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老倉育の編集履歴

2023-06-04 20:50:18 バージョン

老倉育

おいくらそだち

老倉育とは、物語シリーズに登場するキャラクターの1人である。

「お前は何も覚えていないのよ――阿良々木。自分が何で出来ているか知らないの」

概要

CV.井上麻里奈

終物語』、『続・終物語』、『愚物語』、『結物語』のメインキャラクター。

そだちリドル」、「そだちロスト」、「こよみミラー」、「そだちフィアスコ」,「なでこドロー」に登場する。


初登場は『終物語 上巻』。

阿良々木暦の高校1年生時のクラスの学級委員長である。

クラスメイトからは、「ハウマッチ」(老倉=おいくら=お幾ら?)と呼ばれていた。(本人は、数学が得意で好き故に「オイラー」と呼ばれたかった)

1年生時のある『事件』を境に不登校になるが、3年生の10月下旬に再び登校してくる。


決して悪人ではないが、後述の家庭事情のためか、利他的かどうか怪しい人物で、特に主人公以外の直江津高校生徒に対する言動は下手な悪人以上に傲慢。(ただ、戦場ヶ原曰く、弱い人間には優しかったとの事。また、後述の事情から察するに、単なる自分本位ではなく、他者の目線で物事を考える余裕がないといった様子である。)

大の数学好きで他の座学にも長ける。だが、そのせいか、座学ありきな考え方や、自分の勉学に関する価値観の押し付けが目立っていた時期があり、それが祟って阿良々木暦以外の生徒から大顰蹙をかった末に墓穴を掘ってしまったことも。

一方で一人暮らしが短くないためか、メレンゲの事を自己紹介の時に言うべきか言わぬべきか悩む描写や、美少年との巡り会いに心ときめかせるといった等身大な一面を覗かせる時もある。


ネタバレ

























実は阿良々木暦の幼なじみである。

一時期(小学6年生時)、家庭内の不和により、阿良々木宅で保護されていたが、暦はその事を『憶えていなかった』。また、中学1年生の夏休み、暦と『楽しい数学』の勉強を続けていたのだが、夏休みの最終日、突然、姿を消してしまった。この事については、暦は『彼女が小6の時の彼女と同一人物である事に気が付かなかった』。そして彼女が『暦に期待していた事にも気付かなかった』。


色んな意味で『気付いてもらえなかった』育は、高校1年生時に再会した暦に対しキツイ態度を取る様になる。また、数学だけは成績の良い(この時のテストで数学が百点満点だったのは、このクラスでは暦だけであり、育は99点だった)暦に対して標記の台詞を彼女は言い放ったのである。


しかしながら育も育で暦をどうこう言える立場ではなく、1年生時の事件の際、老倉は途中から阿良々木以外のクラスメイトを殆ど人間扱いしておらず、自分の独善と阿良々木への復讐願望を満たすダシとして無自覚で利用しようとし続けてしまっている。


その過程で……

  • 進路に大して響く訳でもない小テストでの不正を暴くためだけに、クラスメイトが皆、熱中症で倒れかねない状況に仕立てあげつつ、教室に長時間軟禁。(その間、トイレ休憩等もなし。)
  • 小テストの前の勉強会の際に散らかし放題にしたままの物を、他の級友に片付けてもらった事について、謝罪や御礼を言う事なく、手前勝手に犯人捜し続行。
  • 犯人と名乗り出る者が現れても話半分に聞き流して、犯人捜しを続行させ、真犯人が仮に自白しても殆ど意味のない状況をつくってしまう。
  • 疲れも響いたとはいえ、自ら多数決で犯人を決めてしまおうと、冤罪事件首謀ともとれる事を言い出した後、自分の気に入らない人間の名前の多数決をとるときには、迷わず手を挙げ、クラスメイト全員の前で犯人に仕立てあげ、吊し上げようとする。

などなど、DV被害の救援サイン無視をした阿良々木と同等かそれ以上の愚行を、わずか半日足らずで全て行ってしまっている。


おまけに、再登校時では、

  • 「人は誰かに助けてもらわなきゃ幸せになれない──そんなこともわからない馬鹿が、嫌いで嫌いで死にそうだ(かつて犯人捜しの前の勉強会で散らかし放題にしたままの物を他の級友に片付けてもらった恩について、話の流れとはいえ、感謝や謝罪の言葉を口にしなかったうえ、上記のとんでもない仇で返した揚げ句、謝らず終いにした馬鹿者の台詞。)。」
  • 「許せないのはお前だ。阿良々木、お前以上の恩知らずなんていない。独りよがりなんだ──お前の正しさなんて(自分の独りよがりで、上記の恩人を含む級友のほぼ全員を熱中症寸前になりかねぬ空間に、長時間閉じ込めて犯罪者に仕立て上げようとしたうえ、謝らずに不登校になった恩知らずな独善者の台詞。)。」

等と事件への無反省と級友に対する(間接的かつ)度が過ぎる侮辱が顕著。そのうえ、戦場ヶ原に対しても上記の暴挙を棚にあげて恩着せがましい事を言うなど、徹底して級友の尊厳を紙より軽く扱った末、感情的に暴行を加えた為に、彼女から痛烈な殴打を受けた。

(そして、これ程までの暴走系になるよう助長させてしまった事が、暦の罪深さともいえる。)


だが、実は彼女とその母親には、標記の台詞を言った本人ですら知らない、狂気すら感じるほどの出来事が起きており……。


『終物語(上)』の事件後、転校、その高校でも事件を起こした。

その後、阿良々木と同じ大学の数学科を受験し、合格した。


続・終物語

euler

暦が迷い込んだ鏡の中が舞台のこの世界では髪型がツインテールでは無くショートヘアになっている。両親とは別れたものの阿暦々木家に引き取られ暦の家で家族同然として暮らしており、オイラーではなくガウスが好きと答える。

性格も本編世界とは違い、明るいものになっていて暦に対しても親愛の情を見せるなど本編では見られない彼女が見られる。

しかし、「私、とっても幸せなのに―――こんなの、全部嘘だって思ってる」と暦に発言するなどこの世界に対して疑問を感じている場面も…


関連イラスト

老倉育「私はお前が嫌いだ」老倉育



関連タグ

物語シリーズ 終物語 数学 ロリ倉

化物語CP トラブルメーカー


幸田香子 - 羽海野チカの指名により中の人繋がりとなる。

我妻由乃 - 両親からの問題行動が原因で、衝動性と攻撃性が強いうえに、主人公に対する執着のあまり、時折、他の生徒をぞんざいに扱ってしまう暴走系つながり。学業に長ける点・主人公からはドン引きや怒鳴られるといった事があっても然程嫌われてない点・ある状態になった肉親と衝撃的な生活をしていた点でも共通している。

 ただし、老倉は戦闘能力が常人並かそれ以下なのに対し、我妻はかなり高めで、執着の形も正反対



















老倉育は本当に不幸なのか?

上記のDVに加え、自業自得もあるとはいえ数々の災難に見舞われた育だが、実は作中の登場人物の中では珍しく怪異との遭遇イベントがほとんどない人物でもある。

また、作中では……

  • 玄関の表札がろくに見れず壁なども複数損傷がみられる程の暴力を受けても、歩行等、身体面には障害を持たないまま大学を入学。
  • 父親と別居後、不衛生なゴミ屋敷と化した家での生活を長期間過ごしたうえ、特異な状態になった母親と数か月生活を共にしても、吃音らしき症状こそ見られるものの、肺や臓器に病気を患った様子がないまま、転居。
  • 直江津高校の級友を、熱中症一歩手前で判断力がおぼつかない状態にしたうえ、"育を放置しても殺害ないし私刑にしても、どのみち犯罪者になってしまううえ、そのきっかけが小テストの不正"というあんまりな状況に追い詰めておきながら、育の自滅行為を利用した社会的抹消程度に済まされ、五体満足のまま教室から解放される。
  • 小テストの不正を行った真犯人が軟禁事件で後遺症による嚥下障害や、その延長による不妊になることなく無事に妊娠したために、真犯人の家族から復讐される可能性が減少。
  • 再登校日に、前述の暴挙に関し元級友にろくに謝らないまま、無反省極まりない暴言と級友への間接的な侮辱を連発し、いつ戦場ヶ原をはじめとする級友の耳に届き、”社会的に殺してダメなら物理的に”と凶行に及ばれてもおかしくない状況にしていながら、絶妙なタイミングで戦場ヶ原が聞き逃す。
  • 形はどうあれ、育より二回り以上戦闘力の高い戦場ヶ原の怒りを買いはしたものの、育のあまりの小ささと痛々しさに、怒りを通り越して呆れられたうえ、自身のビンタに対する反撃も、文房具なしの拳1発だけで済む。
  • 住居訪問日に、育が暦だけでなく羽川にまで熱湯を浴びせかねない行為をしておきながら、羽川のファインプレーのおかげで大事に至らず。その後、暦はおろか羽川にすら暴挙について謝罪せず勝手に話を進めるという身勝手なことをしておきながら、羽川がこの事を外部に漏らさなかった事で元級友の耳に届かず終いに。
  • 再登校開始から2日も経たずに再び不登校になったうえ、そのまま数日後に転校先が決まったことで、前述の暴挙をしておきながら級友から復讐されるといったトラブルに見舞われずに済む。

など、不幸中の幸いともいえる出来事も複数見受けられる。



……なんという悪運の強さ。

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