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佐藤明

さとうあきら

佐藤明とは、漫画『ザ・ファブル』の主人公(の偽名)である――――。
目次 [非表示]

「おまえらが勝手にそう呼んでるだけだ――――」


「俺はただ殺すだけの―――プロだ!」


概要

CV:興津和幸

演:岡田准一(実写映画版)


裏社会では名の知れた天才殺し屋。現場に出始めてから6年間で71人を殺害しながらも、その実態を何者にも掴ませないという仕事ぶりから、裏社会でさえ「ファブル(寓話)」というあだ名で都市伝説扱いされている人物。本名・年齢は不明。


組織のボスにより殺し屋稼業の一時休業を言い渡され、昔から組織と縁のある暴力団・真黒(マグロ)組の庇護の元、大阪に潜伏する事になる。その際にボスから「佐藤明」の偽名を与えられ、一年間誰も殺さず一般人として生活するよう命じられる。仕事のパートナーである佐藤洋子 (偽名)とは兄妹という設定で暮らしている。

血縁関係に関しては、実の両親の顔すら覚えておらず、気が付いた時には組織のボスが育ての親となっていた。


能力

殺しの才能を見出した組織のボスによって、物心つく前から最長で一ヶ月の山中でのサバイバル生活など過酷な専門訓練を受けており、戦い方・道具・場所のいずれも選ばずにどんな相手だろうと6秒以内に殺せる作中最強クラスの技術を有する。


特にサバイバル生活では殆ど何の知識も無いまま山中に放り出されており、時には餓死寸前の状態でありながらも生き抜くため、あらゆる毒草・昆虫・野生生物等を己の味覚と嗅覚だけを頼りに吟味し続けてきた結果、毒物や刺激の強い食べ物と飲み物に対しては極めて敏感となっている。そのためか、熱い物は完全に冷ましてから口にするのが癖となっており、周囲からは極度の猫舌と捉えられてしまっている。因みにチョコレート等の甘い物も苦手。


アルコールに対しても耐性があり、一度も負けた事が無いと豪語するほどではあるが、摂取すると普段は目立たない今までに負ってきた熾烈な経験を物語る傷跡が身体中に浮き出てくる。但し、傷や怪我の治癒力自体は高く、常人にとっては深手となる傷を負っても応急処置だけで即日から何事も無く、休業中に始めたアルバイト先へ出勤が可能なほど。


上記のサバイバル訓練によって、身体能力や精神力だけでなくあらゆる感覚も研ぎ澄まされており、並大抵の相手であれば格闘・射撃問わず目線すら合わせず瞬く間に制圧したり、庇護となった真黒組の住宅に仕掛けられていた小型監視カメラの位置を全て一瞬で見抜いたり、僅か4秒で現状把握および退避しないとならないドア越しのブービートラップを、初見でありながらも無傷で切り抜けたりしている。


記憶力は一晩寝たら忘れてしまう程度であり、流石に洋子ほど卓越してはいないものの、一瞬程度の記憶力ならば常人よりも遥かに優れる。


暗殺者特有の気配や殺気を消す事による擬態にも長けており、その徹底された弱者の演技ぶりは同じ組織の幹部ですら(顔を知らなかったとはいえ)全く気付かず、正体を現すまでひ弱な一般人だと勘違いし続けてしまったほど。それどころか、同業者や同じ組織の人間との殺し合いの時でさえ、暗殺者特有の気配だけでなく、強さのオーラまでも完全に消し去って手加減や油断すら誘う事も可能であり、単純な殺しの腕前だけでは決して語れないこの特徴は、組織のボスをして暗殺者の最高傑作と言わしめている要因の一つである。

しかし監視カメラやスマホの普及、科学捜査の発展といった要素により、現代では時代遅れの傑作であるとも認識されており、仕事の道具としては使いにくいが趣味で使うなら絶対に捨てたくない大事なナイフに例えられている。


何かしらの言動に一層の集中が必要な際は、自己マインドコントロールの要領で自身のスイッチの切り替えと称し、顔面全体に力を入れて奇妙な表情をしつつ、額を人差し指でトントン叩く。



人物像

仕事をこなすという意味では何人殺そうが平気であるものの、殺人そのものを好む快楽殺人者というわけではなく、普段は温厚で受けた恩義は返したり、誠意には応えようとする義理人情に厚い性格。

但し、物語初期では何かとすぐに舌打ちしたりするつっけんどんな性格が目立っていた。


基本的に何事に対しても淡々としており、表情に乏しく感情を表に出す事も無い。

趣味は「あったらとっくに死んでたような気がする」という理由で特に持ってはいないものの、お笑い芸人のジャッカル富岡のファンではあり、彼の出演するコマーシャルや番組を見ては爆笑している。


殺しのプロフェッショナルである自覚が強く、「プロとして」と呟く事が多い。一方で裏の世界の感覚で生きているために世間ズレした言動を周囲から指摘される事が多く、「普通」という言葉を気にしている。また、自身だけでなく一般社会・裏社会を問わず賞賛に値すると思った事に対しては、「プロやな」と呟く事もある。


その感性の偏りっぷりから組織のボスや洋子曰く、サヴァン症候群の可能性があると指摘されており、尚且つ一般常識には殆ど触れる事も無く生きてきたため、その分「普通」の生活を目指していく中で組織の他の人間よりも度々難儀する事があるのはそのためとされる。

実際、休業中に始めたアルバイト先の社員との食事の際は、平然と枝豆を皮ごと食べたり(訓練によって嗅覚が研ぎ澄まされているので、防腐剤の匂いがするのは食べない)、秋刀魚を頭から骨ごと残さずに食べたりしている様子を奇異な目で見られているものの、本業の気配を消す擬態の能力に長けているお陰で、周囲からは単に個性的な人物として認識されている。

その他、自宅では常に全裸で過ごしていたり、睡眠の際はベッドに変わり身を作っておき、自身は浴槽で丸まって寝るなどの奇癖もある。


暗殺に使用する道具は銃以外、実はそこらのホームセンター等で普通に購入出来る日用品ばかりであり、如何にも映画に出てきそうでスペシャルな装備は一切使用しておらず、足りない物は必要に応じて自作している。

これは組織のボスが定めた掟の一つである「知恵と工夫を習慣付ける事」によるものである事と、命のやり取りである以上、標的も本気で足掻くが故に想定外の連続によって計画通りに行かない事が多々あるからこそ、いざという時に少しでも対処しやすくするための凝らしである。

日常生活においても同様であり、瓶入りの飲み物の栓を開ける際、たとえ栓抜きが無くても代わりにまな板に引っ掛けて開栓するなど、如何に些細な事であろうと身近にあるもので工夫する心掛けを怠っていない。


あくまで暗殺者なので、攻撃に対して攻撃する術しか知らないうえに守りや加減をコントロール出来ないというのもあって、標的を殺さずして拘束したりボディガードや救出作戦等といった守る側としてのケースには慣れておらず、思いがけない手傷を負ってしまう事もある。

愛銃はナイトホークカスタム。暗殺者として仕事をする際は、市販のニット帽を改造した暗色の目出し帽を被る。


休業中に組織のボスから受けたペットを飼えという命令でズグロシロハラインコ(実写映画ではナナイロメキシコインコ)を飼っており、休業し始めてから最近の色々と思い当たる単語を試しに呼び続けた結果、「カシラ」に反応したのでそれがそのまま名前となった。適当な流れで決まった名前ではあるものの、現在も大切に育てている。


人間関係

プロとして一般人らしい生活を目指すべく、街で不良に絡まれてもわざとやられて弱いフリをする、インコを飼い始める、小さなデザイン会社でアルバイトを始めるなど、表の社会に順応するために日々奮闘するが、匿われている組織が暴力団である以上、休業中に関わらずどうしても裏社会のトラブルに巻き込まれてしまうときもある。


それでもこうした「普通」を目指した生活を通し、アルバイト先のデザイン会社にてイラストの仕事を任され、社内外共に好評を博した事に対する喜び、これまでは意識してこなかった明日やしばらく先の事、そして守るべき者の大切さについて考えるようになるなど、次第に心境の変化が表れ始めていく事となる。


関連タグ

ザ・ファブル

佐藤洋子…運転手兼パートナー。明の妹という設定で同じく休業を言い渡されている。

暗殺者 殺し屋 サヴァン症候群

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