概要
演:岡田准一(実写映画版)
漫画『ザ・ファブル』の主人公。
裏社会では名の知れた天才殺し屋。その裏社会ですら都市伝説とされる程の強さから、付いたあだ名は「ファブル(寓話)」。本名・年齢は不明。
組織のボスにより殺し屋稼業の一時休業を言い渡され、昔から組織と縁のある暴力団・真黒(マグロ)組の庇護の元、大阪に潜伏することになる。その際にボスから「佐藤明」の偽名を与えられ、一年間誰も殺さず一般人として生活するよう命じられる。大阪では仕事のパートナーである佐藤洋子(偽名)と兄妹という設定で暮らしている。
実の両親の顔は覚えておらず、気が付いた時には組織のボスが育ての親となっていた。
幼少期からサバイバル生活を送るなど過酷な訓練を受けており、どんな敵だろうと6秒以内に殺せる技術を持っている。
先述のサバイバル生活では殆ど知識も無く山に放り出されたため、餓死寸前の状態でありながらも生き抜くためにあらゆる毒草や生物等を己の舌と嗅覚のみで吟味し続けてきた結果、毒物に対して人一倍敏感となっており、熱い食べ物や飲み物を口にする時に周囲からは極度の猫舌と捉えられてしまっている。
アルコールに対しても強く、一度も負けたことが無い程の体質ではあるが、その際には普段は目立たない今までに負ってきた傷跡が身体中に浮き出てくる。
仕事として何人殺そうが平気ではあるものの、殺人そのものを好んでいるわけではなく、普段は温厚で受けた恩義は返したり誠意には応えようとする義理人情に厚い性格。
表情に乏しく感情を表に出すことはないが、お笑い芸人のジャッカル富岡のファンで、彼の出演する番組を見ては爆笑している。
殺しのプロフェッショナルである自覚が強く、「プロとして」と呟くことが多い。一方で裏の世界の感覚で生きているために世間ズレした言動を周囲から指摘されることが多く、「普通」という言葉を気にしている。
組織のボスや洋子曰く、サヴァン症候群の可能性があるとされており、ボスをして暗殺者の最高傑作と言わしめているものの、その分「普通」の生活を目指していく中で組織の他の人間よりも度々難儀することがあるのはそのためとされる。
プロとして一般人らしい生活を目指すべく、街で不良に絡まれても弱いフリをする、インコを飼い始める、小さなデザイン会社でアルバイトを始めるなど、表の社会に順応するために日々奮闘するが、匿われている組織が暴力団である以上、休業中に関わらずどうしても裏社会のトラブルに巻き込まれてしまうときもある。
それでもこうした「普通」を目指した生活を通し、これまでは意識してこなかった明日やしばらく先のこと、そして守るべき者の大切さについて次第に考え始めるになっていく。
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