概要
主人公・草薙素子の同僚で、彼女と同様、体の大部分を機械化したサイボーグである。
メガネのような義眼がトレードマーク。元・陸上自衛軍レンジャー部隊「レンジャー4課」の出身で、この義眼は当時の名残であるらしい。ARISEでは眠らない眼と呼ばれている。
素子に続く第二の主人公ともいえるキャラ。彼女との関係は、原作漫画版では単なる一同僚といった感じだが、アニメ版(劇場版『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』およびTV版『S.A.C.』シリーズ)では明確に好意を抱いている様子が描かれている。映画『イノセンス』では主役を演じている。
性格はゴツイ外見とは裏腹にひょうきんで人間味に溢れている。職務中はよくトグサとコンビを組み、感情に流されがちなトグサを何かに付けて未熟者扱いしているが、そういう彼自身もしばしば激情に駆られる事が多い。
『S.A.C.』シリーズでは機械類に対し並々ならぬ愛情を注ぐ一面を持ち、特にタチコマ達に対しては単なる道具以上の深い愛着を抱いている模様。
タチコマは特定の一機を限定して使い、ウチコマは草薙素子が乗り捨てたものを使用している。
銃撃戦・格闘戦などで少佐に比肩する戦闘能力を有するほか、電子戦の専門家である一面も垣間見える。(自らを”電子戦のプロ”と自称することもままある)
趣味は筋肉トレーニングで、色々な筋トレグッズを買いあさり、サイトーに「他に買うもんがないのかねぇ」などと評されている(もっとも彼はサイボーグなので、その目的は筋力増強ではなく、自分の義体のより効率的な動かし方を模索する一種の精神鍛錬であると思われる)。
9課の訓練教官としても活動しておりSACでは新人の教育を行っているほか、2ndGIGでは新人の試験の際に試験官の一人として参加、SSSでは教官職に専念するかトグサの下に付くかの選択を迫られている。
なお、原作漫画版では眼と右腕と電脳化がサイバー化されているが全身義体ではない。08 DUMB BARTER 2030.5.2では草薙素子をからかった直後コップを投げつけられ、左上額を怪我した後「俺も全身サイボーグ化すっかな」などと考えている場面もある。
また、05 MEGATECH MACHINE 2[メイキング・オブ サイボーグ]では、部分サイボーグの例としてバトーが使用されている。
漫画版1.5や2にも登場しているが、全身サイボーグになった描写はない。
なお、イノセンスではほぼ全身義体化しているような描写がされており、修復後の右腕には一度のみ撃てる3連グレネードランチャーを内蔵している。