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老害の編集履歴

2021-02-04 17:34:31 バージョン

老害

ろうがい

高齢者を罵って言う語。対義語は老益。

概要

辞書的な意味では、企業政治の指導者層の円滑な世代の交代が行われず、組織の若返りが阻まれる状態を指す。日常的には、他人の意見を聞かず時代遅れの価値観を押し付ける傲慢な高齢者に対する言葉として使われる。


人間は年齢を重ねると前頭葉の働きが弱くなる傾向があり、たとえば60歳男性の平均は小学6年生の男児とほぼ同じである。もちろんこれは個人差が大きく、すべての人間がそうなるわけではない。脳は好奇心を持って新しい事を学び活性化し続けていれば年を取っても脳は老化しない事がわかっている。


また、インターネット上では(年齢に関係なく)古参のファンを指して使われることがある。


ネット上における用法

本来の原義は「組織が老いていく事によって生じた害」なので、あくまで「若返りが阻まれている状態」を意味する用語であり、高齢者・老人への差別的な意味合いは一切ない。

しかし現代のネット上では「過去の栄光に縋る哀れな高齢者」「反社会的・横暴(横柄)な老人」といった、原義とは異なる意味合いで使用され、今や高齢者に対する差別用語として定着している。


pixivにおいても「若者達に暴言を吐く」「自己の利益や満足の為に社会を脅かす」ような老人を皮肉るイラストに付けられているようだ。


サブカルチャー層における老害

先のようにある人が「老害」になってしまう原因としてジェネレーションギャップの存在は大きい。そのため、先述のように極端な例を含めても0とは言いきれない。例えば、あなたが何らかのシリーズ作品のファンだとしよう。そのシリーズが長年に渡って続いていると自然と新旧のファンに知識や考えの差が生まれる。その場合に最新の作品批判をいわゆる「古参」が始めると初期世代と現在の世代で諍いが起きる。

つまり、これが新しい(若い)世代のファンからすれば古参は老害となるわけである。いずれにせよ、新しい者ができる度にこのような事が繰り返されるわけである。どの作品とは言わないが、既に最初の実害も発生してから十年以上経過しており、現象としては既知のものである。


キレる老人

昨今、日本では「キレる老人」というものがメディアにも取り上げられ、多くの共感を得ている(老害は差別用語であるためメディアは使用しない)。

たとえば飲食店において店員に理不尽な文句や罵倒を言ったり、初対面の人間に無礼な態度で接する人は若者より高齢者が多い傾向にあるとされている。

それだけに留まらず、アクセルとブレーキを踏み間違える交通事故によって若い命が絶たれてしまうケースもしばしば発生することや、世代間の摩擦(特に年配の男性は家父長的な価値観を持っている人が少なくなく、フェミニズムに感化されている若い女性とは相容れない)もあって、今までに無いほど「老害」は問題視されている。


実際、人間は40代辺りから脳の老化で前頭葉の働きが衰え始め、脳のブレーキ(≒自制心)が効きにくくなる事で怒りが収まらなかったり柔軟性がなくなったりし始める(年を取ると涙もろくなるのもこのため)。


日本では子が実家から独立する傾向があり、そのため独居老人が社会問題化し、老害を増やしている遠因になっているのではないかという分析もある。隣国の台湾では独居老人が少なく、また老害という問題も深刻視されてないことから日本社会の構造的な要因であるとも言われている。


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