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恒星の編集履歴

2020-10-09 00:49:45 バージョン

恒星

こうせい

核融合により、自ら光と熱を発生する天体。惑星よりも遥かに大きい。

太陽も恒星だが、数で言えば半径が太陽の半分未満、重量が100分の1に満たないような小さな恒星(赤色矮星)がほとんどを占める。一方で大きなものになると太陽の直径の1000倍、重量で100倍を超えるものもある。


定義

軽水素による核融合によって自ら光と熱を発生し、それによって自らの重力による収縮と釣り合って自らの形を保っているガス体の天体


他の天体との違い

「恒星」という呼称は、天球上において特殊な動き方をする「惑星」に対し、常に天球上の同じ位置に留まっている事による。


ただ、現在は上記のような定義となっており、以下のようなものは恒星には含まないのが一般的なようである。


恒星のタイプと進化

  • 原始星
    • 核融合が開始する前の恒星。まだ輝いておらず、収縮するエネルギーで赤外線などを放っている。中心部の温度と圧力が高まりおおよそ1000万ケルビンを超えると核融合の火がついて収縮が止まり、星の重さによって次の3つのタイプのどれかに進化する。
  • 青色巨星
    • 太陽の3倍程度より大きな重量をもつ恒星がこのタイプの星に進化する。高温のために青または青白く見える。直径はせいぜい太陽の5〜10倍程度だが、明るさは数千〜数万倍ととても明るい。エネルギーを激しく消費しているため、数百万年〜数千万年程度で寿命が尽き、膨張して外層が崩壊したウォルフ・ライエ星と言われる形態を経て、最後は超新星爆発を起こす。このタイプの恒星は非常に少ないが、光量が大きいので遠く離れたところからも良く見える。おとめ座のスピカなど。
  • 主系列星
    • 太陽の半分から2.1倍程度までの重量の恒星がこの星に進化する。大型のA型星は青白色(シリウスなど)、やや大きめのF型(プロキオンなど)は黄白色、中型のG型(太陽など)は黄色、小型のK型(ケンタウルス座α星など)は橙色に輝く。現在の宇宙ではありふれた形態の恒星であり、全天で見える星のほとんどが主系列星か赤色巨星である。比較的寿命の長い(約100億-1000億年)G型やK型主系列星は地球外生命の存在可能性が最も高い天体である。
  • 赤色矮星
    • 太陽の半分以下の重量の恒星がこの星に進化する。表面温度が低く、赤く輝く。宇宙では最も多いタイプの恒星であり、太陽に最も近い恒星であるプロキシマ・ケンタウリもこのタイプだが、光量が太陽の1万8000分の1しかないので肉眼で見えない。寿命が非常に長く、計算上は数兆年以上も光を発し続けることができるので、現在の宇宙では寿命の尽きた赤色矮星は存在しないと考えられている。赤色矮星は放出エネルギーが少ないので非常に近い位置の惑星でないと十分なエネルギーを受け取れないが、時折爆発的なフレアを起こす性質があるので生命の発生可能性は低いとみられている。
  • 赤色巨星
    • 主系列星が中心部の水素を使い果たし、外層で核融合が始まるとこの星に進化する。星の外層が膨張し星の表面温度が下がるため赤く見えるようになる。最終的に中心で鉄の原子核が作られると核融合は停止し、中心部が収縮。反動で超新星爆発を起こして後に中性子星やブラックホールを残す。ベテルギウスがこの段階で、(天文学的スケールで)近いうちに超新星爆発を起こすとみられている。

関連タグ

宇宙 天体  核融合

超新星 白色矮星 中性子星 ブラックホール

太陽 惑星


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