪れたときには一部の社寺を残しほぼ田園に帰っていた。
2011年6月、ユネスコにより本地域の寺院・遺跡群の一部が「平泉 - 仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群」として世界遺産(文化遺産)に登録された。東北地方では初めての文化遺産登録である。