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モーリス(競走馬)の編集履歴

2023-05-13 09:19:14 バージョン

モーリス(競走馬)

もーりす

モーリスはJRAの元競走馬、2015年年度代表馬・最優秀短距離馬。

最強最速の進化伝説

JRAヒーロー列伝No.78「モーリス」より


覚醒の予感

ある朝、私は気づいた

全身を満たす力に

昨日までとは違う自分に


それが今日、確かなものとなった


明日からも私は

上昇していくだろう

過去の私を知る者が

想像できないほどの

はるかな高みへ

そんな予感がするのだ


≪「名馬の肖像」2018年安田記念≫


概要

生年月日2011年3月2日
英字表記Maurice
性別
毛色鹿毛
スクリーンヒーロー
メジロフランシス
母の父カーネギー
競走成績18戦11勝
管理調教師吉田直弘(栗東)堀宣行(美浦)

経歴

デビュー前

2011年3月2日、戸川牧場にて誕生。

セレクトセールで税抜き1000万円で購入されており、当初はあまり期待はされていなかった。(戸川牧場は売れる配合ではなく、走る配合にこだわっているとのこと。)


2歳(2013年)

2013年デビュー。新馬戦を勝つものの続く重賞京王杯2歳Sでは6着敗退。その後の条件戦を勝ってシーズンを終えた。


3歳(2014年)

2014年はシンザン記念5着、スプリングS4着、京都新聞杯7着など重賞に挑戦はするものの勝つことはできなかった。その後、栗東の吉田直弘厩舎から美浦の堀宣行厩舎に転厩。

結果的にこの転厩が契機となり、彼の活躍が始まることになる


4歳(2015年)

2015年1月に条件戦で久々の勝利を挙げそのままオープン入り、ダービー卿チャレンジトロフィーではレコードタイムで重賞初制覇すると、続く安田記念でGI初制覇し、スクリーンヒーロー産駒として始めてのG1制覇となり、グラスワンダーから親子三代でG1制覇を達成した。

秋はマイルCSへ直行。危なげなく勝利して史上6頭目の春秋古馬マイルGI制覇を成し遂げた。

年末には始めて海外遠征を行い香港マイルに挑戦。前年の優勝馬エイブルフレンドに次ぐ2番人気に推される。レースでは好位から抜け出す競馬でライバルたちを制し、2015年を無敗の6連勝で締め括った。

GI3連勝を含むこの活躍ぶりが評価され、JRA年度代表馬と最優秀短距離馬を受賞。短距離馬の年度代表馬獲得はタイキシャトルロードカナロア以来3頭目となった


5歳(2016年)

2016年はドバイ遠征が予定されていたものの疲れが取れず回避、再び香港に渡ってチャンピオンズマイルからスタートすることとした。レースでは圧倒的な1番人気に支持され、これに応えて7連勝、GI4勝目を挙げる。

帰国後は連覇を目指し安田記念に出走するもロゴタイプに阻まれ2着、連勝がストップしてしまう。続く札幌記念は京都新聞杯以来の2000m以上への挑戦だったが重馬場に泣かされ、逃げ馬を捉えきれず2着となった。レース後、年末の香港遠征で引退することが発表された。

秋初戦は天皇賞(秋)。イスパーン賞勝ちのエイシンヒカリ、ドバイターフ勝ちのリアルスティールらと対戦することになったが直線で突き抜け、リアルスティールの追撃を振り切って1着、GI5勝目を挙げる。

ラストランは香港カップに出走。1番人気に支持される。レースではやや出遅れた形となったが、逃げたエイシンヒカリを直線でかわすとそのままリードを保ちゴールイン。2着に3馬身差をつける完勝で自身の引退レースを飾り、日本調教馬としては史上2頭目の海外GI3勝となった。

この年の年度代表馬はキタサンブラックに譲ったものの、香港2勝を含むGI3勝により特別賞を受賞した。

通算18戦11勝。


引退後

引退後は社台スタリオンステーションにて種牡馬となる。

2021年にピクシーナイトが3歳馬ながらスプリンターズステークスを勝利。グラスワンダーから続く父系四代でGI制覇の偉業を成し遂げた。

その後もジェラルディーナエリザベス女王杯ジャックドール大阪杯を勝つなどGⅠ馬を続々と輩出。

ダートでもカフジオクタゴンGⅢレパードステークスを勝つなどダートでも強さを示している。

また、豪州にもシャトル種牡馬として活動しており、豪州の産駒からもオーストラリアンダービーなどG1競走を3勝したHitotsu、G1ドゥーンベン10000を制覇したMazuなど実績馬を輩出している。


エピソード

メジロ牧場との縁

母は元々、メジロ牧場が所有していたメジロフランシス。

実はモーリスの故郷の戸川牧場の代表者夫妻はかつてメジロ牧場で働いており、そこで出会って結婚し、代表は妻の実家の戸川牧場を継ぐことになった。こうした縁があって、メジロ牧場の繁殖牝馬が、戸川牧場に仲間入りし、その内の一頭がメジロフランシスだった。夫妻は旧メジロ牧場の跡地と設備を引き継いだレイクヴィラファームの代表とも共にメジロ牧場時代を駆け抜けたこともあり、レイクヴィラファームの代表もモーリスの活躍に喜びの声をあげている。

モーリスは戸川牧場の生産馬では唯一の重賞馬・GI馬となっており、こうした人の縁が生産馬のGI勝利という快挙に繋がったと考えると、趣深い話だと言えよう。

モーリスが2016年の天皇賞・秋を制した際には戸川代表は「メジロの血の入った馬で2000メートルの天皇賞を勝ったのはおそらく初めてだと思うのでうれしいです」とメジロ牧場との縁を踏まえた発言をしている。


なお、戸川代表の長男は、西武ライオンズに所属する戸川大輔外野手であり、モーリスの活躍について球団広報を通じて喜びのコメントを発信している。


関連タグ

ドゥラメンテサトノクラウン:堀厩舎の1年下の後輩。サトノクラウンとは2016年に共に香港国際競走に参加し、共に勝利をあげている。

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