概要
『刀語』(カタナガタリ)は、西尾維新のライトノベル作品。イラストは竹が担当。
全12話で、作者初の時代小説となる。講談社BOXのメイン企画「大河ノベル」の2007年作品として、12か月連続で発売された。
刀を使わない剣術「虚刀流」の七代目当主である鑢七花は、姉の七実とともに不承島で暮らしていた。
しかし、奇策士とがめの言葉により、伝説の刀鍛冶「四季崎記紀」の作った刀、完成形変体刀十二本を集めるため旅に出ることになる。
「刀を使わない剣士」と、それぞれある1つの能力に特化した12本の「変体刀」と呼ばれる刀を持った者たちの戦いを描く。
世界観としては、「尾張時代」と呼ぶ架空の中世の日本で、戦国時代から将軍家の天下統一までの流れなどは作品独自の経緯を辿っているが、おおまかな歴史や文化などは史実の江戸時代などに似ている。
2010年1月から12月にわたり毎月一話ずつテレビアニメが放送された。
1話につき1時間の長さとなっており、日本史上で5作目の1時間枠テレビアニメとなった。
2013年4月よりフジテレビ・ノイタミナ枠で再放送開始。
メインキャラクター
鑢七花(やすり しちか)
CV:細谷佳正
本作の主人公。虚刀流七代目当主。24歳。身長六尺八寸。体重二十貫。趣味は「無趣味」。
島育ちの為世間知らずで、考える事が苦手な面倒くさがりだが、常識に囚われない発想が敵を倒す糸口を発見する事もある。かなりの長身で、鋼のように鍛えられた肉体を持つ。動きやすいという事で上半身裸でいる事が多い。虚刀流の血統のせいで刀剣を扱う才能が全く無い。
口癖は「面倒だ」だが、とがめが強引に変更し、「ただしその頃には、あんたは八つ裂きになっているだろうけどな」に決められた。
とがめに付けられたあだ名は「しちりん」。
とがめ
CV:田村ゆかり
メインヒロイン。物語の発端である「刀集め」の提案者。年齢不詳。身長四尺八寸。体重八貫三斤。趣味は「悪巧み」。
策士ならぬ奇策士を自称する、尾張幕府家鳴将軍家直轄預奉所軍所総監督。役職相応の鋭い観察眼と発想を持ち、自称どおりの奇策によって七花の戦いを支える。普段は尊大な態度を取っているが、勘違いを指摘されると過剰に照れてパニックを起こし、子供じみた言動になるなど落差の激しい性格をしている。
運動神経が悪いが、口と頭はよく回る。口癖は「ちぇりお」。
鑢七実(やすり ななみ)
CV:中原麻衣
七花の姉。27歳。身長四尺九寸。体重七貫六斤。趣味は「草むしり」。
極度に病弱で、死人もしくは物体のような印象の女性。極度の方向音痴。
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関連タグ
ちぇりお 真庭忍軍 まにわに 否定姫 右衛門左衛門 家鳴将軍家御側人十一人衆