CV:村田知沙
概要
「未来日記」のヒロイン。2番目の日記所有者であり、2ndと呼ばれる。
主人公・天野雪輝のクラスメイト。成績は学年トップでスポーツ万能、物腰が柔らかく人当たりも良い優等生。
ピンク髪、ピンクの瞳という、全体的にピンクの容姿が特徴。美人且つ、中学生離れしたバツグンのスタイルの持ち主でもあり、学校中の憧れの的となっている。頭の回転が早く、公式で美少女設定あり。
しかし実は雪輝のストーカーで、典型的なヤンデレ。雪輝のことを『ユッキー』と呼び、執拗に付きまとう。
表向きは穏やかに振舞っているが、実際の性格は破綻しているに等しく、精神的に不安定になりやすく、暴走することが多い。
猫かぶりで残忍で凶暴な上に衝動的な性格で、敵と見なした者には一切容赦せず、雪輝(と自分の愛)のためならば殺人を始めとする犯罪行為や、自害すら厭わない。
ユッキーヲコロスモノハァァァァ!!!スベテシネバインダー!!!┗(゚Д゚╬)┓三三三
雪輝本人には付きまとわれる心当たりが無いらしく、彼女がなぜ雪輝に執着するのかは物語の終盤で明かされる。彼女の世界(もとい思考)は常に雪輝を中心に廻っているが、その行動にはかなりエゴが混じっている。
物語の冒頭で、日記の力で調子に乗っていた雪輝を3rdから助ける。以来ずっと彼と行動を共にしており、他の所有者との戦いを主導している。身体能力が飛び抜けて高く、頭の回転も非常に速い上に拳銃や斧、マシンガンなどの凶器の扱いにも長けている。ムルムルが考える『ゲーム』優勝候補第1位。
社交性自体は高く、猫を被っているため周囲には表面上合わせられているが、基本的に雪輝以外は微塵も興味が無く、内心で雪輝以外の男子のことを「バァアアアカ!」と見下している。また、自身と雪輝の関係の邪魔になるものには憎悪と敵意をもって接する。特に雪輝に近しく、得体の知れない秋瀬或を敵視している。
しかし雪輝への愛は純粋で一途であり、6thとの戦いで6thの信者たちに強姦されそうになった際(原作の漫画では服を脱がされかけた程度だったが、アニメ版では服を破られてほぼ全裸にされている)「私の最初はユッキーって決めてるんだから!」と必死に抵抗していた。
彼女の行動や目的には謎が多く秘められており、それらは『ゲーム』の結末と並んで物語の重要な核心である。ちなみに設定の都合上、番外編に出番は無い。
両親はとても厳しい人物で、家には様々なグラフが貼られており、グラフの数値をオーバーしてしまうと檻に閉じ込められていた。
あるとき由乃は反対に両親を檻に閉じ込め、自分の苦しみを分かってもらおうとしたが、結局分かり合えず、そのまま死亡させてしまう。
その後2人の死体は家の庭の下に埋められていた。しかし、警察の発見後の調査でもう1人の死体が見つかっており、秋瀬によるとなんと「我妻由乃」のDNAと一致していたという。
彼女の正体のヒントは、物語の回想の中の彼女と現在の彼女の違いにある。
名前の由来はローマ神話における主神ユピテルの妻にしてカピトリーノ三柱神の一柱・ユノ。結婚を司るが、大変嫉妬深いことで有名。
日記
所有日記は『雪輝日記』。その名が示す通り、『"天野雪輝"の行動を10分単位で予知する』究極のストーカー日記(本人からすれば愛の日記)。由乃の主観から来る雪輝の行動であるため、実際の雪輝より美化されている。
物語序盤でもあったことだが、雪輝がどこへ逃げようとも確実に由乃が先回りしており、敵に回せば雪輝にはほぼ勝ち目はないと思われる。そのため、雪輝からすればたまったものではないが、彼の『無差別日記』の欠点を補って完全な予知を行うことができ、最悪の天敵であると同時に最高のパートナーでもある。
ただし示されるのは当然ながら雪輝のことのみであり、自身のことは『DEAD END』の知らせといった、最低限の事柄しか表示されない。入手できる情報にかなり偏りがあるため、雪輝関連以外だとほとんど役に立たない。
彼女の日記のみ、何故か『HAPPY END』の文字が表示されている。
以下ネタバレ注意↓
ゲームも終盤に差し掛かり、雪輝と由乃はとある事情から、かつて仲間だった秋瀬たちと敵対する。
秋瀬たちは雪輝を由乃から離すために説得するも、両親を失ったショックや神になっても得られない力の真実を知った雪輝には届かず、彼の手によって、次々と殺害されていってしまう。
最後の1人となった秋瀬も由乃と交戦し、彼女の日記を破壊するも我妻由乃は消滅せず、喉を掻っ切られるという致命傷を食らってしまう。
しかし、この不可解な現象から秋瀬は由乃の正体の答えを導き出し、最後の力を振り絞って雪輝に伝え、絶命する。
由乃の正体
秋瀬が命がけで雪輝に伝えた由乃の正体、それは、「"ゲーム"に勝利し、神となって時間を遡ってきた『1周目の世界』の我妻由乃」だった。
彼女は1周目の世界で雪輝との心中を装い1人生き延び、神となって雪輝を生き返らせようとした。
しかし、たとえ神であろうと死者を蘇らせることが不可能だと知った彼女は、世界をループさせて『2周目の世界』の我妻由乃を殺害し入れ替わっていたのだった。我妻家の庭にあった3人目の死体は、殺された『2周目』の彼女だった(雪輝からすれば「両方とも本物の由乃」)。
1周目では雪輝を「天野君」、2周目では「ユッキー」と呼んでおり、これが彼女の正体を知る上でのヒントとなっていた。
その後、雪輝が1周目と同じように心中を提案したことで対立。由乃と同じく、2周目の自身に成り済ましていた1周目のムルムルと共に、世界をループさせ、『ゲーム』を延々と繰り返すことで雪輝と再び過ごそうとする。
その途中、自分を追ってきた雪輝を一度は殺そうとするも、彼の愛の言葉に動揺してしまう。結果、『我妻由乃が存在しない、全てが天野雪輝にとって理想的な世界』を用意し「私は依存できるなら誰でも良かった。あなただって、守ってくれるなら誰でも良かった筈よ」と言い放ち、彼を閉じ込める。
その道中で、『母は病気なだけ。父は仕事が忙しいだけで、きっと家族はもとに戻る』と、未だ家族への希望を捨てていなかった3周目の我妻由乃との接触や、雪輝への捨てられない想い、デウスに力を与えられた9thの活躍や、由乃への想いで世界から抜け出した雪輝の、命を張って自分を救おうとする姿に触れたことで、今までの考えを改め、自分自身に刃を突き立てた。
「刺せないよ、そういう未来だもの」
「またキスが上手くなったね、ユッキー」
静かに涙を流し、雪輝の腕の中、彼に看取られる形で、彼女の身体は崩れ落ちるのだった。
エピローグ
3周目の世界では、両親との関係も改善され、『何か』の物足りなさを感じつつも、友達もできて人並みの幸せを手に入れて暮らしていた。
その後、1周目のムルムルに『1周目の我妻由乃』と『2周目の我妻由乃』の記憶を与えられたことで雪輝の記憶を取り戻し、次元の壁を超越して神となった2周目の雪輝と再会。2人の夢だった星を見に行った。
20XX/7/28
21:10
ユッキーが由乃と結ばれる。
HAPPY END
究極のヤンデレ
ちなみに彼女はヤンデレ四天王としても知られている。
通例、ヤンデレと言われるものには、
1.作中での様々な要件が重なって病んでいき、悲劇がもたらされるもの
2.1の末期状態のように、猟奇的で異常な愛情や独占欲を見せる(1を正しく理解せず、上辺だけ真似た「量産型のヤンデレ」ということもできる)
3.初めは病んでいて最後にデレる、つまりツンデレと同じ用法
などがあり、普通これらは同時には成立しない。
ところが彼女の場合、最初から末期症状でユッキー(と読者)には理解不能なほど病んでいて(2に該当)、
話が進むにつれ、病んだのは仕方なかった理由が徐々に判明していき(1に該当)、
最終的には病んでいない状態になり、デレる(3に該当)。
つまり、1人で3タイプ全てのヤンデレに矛盾なく該当するという、非常に特異なキャラクターとなっている。
唯一、多くのヤンデレと異なるのは最初から最後まで諦めたりヤケを起こさなかった、寧ろ何としても諦めなかったせいでここまで病んでしまったという点で、最終的には半ば強引な方法(上述)でハッピーエンドに持っていき、主人公と結ばれている。
備考
彼女の養母である我妻西果はギリシャ神話における大地の果てに住むとされる女神テーテュース、養父である我妻潮はテーテュースの夫で大洋の神であるオケアノスから取られたものと思われる。
テーテュースはヘラ(ジュノー)の乳母とされており、ここから養女設定が来たのだろう。
関連イラスト
関連タグ
ヤンデレ 狂乱ピンク 恍惚のヤンデレポーズ ヤンデレクイーン
老倉育…衝動性と攻撃性が強いうえに、主人公に対する執着のあまり、時折他の生徒を蔑ろにしてしまうトラブルメーカー繋がり。学業に長ける点・主人公に妙に絡んでくる探偵キャラに然程嫌われてない点・ある状態になった肉親と衝撃的な生活をしていた点・主人公に対する言動の異常性が少ない描写が見られる世界線が存在する点など、上記以外でも共通点が多い。ただし、由乃は戦闘能力や社交性が高いのに対し、老倉は戦闘能力が常人並かそれ以下で、社交性もかなり低い。その上執着の形も正反対。
野ション…アニメ版11話にて尿意に堪えきれず、赤面しながら花摘みを行った。ちなみに後始末はしておらず、外でした時は拭かない派の模様。