注意
本記事は2020年に新設された新棋戦「ヒューリック杯白玲戦・女流順位戦」についての記事です。現在開始されていないため、2020年10月時点で決定されていることについてまとめてあります。適宜記事の加筆修正をお願いします。
概要
将棋界の八大タイトル(白玲戦、清麗戦、マイナビ女子オープン、女流名人戦、女流王位戦、女流王座戦、女流王将戦、倉敷藤花戦)のひとつである。八大タイトルの棋聖戦と女流タイトル戦の清麗戦を主催していた株式会社ヒューリックが清麗戦の契約を大成建設に移行したうえで2020年に賞金額1,500万円の女流最高峰棋戦として創設。予選は女流順位戦という独立した名称となり、階級を分けて年度ごとに昇降級する制度を採用し、「名人戦・順位戦」の制度を女流棋戦において踏襲した形式となる。予選を勝ち抜いた女流棋士1名が白玲と七番勝負を行い、勝者が新白玲となる(女流棋戦初の七番勝負となり、第1期は異なる方式で行う)。
棋戦が創設されたばかりであるため、当然ながら第1期白玲位は空位。決定は2021年秋の予定。
システムについて
第1期
第2期以降の序列を決めるため、番勝負出場者以外は全員が10局を指す。参加者は64名(休場中のため欠場者2名がいる)。
順位決定リーグ戦
8名一組とするA~Hの8組に分かれての総当たりリーグ戦。持ち時間は2時間(チェスクロック方式)。全7局を行い、1位~8位の順位を決定する。
順位決定トーナメント戦
A~Hの各組同順位者による順位決定戦を行う(1位決定戦~8位決定戦)。番勝負出場の1位決定戦決勝進出者2名を除き、すべての出場者が3局指す。
七番勝負
順位決定トーナメント戦1位・2位決定戦勝者の2名による七番勝負。持ち時間は4時間(チェスクロック方式)。
第2期以降
女流順位戦
第1期の順位決定リーグ戦の各組1位が1~8位、各組2位が9~16位…というように決定し、初代白玲を除く上位からA級B級が各10人、C級が20人、残りの全員がD級に分かれ、A・B級が9回戦総当たり、C・D級が事前抽選によって対局相手を決定する8回戦となる(これは、昇降級ありの順位戦と同じ制度である)。女流順位戦A級での優勝者が白玲への挑戦権を得る。
なお第1期で欠場した者2名と、第1期開始後に新規にプロ入りした2名(以上)は、D級所属となる見込み。
七番勝負
白玲位保持者と順位戦A級優勝者の2名による七番勝負。持ち時間は4時間(チェスクロック方式)。
白玲戦・女流順位戦による昇段規定
規定 | 可能段位→昇段段位 |
---|---|
C級へ昇級 | 女流2級以下→女流1級 |
B級へ昇級 | 女流1級→女流初段 |
A級へ昇級 | 女流初段→女流二段 |
白玲位獲得 | 女流二段→女流三段 |