解説
MARVELコミックを原作とする実写映画作品群「マーベル・シネマティック・ユニバース」は、「シネマティック」のとおり、映画が主体のシリーズであった。
しかし、映画『アベンジャーズ』のあと、同作に登場したフィル・コールソンを主役とした連続テレビドラマ『エージェント・オブ・シールド』が製作され、その他にも協力会社(放送局)やメディアを変えて、いくつものドラマが製作された。
これらのドラマはMARVELのテレビ部門「マーベル・テレビジョン」が製作しており、映画を作っているマーベル・スタジオとは、親会社は同じであるものの別会社だった。
そのため、映画作品との連携はさほど密接ではなく、映画の内容がドラマに影響することはあっても、ドラマの内容が映画に影響することはほとんどなかった。
MCUの一部へ
その後、ディズニーによるMARVEL各社の再編により、マーベル・テレビジョンはマーベル・スタジオに吸収合併され、消滅。以後、マーベル・スタジオがドラマも制作することになった。
これによりDisney+で配信されるドラマ作品はMCUに正式に組み込まれ、ストーリーが密接に関わるようになったため、ドラマも観ていないと映画を完全には楽しめなくなった。
例えば2022年公開予定の『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』は、「『ワンダヴィジョン』を観ていないと理解できない」とワンダ役のエリザベス・オルセンが明言している。