概要界に僕という名の、期待の新星登場だ!
持込君物語というシリーズの主人公である。年齢は19歳(GBからは20歳になる)。
名前の通り漫画の持ち込みがテーマで、漫画家志望の青年が描いた漫画のあまりのツッコミどころの多さに漫画雑誌の編集者が困惑する話。
『ギャグマンガ日和』には「夢野カケラシリーズ」という漫画の打ち切りをテーマにした話があるが、あちらは連載中の漫画について電話越しで相談するのに対して、こちらは全くの素人が描いたただの落書きに雑誌編集者が直接ツッコミを入れる面接のような形式で話が進む。
比較すると、夢野の作品は独りよがりな展開や伏線放置などの低クオリティが目立つものの、曲がりなりにも漫画としての最低限の体裁は保っていたことがわかる……かもしれない。
漫画家志望の人は、商業誌に載せる上での留意点や持ち込み時のマナーといった部分を反面教師として見るといいだろう。
持ち込み作品界に僕という名の、期待の新星登場だ!
- ラブファイト!来夢
記念すべき1作目。テコンドー使いの少女・来夢が活躍する格闘漫画。
「画力が低すぎる」「少年誌で女の子を主人公にするのはリスクが大きい」が主な問題点。1話目にして持込君の実力の無さが露呈される。
- 鎌倉メロディ
神奈川県鎌倉市を舞台に女子高生のガールズバンドが頑張る音楽漫画。
「いい加減な取材」「建物や器物をきちんと描かない」が主な問題点。
- グルメファイト明美
料理コンテストで優勝を目指す少女達の奮闘を描いたグルメ漫画。
画力の件は勿論だが、今回は「台詞の拙さ」が主な問題点。
- 澤穂希物語
まさかの実在人物のサクセスストーリー。
持ち込みでノンフィクションを題材にしたその判断に、開始早々「なんでコレ描こうと思ったのかな……?」とツッコミが入った。
そもそもノンフィクションものは元ネタの関係者の許諾の下で行われるものであり、最悪の場合訴訟されかねない。
人物界に僕という名の、期待の新星登場だ!
漫画界に革命を起こすべく奮闘する実家暮らしの青年。
しかし単なる意識高い系で実力はからっきしであり、
- 商業誌に載せるのに不十分な低い画力
- 画力が低いのに少女ばかり描きたがる
- 拙い台詞回し
- やたらとアニメ化・グッズ化といった商業主義に拘る
など、多くの課題を抱えている。
人格的にも問題が多く、
- 毎回自分の母親を連れて持ち込みに来る
- 連載・メディアミックスがすでに決まったという前提で話を進めようとする
- 無駄にプライドが高く、編集者のダメ出しを素直に聞き入れない
- 辛辣な意見を言われるとすぐ泣く
など、かなり子供じみた性格。自分では天才だと思っているため向上心も皆無に等しい。
個人的な取材旅行費を「漫画のための取材なんだからそっちが出してほしい」と編集者に要求するなど、社会的常識にも欠ける。
関連人物界に僕という名の、期待の新星登場だ!
- 持込君の母親
毎回同伴で編集部に来て編集者のコメントを聞いては息子にツッコミを入れる。過保護な性格で、息子のことを「たっくん」と呼んでいる。
同行する理由は交通費の都合や編集者のコメントをしっかり聞くためもあるが、一番の理由は持込君が自分が居ないとまともに話せなくなる所謂コミュ障であるからと思われる。
- 編集者
毎回持ち込み作品の添削を担当する。
持込君に対して冷静かつ傷つけないようアドバイスするが、常に聞き入れられない。
夢野カケラの担当のようにデリカシーのない発言や非常識な行為をしないお人好しな性格だが、それが災いして持込君の自己顕示欲を促進させてしまい深く後悔する。そりゃそうだ。