概要
『聖剣伝説3』に登場する神獣の一体で闇の神獣。フォルセナの図書館で唯一名前が記されていない存在。
実は過去に一度復活を果たしている。
古代文明時代、人々が「古代魔法」と呼ばれる呪法でマナストーンのエネルギーを自在にコントロールして利用していたのだが、やがて国々はマナストーンのエネルギーを奪い合う様になってしまう。そこを闇の魔物達に付け込まれてしまい、一気に戦火が拡大。一度目の世界大戦が勃発する。
戦乱の結果、闇の力が高まってしまい、闇のマナストーンのみ封印が解け、ぜーブル・ファーは現世への復活を果たしてしまう。闇の神獣と魔物達によって人類は滅亡寸前まで荒廃する程の被害を受けたが、突如としてゼーブル・ファーは自らを復活させた闇の魔物達と共に姿を消してしまう。
これらの経緯は世間的には知られておらず、精霊のシェイドであっても「いつの間にか闇の神獣が姿を消した」という認識で、闇の神獣が何故消えたのかは作中では語られない。ただ、ジェイドは闇の神獣が消滅した訳ではなく、現世とは違う異世界で再び闇のマナストーンに姿を変えて、現世に影を落としていると推察していた。
事実、闇のマナストーンは魔界に存在していた様で、ダークキャッスルの勢力が闇のマナストーンを自身らの計画に利用することになる。
劇中では黒の貴公子がその命と引き換えに現世へと召喚し、後に闇のマナストーンが解放されたことで二度目の復活を果たすこととなる。
主人公によって出現場所が違うが、神獣との闘いではいずれも最後に立ちはだかる強敵となる。具体的にはラストダンジョンの手前のダンジョンで戦うこととなる。
旧版での闇のマナストーン崩壊の場面は他のマナストーンが破壊された際の演出と同じだったが、リメイク版では内側から闇のマナストーンを破壊して出てきたような演出となっている。
敵として
戦闘時の名称は中黒が入り、「ゼーブル・ファー」と表記される。
中央にピエロの様な顔、左右に悪魔の様な顔を構える三位一体のボス。
異空間に引きずり込まれ、狭い足場の上で戦うことになる。
最初は左右の2体のみで、これを撃破すると真ん中の顔が現れる。同時に左右の顔を再生させ、3体で襲ってくる。
以降、左右の顔は両方を撃破する度に何度でも再生する。また、左右の顔が両方とも健在の場合はダークブレイゾンを使用してくる。撃破するならどちらかだけに留めた方がよいだろう。ただ、HPは他の神獣と比べてそれほど高くないので、一気に真ん中の顔を叩いた方がいいだろう。
戦闘BGMはかなり静かだが、人によっては闇の中で不気味に浮かび上がる生首や、敵としての凶悪さ、中央の顔のヘルサザンクロス発動時の顔等(と悲鳴のSE)でトラウマ になるだろう。
リメイク版でもこの演出があるが、ヘルサザンクロスは全体に即死級の大ダメージの大技なので対策無しの場合 発動=全滅 となってしまう。見たい人は注意。
ちなみにリメイク版では強さに磨きがかかっており、ただでさえ足場が狭いにも関わらず3体で範囲攻撃の波状攻撃を繰り出してくる。より凶悪になっており、ラスボスより強いと評する人も。
3以外
その後、『聖剣伝説LOM』にもボスとして神獣の中からただ一体登場。LOMのゼーブルファーは紫色のウィル・オ・ウィスプのような本体がマップの上下四隅にある男女の顔の彫刻に憑依して攻撃してくるというもので『3』時のような凶悪さは見られない。
出現場所(奈落)も相まって単なる強い亡霊のような印象を受ける。
しかし、この時でただ1人(一匹?)だけ出演した反動なのか『聖剣伝説HOM』では他の7体の神獣が登場する中、ストーリー本編はおろか、番外編のフリーバトルですら出番がもらえなかった。
余談
人の顔が中央に向かって奥、左右に並んでいる状態の構図のイラストにもタグが付いている場合がある。
漫画ポプテピピックでもパロディにされている。
また、アニメ版では第4話と第7話の2回(再放送含めると4回)ゼーブルファー戦を模したシーンが登場している。アニメ版ではそのままだと問題あると判断されたのか技名が「ヘルザザンクロス」になっていた。
ヘルサザンクロスは神獣がそれぞれ固有する大技に相当するのだが、これはブラックラビ、アークデーモン(黒の貴公子)、ダークリッチ(仮面の導師)といったラスボス・裏ボスも使用してくるため、ゼーブルファーの固有技というより闇の存在が使ってくる強力な技というポジションになっている。
インティ・クリエイツのブラスターマスターゼロ3のとあるボス敵の第二ラウンドが、まんまと言っていい程のゼーブルファー戦とそっくり。