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大群獣ネズラの編集履歴

2020-07-02 21:34:40 バージョン

大群獣ネズラ

だいぐんじゅうねずら

大群獣ネズラとは、大映が製作予定だった怪獣映画。

概要

1964年、映画会社の大映が当時人気を博していた東宝ゴジラに対抗すべく製作していた特撮映画。

アルフレッド・ヒッチコックの『鳥』の大ヒットによるアニマルパニック映画が決め手となり、「大映怪獣映画第一弾」となるはずだった。

当初はゴジラ同様着ぐるみによる撮影が予定されていが、のちにガメラを造ることとなる造形スタッフの八木正夫が制作依頼を断ったため、高山良策が担当するも人間が入るものでは思うような動きが撮れず、何と「生きたネズミをそのまま使う」という方向に修正された。

しかし撮影にあたってネズミを大量に飼育した結果、害虫がわんさか出たり杜撰な衛生管理がたたってネズミが大量死、果ては共食いしたりとトラブルが相次ぎ、そのまま公開されずお蔵入りとなった。

結局、大映怪獣映画第一弾は『大怪獣ガメラ』となった。


あらすじ

東京の離島、笹島にある三上宇宙食糧研究所にて、超高単位カロリーの新宇宙食「S062」が開発された。

ところが、島のネズミがこのS062を食べてしまったことで突然変異と異常成長を起こし巨大化。牛や馬を食い荒らし、海を渡り銀座の下水道に巣を作り東京を襲撃し始めた。

ネズラと名付けられたこの巨大ネズミ対策として、三上博士はネズラ同士を共食いさせてマンモスネズラとしてさらに巨大化させて共倒れを狙う。狙い通りマンモスネズラは戦いを始めたが、三上博士の協力者と思われたシュミット博士が国際諜報員の正体を現し、特殊宇宙食の発明の強奪を図る。


リメイク

NEZURA

2002年10月25日に東京国際ファンタスティック映画祭で公開された特撮映画。今作を意識した作品だが、内容はほぼ別物。生きたネズミは使ってない。

ネット上ではよく「最強獣誕生ネズラ」と呼ばれるが、最強獣誕生の部分はキャッチフレーズだったりする。


ネズラ1964

2020年公開予定の映画。今作の舞台裏を映画化したもの。


余談

のちに仮面ライダーのプロデューサーとなる東映の平山亨が語ったところによると、美術スタッフの三上陸男はこの撮影の影響でネズミダニによるアレルギーで瀕死の状態に陥り、回復はしたもののネズミアレルギーになってしまい、仮面ライダーにおいてもネズミの怪人だけは絶対作らなかったらしい。


関連項目

大映

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