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芹澤朋也の編集履歴

2022-11-23 14:53:44 バージョン

芹澤朋也

せりざわともや

アニメ映画『すずめの戸締まり』の登場人物。

あいつは自分の扱いが雑なんだよ……」


CV:神木隆之介

概要

東京都内にある大学の教育学部に通う大学生で、「閉じ師」の青年である宗像草太の友人。

柄の悪そうな見た目や乱暴な口ぶりに反して、友達思いの義理堅い一面を秘めている。また、格安で手に入れた中古の赤いスポーツカーを乗り回しており、しばしば機器の不調に見舞われることもあるものの、彼自身は愛車として気に入っている。

一向に東京に帰ってこない草太を心配していた芹澤は、あるとき草太のアパートの部屋で見慣れない女子高生・岩戸鈴芽と出会う。そしてその翌日、再会した鈴芽が自身と同じく草太を探していることを察した芹澤は、草太への個人的な貸しを返してもらうことを口実に、彼女の旅を助けることになる。


人物

芹澤朋也

容姿

金髪に近い色味の明るい茶髪のウルフヘアと、洒落た丸眼鏡の奥の不機嫌そうな目つきが印象的な、輩(やから)然とした柄の悪い青年。いかにも軽薄そうなその外観は、街ゆく人々や鈴芽の叔母である岩戸環たちから「貧乏ホストみたいだ」などと評されている。

アパートに帰ってきたらしい草太の様子を見に彼の部屋を訪れた際には、真っ赤なサテンシャツと細身のブラックジーンズに身を包んでいるほか、その翌日に鈴芽をドライブに誘った折には黒いジャケットと赤いVネックTシャツというコーディネートで、胸元にシルバーのアクセサリーを下げている。


性格

他人にあまり興味を示さず、楽天的に物事を考えるマイペースな気質の持ち主。期待も失望も抱かないのんびりとした口調と、へらりとした薄笑いのもとに他者と接することを常としている。

しかしながら、自身が仲を深めた大事な相手に対しては、事あるごとに強い心配を寄せたり、危急に際して助けを差し伸べようとするなど、遠慮のない真剣な想いをぶつけている。


生活環境

東京都内の大学の教育学部に通う大学4年生である芹澤は、軽薄そうな外見に反して教師になるという明確な目標を持っており、教員採用試験の二次試験といった課題に真正面から取り組んでいる。

また、芹澤は自身の車として中古の真っ赤なオープンカーを所有している。この車は、歌舞伎町で働いている彼の先輩が格安で譲ってくれた際に彼なりに大枚をはたいて購入したものであり、ギアチェンジのたびに咳き込むように激しく揺れたり、折りたたみ式の屋根が中途半端なところで停まってしまうというようなボロさを抱えているものの、芹澤自身は「愛車」として気に入っている。


その他

  • マルボロ(赤マル)を好む愛煙家であり、鈴芽たちを乗せてドライブをするなかでも事あるごとに煙草を吸っている。
  • ドライブの途中で訪れた道の駅では、昼食としてふかひれラーメンをすすっていたほか、デザートにソフトクリームを購入している。また、そのついでに「せっかくこんな場所まで来たのだから、記念に何かご当地めいたお土産でも持って帰ろうか」などといった気楽な考えも浮かべている。

主要キャラクターとの関係

岩戸鈴芽

すずめの戸締まり


九州の静かな港町に暮らしている女子高生。

芹澤は鈴芽のことを「鈴芽ちゃん」と呼んでおり、対する鈴芽は「芹澤さん」と呼んでいる。

芹澤が草太のアパートの部屋の窓が開いているのを目にして彼の部屋を訪れた際に、部屋のなかにいた鈴芽と鉢合わせたのが出会ったきっかけとなっており、芹澤は当初、正体不明の少女である鈴芽に怪訝な態度を向けていた。彼が草太と親しい間柄(鈴芽いわく「従姉妹」)であることを知ると態度を和らげ、草太の抱えていた秘密を鈴芽に明かすものの、突然起こった地震とともに異変を感じ取った彼女にその場を立ち去られ、芹澤はその場に残されてしまう。


その翌日、自身の車に乗って鈴芽を探し回っていた芹澤は、御茶ノ水駅の前で彼女の姿を目にする。そのまま鈴芽に話しかけ、彼女が草太を探していることを察した芹澤は、自身もまた彼を探していることを彼女に告げ、「俺が連れてってやる」と協力の手を差し伸べている。そうして鈴芽と手を結んだ芹澤は、彼女から指示された目的地の遠さに「まじかー…… こりゃあ、今日中には帰れねえな」とうなりながらも、結局その頼みを受け入れて出発している。


芹澤は鈴芽を乗せてドライブをするなかで、彼女の過ごした境遇を叔母の環から明かされたり、鈴芽のセンシティブ(繊細)な部分にうっかり触れてしまったりして「闇深ぇ」と驚いているものの、彼女の前ではそのような想いを見せることなく、「鈴芽ちゃん、晴れると気持ちいいでしょー、この車」などと努めて明るく振る舞っている。


宗像草太


日本全国を旅している「閉じ師」の青年。

芹澤は草太のことを「草太」と呼んでおり、対する草太は「芹澤」と呼んでいる。

芹澤にとっての草太は、ともに教師を目指す教育学部の学生仲間であるほか、たびたび彼のアパートの部屋を遠慮なく訪れたり、金を貸し借りするような親しい間柄の友人でもある。芹澤は、草太が自身を顧みずに彼の家業を果たそうとする姿勢に際して「何があったにせよ連絡くらい出来ねえのかよ。子供かよ。常識ねえのかよ……」というような、強い心配からくる愚痴と苛立ちを明かしており、ときには「ムカつくから二度と顔見せるな」と強く呆れる様子も見せている。

しかしながら、それでも親友として彼のことを助けてやりたいという想いは揺らぐことはなく、再会した鈴芽に助けを差し伸べた際にも「友達の心配しちゃ悪いのかよ!?」という真剣な想いを真正面からぶつけている。


岩戸環

鈴芽とまた喧嘩しちゃった環さんとヤケ酒に付き合わされる芹澤


鈴芽と一緒に暮らしている彼女の叔母。

芹澤は環から「芹澤くん」「」と呼ばれている。

芹澤が御茶ノ水駅の前で鈴芽と再会した際に、偶然鈴芽のもとに現れたのが出会ったきっかけとなっている。芹澤は環から「鈴芽をたぶらかそうとした男」という疑いの目で見られたり、自身の車の上でぎゃあぎゃあと騒ぐ環と鈴芽をなだめようとするなど大変な目に見舞われるものの、突如現れた謎の猫・ダイジンの登場による衝撃によって、ひとまず環を乗せて鈴芽の目的地へと出発することになる。

そののち、芹澤は環を乗せてドライブをするなかで、始終不機嫌な彼女を和ませようと、彼女の世代が好きそうな歌謡曲を選んで流したり、軽い自己紹介をはじめとする雑談を交えるなどして、彼女から一応の信用を得ることに成功している。


また、ドライブの途中で立ち寄った道の駅において、言い争いの果てに鈴芽を傷つけてしまった環が芹澤のもとに歩み寄り、その場でわんわんと泣き出してしまった際には、「勘弁してくれよ」と20歳近くも年上の知らない女性から泣きつかれ、食べかけのソフトクリームもこぼしてしまった自身の身の上を嘆きながら、やけくそな想いで彼女の肩に手を置いてなぐさめている。


ダイジン


人間の言葉を話す謎の白い猫。

芹澤はダイジンのことを「」「」と呼んでいる。

御茶ノ水駅の前で鈴芽と環が言い合いをしているなかで、どこからともなく車に乗り込んできたダイジンが「うるさい」と一喝したのを目にしたのが出会ったきっかけとなっており、芹澤は環と口をそろえて「猫がしゃべった!?」と驚きの声を上げている。しかし、鈴芽が慌ててその場を取り持ったことを受けて、芹澤は白猫がしゃべったのは自身の気のせいなのだろうと思い直している。

そののち、芹澤は2人とダイジンを乗せてドライブするなかで、猫と一緒の旅立ちというシチュエーションから『ルージュの伝言』を上機嫌で流したり、鈴芽の複雑な境遇に際して「なんか、闇の深い一家だよなあ」とダイジンを呼んで語りかけるなど、ダイジンを旅の仲間のひとりとして迎え入れるような様子を見せている。


余談

芹澤のCVを務めている神木隆之介は、新海誠監督の前々作『君の名は。』と前作『天気の子』において立花瀧のCVを担当しており、本作で同監督の作品に出演するのは3度目となる。

また、芹澤の親友である宗像草太のCVを担当する松村北斗とは、同年公開の映画『xxxHOLiC』でも共演している。


関連イラスト

赤シャツ姿

芹澤朋也芹澤朋也ァ・・・

沼深ぇ〜


黒ジャケット姿

芹澤芹澤朋也

叱ってもらうわマイダーリン!


関連タグ

すずめの戸締まり

宗像草太 - 芹澤の親友。ひとりで使命を背負って日本全国を旅している。

岩戸鈴芽 - 草太とともに旅をする、九州の静かな町に暮らす女子高生。

岩戸環 - 鈴芽を追って東京にやってきた彼女の叔母。

ダイジン - 人間の言葉を話す謎の白い猫。


チャラ男 ウルフカット 丸眼鏡 マルボロ

芹環 - 岩戸環とのカップリングタグ。


参考文献

  • 新海誠『小説 すずめの戸締まり』 角川文庫 2022年8月24日発行 ISBN 978-4-04-112679-0
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