CV:村瀬歩
概要
やや引っ込み思案だが、芯は強く心優しい努力家。
「空」への憧れから、ソラシド市で航空力学を学ぶ日々を送っていた。
誕生日は5月21日の双子座。
好きな食べ物はヤーキターイと餃子(第22話より)。
初登場は第2話だが、下記理由により暫くの間ただの鳥に
扮しており本格的な活躍は第8話から。
容姿
髪はキャラメル色の茶髪で、鶏冠のようなくるんと丸まったアホ毛が中央にある。
ソラやましろよりも背は低い。
服装
私服
春・秋:オレンジ色の襟が長い半袖のパーカーと茶色のハーフパンツを着用しており、パーカーには赤い菱形の飾りがついている。
足には短めな白い靴下と青緑色のスニーカーを履いている。
右手首にはオレンジ色のリングをはめている。
夏:白いTシャツにオレンジ色のベストを着用。Tシャツは少しはみ出ている。靴下は春服より少し長くなっていて、オレンジ色のラインが入っている。靴、半ズボンは春服と同じ。
スカイランド服:クリーム色を基調としたオレンジ色の線入りの半袖を腰のあたりで縛って、春服と同じ茶色のハーフパンツ、白い靴下に靴は地下足袋風の茶色いショートブーツを着用している。
人物像
初期メンバーの中では最年少であるからか、基本的には誰相手にも「さん」づけで呼び敬語で話す。
同時にソラと同じく異世界人特有の認識のズレによりボケもできる万能型。
人付き合いが苦手というわけではないがあまり積極的な方ではなく、やや大人しめな印象。
しかし、こうと決めたことに関しては努力を惜しまず諦めることもない芯の強いタイプである。
特に「空を飛ぶ」ことと「エルを守る」ことに関してはこの努力家の性格が顕著に発揮され、自身の危険を顧みない行動を取ることもある。
ただ、それが仇となって研究に熱中しすぎてエルに「疎外感」与えてしまった事もある(第40話より)。
一方、自分が正しいと思うことや、自分にとって自信があることについては、年上相手にも遠慮せずにマウント取るような物言いをするなどの少し生意気な部分もある。
だがこれは、「小学生高学年男子」ならば当たり前の事であろう。
また、自分の活躍を誰かに褒められたり認められると、普段とは打って変わって興奮気味になる年相応の少年らしい一面も見られる。
そして、何より嫌いなのが「子供扱い」されること。
12歳になっても心配性の両親から赤ん坊扱いされてきたからか、初期の頃は子供扱いされると不機嫌になることがある。
本人としては仲間から頼られる存在でありたいと考えているようで、第23話でソラが誰に告げることもなく姿を消した事を憂いでいた。
推しが強くグイグイ来るタイプの人物には苦手意識があるようで、11話で本格的に関わるようになった聖あげはと行動を共にするようになった際、向こうからは気に入られていたが、ツバサは当初彼女に苦手意識を抱いていた。
なお、彼女からは現時点では何故か名前で呼ばれておらず『少年』と呼ばれると不機嫌になり怒る(とは言え、キュアウィングに変身してあげはを助けた際には『ツバサ君』と呼ばれているので、単に揶揄われていただけだと思われる)。
航空力学に出会ったことがきっかけなのか、ヨヨに用意してもらった研究室に飛行機の模型があったり自身の歓迎会の準備の際に部屋の飾りつけにも飛行機の飾りを提案したりするなど、飛行機好きであることがうかがえる。
「画商の息子」からか、絵を描くことが得意なようで自身の作品がコンクールで入選したことがある。
第13話でのエルの靴を選ぶ時の美的センスにも繋がったのだろう。
エルのことが大好きでよく一緒に遊んだり、お世話をしたりしている。
メンバーの中で唯一学校に行っている描写がないため、平日の日中はおそらく基本的にエルの世話をしていると見て間違いない。
ただし、やはり甘やかしてばかりというわけではなく、時にはきちんと叱ることもある。
家族
こちらを参照。
なお、両親とはヨヨのミラーパッドを通じてたまに連絡を取り合っている模様(第10話より)。
声優について
声を演じる村瀬歩氏はGo!プリンセスプリキュアのゲスト出演以来のプリキュアシリーズ出演。
男性声優限定ではなく女性声優も交えてのオーディションであったと言う。(参考)
村瀬氏は役が決まった時のコメントで、
「嬉しさが溢れました!
オーディションを受けさせていただいた時から、プリキュアというシリーズの積み重ねてきた歴史や功績も勿論ですが、何より関わられているプロデューサー、監督、スタッフの皆さん方の「こういう面白いものを作りたいんです!」という真っ直ぐで情熱のこもった眼差しがとても印象に残っておりまして。
これは絶対に面白いものになる!関わりたい!と強く感じたので、オーディションで合格を頂けたことに感激しました。
健気でどこか自己犠牲的で、そんな少年が「空を飛ぶ」という一つの夢を諦めず努力を続けている。
引っ込み思案な所もありますが、とても性根が真っ直ぐで心優しい少年だなと感じました。
そんな彼がソラたちに出会いどう変化していくのか、是非今後の展開も楽しみにしていただけると嬉しいです!
僕がプリキュアシリーズに出会ったのは、47話に王子役として出演させていただいた「Go!プリンセスプリキュア」が初めてでした。
当時も嶋村侑さんが演じるキュアフローラのひたむきさ、確信を持った素敵なセリフに心を打たれたのですが、今回オーディションのお話をいただいた際に改めて1話から最後まで観させていただいて、よりプリキュアの世界の魅力に触れることができました。
僕ら役者も「夢」ってなんだろう、という疑問にはぶつかるものです。
「声優」として声を担当させていただけることに嬉しさや達成感はあっても、自分が何を目指しているのか、何を夢に頑張れるのかを悩み考えることもあるもので、ある意味その答えに具体的な結論は生まれづらいものだと僕自身は感じています。
その中で、フローラの「これは違う!」のシーンの一言と説得力。
日々の努力により、自身の価値観が開花したことによるセリフには、はるかとしての成長が役者としての僕自身にとても刺さりました。
努力をし続けなければ、そのセリフが言えるはるかはきっといなかったのではないかと。
はるかのあのセリフに僕はとても勇気を貰いました。
年齢やライフステージに関わらず、誰が見ても楽しめて、特に大人は考えさせられる。
そんな物語性や熱量がとても素敵だと感じています!
僕にとってのキュアフローラのように、皆さんにとっても自分の背中を押してくれたり、自分を支えてくれたり、自分を励ましてくれるプリキュアが必ずいるはずです。
そんな素敵なプリキュアの一人として、責任感と誇りを持ちながら。
願わくばキュアウィングが誰かの勇気や励みになれるように、日々楽しみながら励んでおります。
是非今後とも「ひろがるスカイ!プリキュア」の応援よろしくお願いします!」
と語っていた。
ちなみに、キュアフローラとはプリキュアオールスターズFにて共演が実現した。
余談
- ツバサがソラに見せた航空力学の本には、T-7とP-51と思われる航空機が描かれていた。
- ツバサはソラやましろにとって「年下の少年」「弟的ポジション」として存在しているが、アニメージュ誌2023年5月号での髙橋麻樹プロデューサーへのインタビュー記事によると、初期設定ではもっと上の年齢感のキャラを想定していたらしい。だが、様々な議論を経て、「男の子でもプリキュアになっても良い」を体現する少年らしい要素と「プリキュアを見ている小さい女の子が受け入れやすいキャラ」の二つを両立させる必要があるということになり、現在のようなキャラになったということ。
- 初の男性のプリキュア変身者と言われることが多いが、厳密には若宮アンリが初である。ただし彼はレギュラーメンバーではない。
各話での活躍
■第8話~第26話
スカイランドに暮らす画家の家に生まれる。
ツバサは「プニバード族が鳥なのに飛べない」という現実にうっすら疑問を感じていた。
そんなある日、父と共に王都へ向かう途中事故に遭い、この時自分を必死に助けようとした父の勇姿に心打たれて「空を飛ぶこと」に強い憧れを抱くようになった。
だが、周りから「プニバード族が飛べるわけがない」と馬鹿にされ、当の父も件の事故で肝を冷やし、やや消極的だった。
ツバサはそれでも諦めることなく空を飛ぶ練習を続けた末、大嵐の晩に無茶して飛び出してしまう。
結果、嵐で生じた時空の裂け目から隣り合わせの世界にあるソラシド市に漂着して虹ヶ丘家の居候となる。
本当なら帰してもらうべき立場だったが、スカイランドにはなかった「人間が空を飛ぶ技術・学問」を知り感動。
「どうにかしてその技術を学び空を飛びたい」と考えた彼は、普段は「ただの鳥」として振る舞い、独学で航空力学を学んでいた。
他の人物を避けて隠棲していたのは、かつて自分の夢を仲間達から馬鹿にされた経験があったから。
そのため人知れずエルを助けていた。
ソラとは紆余曲折を経て友達になり、エルに対する姿勢も「ナイト」と評されるまでになっている。
第9話ではエルと共に円盤型ランボーグから脱走する途中で追いつかれそうになり、エルを逃がすために一度は自身を犠牲にしようとした。
しかし、エルに間一髪の所を助けられたことがきっかけでエルへの「忠誠心」が芽生え、エルを守るという想いがより一層強くなったことでキュアウィングへと覚醒した。
ちなみにこの時、呼び方も「エルちゃん」から「プリンセス」に代わっている。
その後、ツバサは歓迎パーティーを通じてソラの仲間として活躍し、徐々に頭角を現した。
また、可愛らしい風貌を聖あげはに気に入られ、当初は敬遠していたが戦いや交流を通じて彼女との仲を深めていく。(関係性の変遷についてはこちら)
■第26話
ソラ達は久しぶりに帰国するましろの両親を迎えるために「ももぞら空港」を訪れた。
ツバサが間近で飛行機を見て感慨にふけっている中、ソラたちは展望台にて飛行機の仕組みに詳しい少女・天野翔子と出会う。
パイロットである彼女の母が操縦する飛行機に乗る為に、父親と一緒に空港に来たのだという。
そこへ、ある呼び出しのアナウンスが聞こえてきた…。
展望デッキに向かうと、ミノトンは携帯扇風機型ランボーグを生み出す。
ランボーグが巻き起こした強風で空はたちまち悪天候に変わってしまい、これではましろの両親が乗った飛行機も着陸できない。
上空の風が強くて思うように飛べず苦戦するが、この乱気流の中どうやって飛べばいいのか。せめて風の流れさえわかれば…。
そう考えた彼は先刻翔子が飛ばしていたシャボン玉を思い出し、プリズムに頼んでプリズムショットを放ってもらう。
予想通り光球は乱気流に乗って風の道を描き出し、ウィングは流れに乗り突撃。
バタフライのミックスパレットの力で速度を上げながら、ウィングアタックで見事勝利。
■第27話~第37話
幾多の戦いで知勇の限りを尽くし、仲間達から絶大な信頼を得たツバサは、やがて誰よりも忠誠を尽くしている主君・エルがキュアマジェスティに覚醒すると、さらなる試練へ挑むこととなる。
■第38話
ある日、ヨヨはスカイランド国王から「スカイランドの浮島で鳥達の道標となっていた、永遠に輝く石『ハレバレジュエル』の光が突然消えてしまった」との原因究明を依頼された。
ツバサは旅人が集う宿場町やハンモックになるほど丈夫な『風揺りの木の葉』などを紹介しながら、遊覧鳥を陣営に加えて分厚い雲と乱気流を突破して浮島に到達する。
実は先日ジュエルの輝きがいまいちだったので塔に登って磨いていたら足場が崩れてしまい、元に戻す事ができず困っていたという。
彼らは「自分達の先祖はその姿をスカイランドの民に恐れられ、共存がかなわずこの島へ移り住んだ。今更姿を見せれば人々を怖がらせるだけだし、長い年月の間に羽が退化してもう空を飛べずこの島からは出られまい」と祖先の辛い歴史と厳しい現実を語り、他者の手を借りてジュエルを戻す事に消極的だった。
そこへスキアヘッドが襲来し、登場した島の植物と一体化したキョーボーグに苦戦。
その時、宙に投げ出された竜族の一人がウィングに激励され風に乗って飛び始めたのをきっかけに形勢逆転、戦いを大きく動かした。
若くしてスカイランドの危機と竜族達の心を救うと共に自分自身の運命も切り拓いたツバサは、国王にその働きを称えられ「賢者」の称号を獲得した。
この出来事の後第40話では、ツバサはエルの結婚式ごっこに付き合わされる憂き目(?)に遭うが、あげはの後押しでプリンセスへの忠誠を改め、彼の物語は大きく変わり始めた。
■第41話~第50話
ツバサは乱世を終焉に導くことを皮切りに、仲間達と共にさらに戦いを繰り広げる。
そして、ミラーパッドバリアの修復、バタフライとの共闘を通してアンダーグ帝国との最終決戦に命を懸ける。
ついにプリキュア達の活躍によって、人々に平穏な暮らしが戻った。
ツバサはあげはに感謝の意を述べてソラシド市の民達に別れを告げ、スカイランドへと帰っていった。
その後、ツバサは「エルのよさ補佐役なスカイランド一の賢者」の名を世界中に轟かせ、平和な時代の守護者として人々から敬われたという。
関連タグ
「3号キュア」タグ
華満らん ← 夕凪ツバサ → ???
歴代黄キュア
華満らん ← 夕凪ツバサ → ???
※公式上はオレンジがイメージカラーと明言されているが、衣装や演出に黄色の要素も使われているため、黄色もイメージカラーと言える。
歴代橙キュア
夕凪ツバサ → ???
※歴代で始めてオレンジがイメージカラーと発表された。