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偵察機の編集履歴

2011-12-12 19:17:21 バージョン

偵察機

ていさつき

一見地味であるが、敵の情報を集めてくる重要な存在。勝利には不可欠なものである。イラストはドイツのBv-141。なんと左右非対称の珍機である。

偵察機のはじまり

偵察機とは軍隊に欠かせない存在である。

『空を飛ぶ』という事には、戦場を見渡せるという点での有利がある。

空中偵察は気球の実用化とともに始まったと言われ、18世紀末には各国で活用が始まっている。


むろん、この事は航空機にも同じことが言える。

現に、第1次大戦で最初に用いられた用途が偵察である。

戦場を偵察するにつれ、敵と味方とお互いに妨害し始める事になる。戦闘機の登場である。

また、偵察のついでに手榴弾や爆弾を手で落としてくる、と言う用法も始まった。爆撃機の誕生である。

戦場ではこれらが矢つぎ早に生まれていき、あっという間に激しい空中戦となっていった。


二度の大戦、一度の冷戦。

第1次大戦後も航空分野の発展は目ざましく、偵察機も次々に発展していった。

その中で偵察機はしだいにその高速を武器代わりにしていった。

戦闘機が迎撃しても、高度も速度も勝る偵察機は悠々と振り切って帰る、という訳である。

専門の偵察機だけでなく、速度に優れる戦闘機爆撃機が改造されて使われた事も多い。

モスキートJu-88B-29改造のF-13などが有名である。


第2次大戦の後、偵察は大きく様変わりする。

敵の使っている無線や、レーダーの情報を収集する電子偵察(ELINT)の登場である。

これには多くの機材や電力を必要とするため、大型の爆撃機旅客機改造の偵察機が用いられている。RC-135やERB-47などである。


また、人工衛星を使った偵察(偵察衛星)も使われるようになった。

宇宙は国境によって区切られないので、自由に偵察できるのである。

しかし、地表まで非常に遠いので精度に問題があった。


さらなる手段として、さらに迎撃の及びにくい成層圏を飛行しての偵察が考えられた。

U-2はその元祖だが、U-2撃墜事件が発生してからは更なる後継が待たれる事になる。


その答えがSR-71である。

こちらは高度24000mをマッハ3.2で飛行するという超絶スペックの持ち主で、アメリカの安全保障の一端を担い続けた。偵察衛星の発展とともに意味を失い、また高価な維持コストや長い飛行時間もあって退役した。

被撃墜は無い。

どちらも偵察衛星よりもハッキリした写真を撮れるので、重宝されたという。


なお、U-2はその後TR-1戦場監視機に発展している。

こちらは戦場全体の状況を監視するための戦術偵察機(の一種)である。

高精度カメラに代えて側方監視レーダーを装備しており、長時間滞空して戦場の状況を監視する。

現在でも現役である。


現代の偵察機

いくら高速といっても、偵察機に人間が乗っていく以上は危険がある。

(ましてや、敵の真ん中を突っ切るのである)

そこで登場したのが無人偵察機(偵察ドローン)である。


アメリカはベトナム戦争の頃から実用化している。

当時は「無人機を遠隔地から無線で操縦する」というものであった。

(もちろん、本物の航空機のような操縦装置を使う)

専用の運用母機(DC-130)も開発し、北ベトナムの奥地を偵察している。

撃墜される機も多かったが、重要な情報を収集した事であろう。


現在はさらに発展し、操縦を完全にコンピュータ任せで偵察している。

最近では攻撃できるものも登場するなど、兵力削減の担い手にもなっている。

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