概要
戦前に史上初の三冠馬となったセントライトの功績をたたえてその名を冠したレースで、戦後早々の1947年に創設された。ちなみに第1回優勝馬イーストパレードの鞍上は奇しくもセントライトの主戦を務めた小西喜蔵であった。
当初は東京競馬場芝2400mで施行されたが、施行距離や施行場は幾度かの変遷を経て、1980年から中山競馬場芝2200m(外回り)で定着。施行時期は1956年から9月末から10月初めに行われ、ほぼ当時より関東における菊花賞前哨戦として現在に至っている。
1964年にラジオ関東から寄贈賞の提供を受け、レース名を「ラジオ関東賞セントライト記念」として施行され、その後1982年にラジオ関東が「アール・エフ・ラジオ日本」に社名変更したことを受けて「ラジオ日本賞セントライト記念」として施行され、ラジオ日本は2011年まで本競走の賞提供を行っていた。
1984年のグレード制導入時はGⅢだったが、1987年にGⅡに昇格。1991年から3着以内に菊花賞の優先出走権を付与するトライアルレースとなっている。ただし、本レースを選ぶのは関東馬が多く、関西馬の有力馬は同時期に行われる神戸新聞杯に向かいがちであるため、セントライト記念勝利から菊花賞を制覇した馬は非常に少なく、シンボリルドルフとキタサンブラックしか現れていない。
2014年、朝日新聞社がこれまで中山で行われていた朝日杯フューチュリティステークスの阪神競馬場への移設を受け、本競走に優勝杯の提供を変更し、現在の正式名称は「朝日杯セントライト記念」として施行されている。
データ
競馬場・コース | 中山競馬場・芝2200m(11ハロン)(現行) |
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条件 | サラ系3歳。外国馬・地方馬も出走可 |
開催時期 | 9月下旬 |
関連項目
シンザン記念/弥生賞ディープインパクト記念/共同通信杯→同じく実在競走馬(奇しくもすべて顕彰馬)の名を冠した重賞。いずれも3歳限定レースかつクラシック競走の前哨戦的な位置づけになっている点が共通。