金田「乗りたいか?鉄雄!俺用に改良したバイクだ!ピーキー過ぎてお前にゃ無理だよ」
山形「そんなのに乗ってる方が気が知れねぇぜ!」
鉄雄「乗れるさ…」
金田「ハハッ!欲しけりゃな、お前もデカイのブン盗りな!」
概要
開発会社や機種名などは不明であり、持ち主である金田の名前を貰って金田バイク、もしくは金田のバイクと呼ばれている。
英語圏でもそのまま「Shotaro Kaneda's Bike」または「AKIRA BIKE」と呼ばれている。
その独創的なシルエットは公開後20年以上が経った今なお「SFバイク」の代名詞的存在として、幾多のフィクション・バイクや現実のバイクにも影響を与えている。
特にこのバイクで「地面に足をつけながらスライドして停車」する例のシーンは各方面に多大な影響を与え、SFバイクに限らず様々なバイクや、果ては自転車でまでオマージュされ、「金田スライドブレーキ」という構図の一つとして定着するほど
その影響力はハリウッドにも及び、バイクジャンルの一つ、ビッグスクーターはこの金田バイクが発想の元となっている。
なお上記のやり取りを見る限り元は盗品らしく、ネタ混じりに「金田のバイク(金田のじゃない)」と揶揄されることも。
性能
どう見ても一人乗り用だが、原作の金田曰く「80kg以下ならなんとか乗れる」らしく、リアカウルを外して内部フレームを座席代わりにしたり、操縦席に無理矢理二人乗りしているシーンもある。
映画版では「両輪駆動でバックが出来る」「コンピューター制御のABS付き」「1万2千回転の200馬力」「エンジン5000回転以下でギアチェンジするとエンストを起こす」など、細かく設定が加えられている。
ガソリン発電によって両輪のコイルを回転させて走行する、自動車で言うところのシリーズ式ハイブリッドである。
走行時にホイールからスパークがほとばしる(コイルが超伝導を起こすためとの事)様はとてもカッコイイ。
ただし、エンジンを発電専用に使うこのバイクの場合エンジンを高回転させる必要は無いので、1万2千回転と言うのはコイルの回転と思われる。
現実では、電子制御ABSは大型バイクから原付まで幅広く搭載されており、200馬力という出力も市販状態で到達している車種が複数あり、令和突入時点において実現しているスペックである。
客演
2018年に劇場公開された映画『レディ・プレイヤー1』においてアルテミス(サマンサ)が仮想世界「オアシス」にて搭乗するバイクとして登場。
NHKスペシャル『東京リボーン』では「AKIRAのシンボルキャラクター」として金田のコスチュームを纏ったライダーが金田バイクに跨り東京の街を疾走する。ライダーの声を演じているのは松坂桃李。