他の役と違い特定のアガリの形を持たない特殊な役である。
よく間違えられるが、流し満貫は正規の役である。
荒牌流局(途中流局では無い流局)した時点で
自分の捨て牌が全てヤオ九牌で尚かつ一度も自分の牌が鳴かれていなければ成立する。
文字通り満貫である事が多いが役満とする(流し役満)ケースもある。
普通に考えて一人辺りの打牌回数は一局で17回程度であり
その全てをヤオ九牌で捨てられる状況であれば
敢えてそれらを捨てて流し満貫を狙うかどうかはプレイヤーによる。
但し捨て牌には比較的使いにくいヤオ九牌ばかりが並ぶため
中盤以降でなければ流し満貫がばれにくく、
混老頭や国士無双を狙う時に起こりがちな
捨て牌に中張牌が並び相手にモロバレする、という事態は起こりにくい。
如かしながら荒牌流局が大前提である上、
相手にチーやポンをされると阻止される。
更に途中でヤオ九牌が尽きた場合はどうしようもなくなるため難しい役である。
流し満貫をアガリの一つとして認めるかどうかは取り決めが異なる。
流し満貫自体は正規の役であるが、これの成立を和了とするか流局とするかが焦点となる。
和了とする場合、親だった場合は連荘で本場を積み、子だった場合は親が流される。
流局とする場合、成立時に聴牌かノーテンかで親が流れるかが決まる。
また、まずあり得ない状況ではあるが一応3人まで同時に満たせる場合もある。
「ヤオ九振り切り」が正確な名称である。