概要
フールフールとはFurfurの日本語音写の一つで「フルフル」とも表記する。
名前の綴りはラテン語で「小麦の糠（ぬか、ふすま）」を意味する語と同一だが、とくにその要素はない。
ギリシャ語で「馬」を意味する単語と同じ表記のイポスがとくに馬要素を持たないようなものである。
26の悪魔軍団を率いる地獄の大いなる伯爵。『ゴエティア』では34番目、『悪魔の偽王国』では30番目に記載される。
燃えるような尾を生やした牡鹿の姿で現れる。コラン・ド・プランシーの『地獄の辞典』の第六版に追加された挿絵では、コウモリかドラゴンの飛膜めいたものを背中に生やした鹿の姿で描かれている。
少なくとも親指とその爪にあたる物が一枚の羽に四つほどついているため、コウモリの羽そのものではない。
さらに前脚だけ人間の両手のようになっている。また、尾に炎要素がない。
嘘つきの悪魔であり、強制されるか、三角形（トライアングル）の魔方陣の中に連れてこられない限り、真実を口にすることはない。三角形の中では天使のような姿へと変じる。
しわがれた声で話し、命じられれば事物の秘密と神聖なる事柄の双方について真実に答えるという。
このほか、男女間の愛を促進させ（『悪魔の偽王国』では「妻、あるいは女性」から愛を得る、という形）、稲妻、雷、突風を起こすことができる。
創作での扱い
- 『ロマンシングサガ』→ フルフル(ロマサガ)
- 『ドラゴンクエストシリーズ』→ フールフール(ドラクエ)（DQ11で初登場）
- 『メギド72』→ フルフル(メギド72)
