概要
日本語で「アブダクション」と言う場合、宇宙人による誘拐を指すことが多い。
宇宙人による誘拐は「エイリアン・アブダクション」ともいう。
目的としては人間のからだについて調査を行うため、
人体実験や、謎の物質をインプラントとして人体に埋め込む等がある。
体験談の中には宇宙人とのSEXを要求・強制された、という事例もある。
牛といった動物がさらわれ、内臓をくりぬかれた話もある。→キャトルミューティレーション
トラクタービームによって引き込むことをキャトルミューティレーションだと思っている人もいるが、「アブダクション」が正しい。
科学的には
いわゆる「金縛り」の一種であることが研究により判明している。
また、UFOがいると信じている医師や催眠術師、当事者はみずから「UFOがいるからこういうことが起こった」と自分に都合のいい結果を導き出してしまうという。
アーサー・ゴールドワグ『カルト・陰謀・秘密結社大事典』(河出書房新社)179頁によれば、1960年代の事件で、UFOを見たヒル夫婦が後に悪夢に悩まされるので精神科医へ相談し、催眠治療を受けた所、異星人に拉致され生体実験を受けた「述懐」をした。この事件は後に「アブダクションケースもの」ドラマのフォーマットとして使われるようになった(なおヒル夫妻の証言は『アウターリミッツ』というドラマのある話とだいたいあってる)。後も異星人に拉致されたと証言する人は、その件をまず精神科医から「催眠治療を受けた」際に思い出しており、そのお医者さんの治療方法も誘導尋問が多いことから、その辺りで記憶が捏造された可能性がかなり高い。
余談
「キャトルミューティレイションは一般人が知らない単語なので変えてください」
そう編集者に諭され、文章表現を変えさせられたという作家の大間九郎さんのツイートが話題を読んだ。
そのツイートをきっかけに
キャトルミューティレーションの解説ツイートがあれば、アブダクションと解説ツイートが相次いで投稿された。
言葉の意味を正しく理解できているかどうかの議論が大拡散し、きちんと意味を理解している人もいれば、中にはやはりアブダクションと混同してしまっている人や、そもそもどちらの言葉も知らないという人まで反応はさまざまあった。
そしていつの間にか「キャトルミューティレーション」がTwitterトレンド入りしたことがある。