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夢幻紳士の編集履歴

2021-03-23 13:23:15 バージョン

夢幻紳士

むげんしんし

『夢幻紳士』とは「高橋葉介」による、息の長いホラー系漫画作品シリーズ。

概要

『夢幻紳士』とは高橋葉介漫画作品のうち、「夢幻魔実也」を主人公とし、昭和初期を背景とした一連の作品群。怪奇・冒険・ギャグとその幅は広い。


各作品ごとに設定や魔実也のキャラクター造形もバラバラであり、それぞれが独立したパラレル作品群となっている。


各バージョン

マンガ少年版

夢幻魔実也は霊能力を持つ少年探偵。


お付きのアルカードと共に都会の雑居ビルに事務所を構えており、既知である江戸川警部からの相談を受けつつ事件を解決する諮問探偵。

冒険活劇編に近いものの事件はオカルト路線で、いわば「怪奇編」と「冒険活劇編」の中間的存在。


冒険活劇篇

夢幻魔実也は男の娘……もとい女装少年……いや、じゃなくて女装男子……


マミ「いい加減にしてくれないか?」(←銃口をつきつけながら)


ひぇ……っ(汗) えー、こほん。夢幻魔実也は少年探偵である。女装は本人いわく探偵業の一環。愛称はマミ(さん/ちゃん)


登場した当初は「マンガ少年版」とあまり見分けがつかなかったが、徐々に霊能力描写が薄れていき、多少なりとも世の中(大人)に対して斜に構えながらもある程度正義を志向する熱血少年的な描写が多くなっていった。


世界を股にかける犯罪者の父「狂四郎」と没落した良家の出の母「雪絵」、使用人の元傭兵「アルカード」と洋館(夢幻家)に住んでいる。当初はマンガ少年版と同様に都会にある洋風建築の雑居ビルに事務所を構えていたが、事件がらみで幾度となくブッ壊されてからは、さすがに居づらくなったか事務所を実家に移して戻っている。


身寄りのない元ストリッパーかつカフェーの女給でもある(学は無いが人情篤い熱血姐さんの)福音温子(アッコ)という恋人(元は事件に巻き込まれた被害者だったが、基本的に巻き込まれ体質であるため「未払いの依頼料代わりに非常勤の助手になる」という名目の押しかけにより腐れ縁でつるみ続けているうちに夢幻家に転がり込むようになり、実質的な同棲関係となっていった)がいる。ちなみに最終回では温子との間に娘の魔子をもうけた。


他に準レギュラーとして、江戸川警部やライバルの犯罪者老(ラオ)博士、叔母で犯罪者(現在でいうところの後妻業者)の夢幻猫(猫夫人)等も登場する。言い切ってしまえば、ある意味で当時の高橋葉介作品のフルクロスオーバーを行っている作品。


初期にはSFやオカルト混じりの奇怪な犯罪を解決する冒険活劇物であったが、中後期にかけてギャグ漫画化していき(通称:スチャラカ篇)登場人物もそれに合わせて外見・内面ともに変化している。

この頃になるとキャラ崩壊や(本小節冒頭のような)第四の壁破壊もデフォになっていった(アバンパートの小ネタではあるが後述の大人魔実也の乱入まであった)ため、そのあたりもファンの困惑の原因になったが、しかしそれゆえに前述のフルクロスオーバーが可能になっていた部分もあり、現在となっては「これもまた作品(作家)の歴史」として受け入れられている。


いわば『学校怪談』に次ぐ(さらには、それ以上の)超お祭り作品である。ゆえに、お祭り好きにはたまらない作品でもある。


怪奇篇

マンガ少年版、冒険活劇篇から一新された短編連作シリーズ。

夢幻魔実也は超常能力を持つ神秘的な美青年で、様々な怪異と対峙する。

エロゲーの「アトラク=ナクア」の元ネタになった「蜘蛛」という話がある。


夢幻外伝

学校怪談』のヒロイン「九段九鬼子」の先祖にあたる素敵なお兄様


長屋(下宿)に住んでおり家族構成などは不明。生活は自堕落でカフェーに入り浸り女給から「センセイ」呼ばわりされていたり、あるいは下宿の娘からツンデレ気味に叱られながら世話を焼かれたりしている。


その特殊な能力を駆使して妖怪変化や超常能力を持つ魔人達と戦う。派手なアクションなどは少なく、幻などを利用した騙しあい的な戦いをする。


『学校階段』と同時期に某雑誌で「懐かしのホラー特集」として執筆され同作者作品である『黒衣-KUROKO-』に同時収録された「夢幻紳士」はこの作品。そこでは山岸涼一の先祖らしき青年が巻き込まれたトラブルに対処している。


幻想篇 / 逢魔篇 / 迷宮篇

ミステリマガジンに連載された連載作品。基本的に一話完結式の怪奇浪漫譚だが、幻想篇と逢魔篇の延長線上に迷宮篇が位置する多層構想的な内容になっている。

それまでの高橋作品になかった独特の表現技法が多く取り入れられており、作者の現在のスタイルを確立した作品と言える。

昭和初期を舞台にしており、夢幻魔実也はより化け物じみた不可解な存在と成っている。本シリーズのスピンオフ作品に「もののけ草紙」、後日談に「出張篇」がある。


回帰篇

過去作である怪奇篇を作者自らセルフ・リメイクした作品。元々の怪奇篇とはちがう展開をする作品も多く、読み比べてみると異なる余韻を楽しめる内容となっている。


関連イラスト

ようこそ帝都へ夢幻紳士

夢幻まみや紳士


関連タグ

高橋葉介 夢幻魔実也 もののけ草紙


高橋葉介作品30users入り 高橋葉介作品50users入り

高橋葉介作品100users入り 高橋葉介作品500users入り

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