概要
物知りじいさんが開発した最新型スーパーウルトラゴージャスベリーごっついからくりメカ。
呼ぶための専用の法螺貝が有り、それを吹くとものの数秒で駆けつける。
初号機「ゴエモン・いんぱくと」は大味な造りゆえに非常に燃費が悪く、その上で最終決戦においてマッギネスに奪われた末、暴走して大破してしまった。
その後に様々な問題点を解消して新造された2号機「ゴエモンインパクト・ターボ」はタイムワープ装置を搭載した画期的な機体だったが、高速移動装置「たーぼ・すいっち」が故障していたため、「ターボ」にも関わらず徒歩でしか移動できない事態に陥った。
ちなみに『3』の未来で復活した「伝説の巨神」の正体はなんと未来世界に眠っていたゴエモンインパクトだった事が判明する。 しかもその未来のインパクトは最終的には過去の自身に破壊されるという事態に・・・
第4作目『きらきら道中』では、からくりメカの振りをしていた地球外種族「インパクト星人」 であるという事実が唐突に明らかとなり、明確な自我をもった存在として描かれた。
インパクトの初登場である『奇天烈将軍マッギネス』では物知りじいさんが「わしが作った」と発言しているため、矛盾が生じてしまった。ネオ桃山幕府以降はからくりメカに戻っている。
制作者曰く「その辺りは昔から行き当たりばったりだった」らしいが…。
コミックボンボンの連載では後付設定によって生じた前作との矛盾が丁寧に補完されており、惑星インパクトで製造されたからくりロボットと言う設定になっている。(地球外で作られたので「宇宙人」と言えなくもない)
元来は惑星インパクトの戦争兵器だったが、終戦後に「戦争の痛みを忘れないように」と一体だけ破棄されずに残されたのが現在のインパクトである。
そして人工知能を搭載され「地球という星に興味を持ち旅立った」ということで地球へと旅立つ事になるが、着地時のショックで記憶が混乱し、「子供のころの修学旅行で置いてけぼりを喰らってしまった」と思い込むようになった。
そして海岸で埋まっていたところを物知りじいさんが発見・修理し、自分が造ったことにした…という経緯になっている。
この設定と照らし合わせて解釈するならば『からくり卍固め』『きらきら道中』における2号機のインパクトがオリジナルであり、『マッギネス』で登場した1号機はオリジナルをベースに物知りじいさんが作ったレプリカという事になる。
また、この漫画版での設定を反映してか、『ネオ桃山幕府』と『でろでろ道中』の説明書のキャラ解説では「いろんな意味で悲しい過去を背負ったからくりメカ」と紹介されている。
元々地球に来れるくらいの性能を持っているからなのか、『ネオ桃山幕府のおどり』では地水宙汎用で重力の変化にも素早く対応するという高性能っぷりをさりげなくだが見せ付けてくれた。
作品が進むにつれ、物知りじいさんによって変形や合体といった新機能も追加される形でパワーアップしており、『でろでろ道中』では飛行形態への変形機構、『もののけ双六』では3機の戦闘メカに分離・合体機構が組み込まれている。
『宇宙海賊アコギング』では背中に飛行ユニット「サスケユニット」を装着した『ゴエモンインパクト・ゴージャス』に改造されている。
また、おみつをモデルにしたミス・インパクトを始め、エビス丸、サスケ、ヤエそれぞれの専用インパクトといった兄弟機も開発され、エビス丸達のインパクトはゴエモンインパクトと合体する事で、強化形態「ゴージャス・インパクト」になる。
インパクト内部への入り方は、作品によって様々である。
初出の『マッギネス』ではインパクトの手で口に放り込まれる形で搭乗する。
次作『からくり卍固め』では頭部が開いてそこから入るようになったが、イベントで口から入るシーンもあるため口の搭乗口も残っている模様。
『きらきら道中』『ネオ桃山幕府』ではバキュームで吸い込まれる、光のエレベーターが出るなど接近方法に違いはあるがどちらも搭乗は口から。
『でろでろ道中』はインパクトが変形状態で来るため胸のあたりから搭乗している。
いずれの搭乗方法でも内部に入ったあとはそのまま座席シートに落下し、座席がスライド、上昇して顔のコクピットまで到達するというパターンはおおむね共通。落下時にエビス丸が座りそこねて逆さまのまま運ばれていくのが定番のネタになっている。
ゴエモンインパクトのデザインの元ネタはFC『からくり道中』のTVCMに出てきたゴエモンの着ぐるみでローラースケートで走るのもインパクトと同じである。
主な必殺技
百烈パンチ
ゴエモンインパクトを代表する必殺技。
その名の通り、超高速のパンチラッシュを敵に浴びせる。
アニメ版などの一部作品では、片手でこの技を使用する事もある。
作品によっては、ヒット中にコマンド入力をするとトドメの一撃として「百烈天空キック」で敵を蹴り飛ばす。
ちなみに、ミス・インパクトが使用した場合は「百烈ビンタ」という名称になる。
ぼよよんキック
右脚で敵を蹴り上げる必殺技。
当たるとぼよよんと鳴るのが名前の由来。
キセルボム
最大必殺技の一つ。
武器のキセルの火皿から敵を爆心地へ引き寄せる強力な爆弾を射出し、ほぼ確実に大ダメージを与える。
『マッギネス』本編にてマッギネスに乗っ取られた際には爆発の爆風で自キャラを宙に巻き上げるという効果になっている。
アニメ版にも登場したが、こちらはキセル型の爆弾を直接投げつける。
チェーンキセル
ゴエモンが使うのと似たようなものだが、敵に引っ掛けると専用ゲージが現れ、満タンにすると敵を引き寄せることが出来る。
んが砲
最大必殺技の一つ。
敵を攻撃すると溜まっていく「んがゲージ」が満タンになると使える技で、口から高出力のレーザービームを放つ。
作品によっては、特殊な条件を満たすと強化版の「メガんが砲」が使える。
レーザー
「んが砲」という名前が出る前の作品にあった技。
小判ゲージを溜め、コマンド入力して放つ。
(このコマンド、ボタンを押すか離すかの違いだけで、んが砲のコマンドとほぼ同一である)
キセルボムラッシュ
隠し技であり、油(燃料)が一定以下でキセルボムを一発以上持っている状態でとあるコマンドを入力するとキセルから大量のキセルボムを発射して敵に大ダメージを与える。
がんばれゴエモン3のみ。
インパクトバズーカ
アニメ版にのみ登場した必殺技。
武器のキセルをバズーカ砲に変形させ、強力な砲撃を浴びせる。
状況によって連射もできる。
ゴエモン新世代襲名
「ご組」に伝わる伝説の巨大ロボットとして登場。
ご組の天才メカニックであるエビスが大幅な改良を施した事で、原形を殆ど留めないまでに外見が変わっているが、基本的な攻撃方法や技に大幅な変化は無い。
また、飛行形態の変形機能も持ち、『でろでろ道中』の時よりも、変形プロセスはしっかりとしている。
アニメ版
ゲーム原作とは設定が若干異なる。
普段は片手に収まる程の小型サイズになってゴエモンの懐に収められているが、戦闘になると懐から投げ飛ばされ、法螺貝を吹く事で巨大化する。
しかし、戦闘による疲弊やおみつ特製のおはぎを食べていない状態で法螺貝を吹くとパワー不足によっておかしな音になり、インパクトを巨大化させられなくなるという設定が追加されている。
ストーリー終盤でドクタームダナシ達との戦いで大破してしまうが物知りじいさんに修復及び強化してもらった事で「スーパーインパクト」となった。
口調は原作準拠の敬語口調で、一人称は「僕」。攻撃時やダメージを受けると歯を食いしばるなど、原作よりも表情が豊かになっている。
関連イラスト
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