漢字で書くと「九尾」。
- 『大神』に登場する妖魔王を名乗る大妖怪(ボスモンスター)。
- 『BabyPrincess』のキャラクター。
ここでは1について述べる
大神「妖魔王 キュウビ」
鬼ヶ島を居城とする妖魔軍団の長。
かつて龍神族の国を襲い、大きな被害をもたらしたが、龍神族の守り神水龍によって迎撃され、キュウビ自身も水龍によって妖力の源、妖器「キツネ管」を奪われる。
その後ナカツクニにて滅ぼされたヤマタノオロチの怨念「悪鬼」が宿ったことで力をつけ再起。
自ら喰い殺した尼僧ツヅラオに化け暗躍する。
作中の言動・行動から察するに、傲慢かつ狡猾極まりない妖魔であり、まさにゲーム中盤のヤマと言って差し支えない雰囲気と実力を持つ。
鬼ヶ島頂上にて相見える際、まるで筆神のような演出を自ら準備するなど、自分の妖力に絶対の自信を持っていることがうかがい知れる。
キュウビの策略とその余波によって、鬼ヶ島周辺のストーリーでは非常に多くの人物のが命を落とす。代表的なところでは西安京のあるじヒミコがいる。重要な人物や親しみのある人物の死に直面させられるため、大神ファンの中ではキュウビを恨む声も多い模様。
その正体は闇の主君常闇の皇によって力を与えられた一匹の化け狐である。
なお、キュウビ戦BGMは「4拍子+5拍子」と言う独特の拍子を持つ。「4+5=9」であることを踏まえたスタッフの遊び心と言えるが、後述するようにキュウビ戦は二つのパートからなる戦闘であるため非常にマッチしており気分を高揚させてくれる。
戦闘
キュウビとは実質二度戦うことになる。
一度目はヒミコの城で。この時はツヅラオに化けた状態であるため、妖怪絵巻においても名前が「化け九十九尾」となっている。
二度目はキュウビの居城、鬼ヶ島。「白面金毛九尾」としての完全な姿でアマテラスの前に立ちはだかる。
非常に素早く動き、しかも通常は攻撃が通用しない。キュウビの武器、九支の刀に雷を当てることによって初めてダメージを与えるきっかけができる。この時、キュウビの尻尾だけが独立したような状態となっていてそこを攻撃し、一体倒すごとに元に戻った時のキュウビの尾の数が減っている。
尾をすべて倒すことで化け狐としての正体を現す。格段にスピードが上がり、しかも刀を振り回すのでダメージを受けやすいが、体力・耐久力が段違いに落ちているためこちらの攻撃も通りやすい。
化け狐の状態になると、キュウビの右目が潰されていることが確認できる。
赤ペン先生
キュウビはファンの間で「赤ペン先生」の名でよく呼ばれる。
これは、キュウビ戦では筆調べ時にキュウビが赤い筆で筆調べを妨害してくるためである。
こちらの筆調べを失敗させたり、逆に自分が筆調べを使ったりと、モタモタしてるとやりたい放題される。
「神ノ力ナド 遙カニ凌駕スル 我ガ妖力」
とはよく言ったものである。
なお、筆調べ中は基本敵は行動不可能である。ラスボス・常闇ノ皇のような例外こそいるものの、筆調べそのものに直接干渉してくるのは今作ではキュウビのみ。
ちなみに、「大神伝」ではラスボス「悪路王」が筆調べの妨害および使用をしてくる。
大神MADでは決まって「添削してやる」というセリフがある
ドジッ狐?
以上のように、鬼ヶ島を治め「妖魔王」を名乗るだけあって相当の力を持つのだが、いかんせんどこか抜けたところが多い。
主なところをあげていくと
- 水龍にアマテラスを襲わせる際、どうみても人間ではありえない動きで逃走する
- ヒミコを討ち取った直後にアマテラスと会話する際、さもヒミコを殺した妖魔を恐れているかのような演技をするのだが・・・
「都の民を苦しみから救うため退治せんと立ち向かっていた怨敵妖魔…その首領があのように強大な魔物だったとは!
あれほどの妖魔…如何に抗おうとも、人間の力では―脆弱な人間の力では 敵うはずもない!」
脅威の一つであるヒミコを討ち取った興奮から、その自己顕示欲を抑えられなかったのだろうが、いくらなんでも褒め過ぎである。
- せっかくヒミコを殺して封じた千里水晶の力を、アマテラスに敗れて吐き出してしまう。そして結局二人の策略通り自身の妖力を鬼ヶ島捜索に利用される。
- 本気をだし、「妖魔王ノ本領 ホンノ少シダケ 味ワッテ見ルカ!」と啖呵を切るまではよかったものの、
肝心の攻撃時に柱に尻尾をぶつけて狙いを外しあげく「コンナ窮屈ナ部屋デハ 満足ニ暴レル事モ 出来ヌワ」と誤魔化す。
- 鬼ヶ島天辺での戦闘直前に、よせばいいのに主君・常闇ノ皇の情報をペラペラと話す。
- 早さが勝負となる筆調べ合戦で、やたら丁寧に筆調べを描く。
- キュウビの力を失った状態では、基本的にはただの老狐であるためか突進してはすぐに息切れする。
また、鬼ヶ島には「拷問迷路」という遊具(のような障害物)があるのだが、その説明書きにて
「一つ、拷問迷路は鬼ヶ島のみんなが楽しむものなので 汚さないよう、丁寧に扱うべし」
と書かれている。鬼ヶ島の主であるキュウビが書いたのだとしたら何とも微笑まし過ぎるフレーズである。