概要
どんぐりとは、ブナ科のうちクヌギ・カシワ・ナラ・カシなどの木の実の総称である。帽子のような殻(殻斗。構造上は栗のイガと同じものである)が実に被さっているのが特徴。
利用
炒るだけで食べられることで有名なシイだけでなく、クヌギやカシのどんぐりも水に晒してアク抜きすれば食用になり、主に稲の栽培が難しい東北の山間部などで食べられていた。縄文人もどんぐりを主食にしていたとされ、三内丸山遺跡などでは集落周辺にどんぐりの生る樹を多数植えるという原始的な農業の跡も確認されている。
ヨーロッパでも古くから利用されており、英語ではエイコーン(acorn)と呼ばれる。特に中世ヨーロッパでは特に豚の餌として重要であり、現代でもイベリコ豚はコルクガシなどのどんぐりで育てられている。